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申し訳ないです。今回の話があまりに難産過ぎて本日も一本のみの投稿となっております!


また気づいたことや思ったことなどありましたら感想にお願いいたします


純粋な応援も喜んで受け取らせて頂きます!

 冒険者のおじさん達に手伝ってもらうことで何とか無事にダンジョンの入り口まで戻ることが出来た俺達。


「それじゃ!俺達はここまでだ。お前達が冒険者になる時を楽しみにしてるぜ」


「本当にありがとうございました」


 テツ達を丁寧に下ろしてまたダンジョンに戻っていくおじさん達。


 聞いてみたがおじさんたちの依頼は『ダンジョン2階層に留まって万が一困っている学生がいたらダンジョンの入り口まで連れていく』という内容だったそうだ。


 2階層での狩り─勿論実入りは良いものではないが─自体は許されているため、少しでもそこで稼いでおきたいらしい。


 おじさんたちと別れた俺達の方へレスト先生達が向かってくる。


「第10班の皆さん! ようやく戻りましたか。他の皆さんはもう戻られてますよ······それに」


 先生は未だに気絶しているテツ達を見て


「彼等は一体どうしたのですか?······まぁ、話を聞くのにこのまま寝かせて置くのは少し問題でしょうし······誰か彼らを医務室に」


 とテツ達を医務室へ移送するように指示しながら質問してきた。


 まぁ、当たり前の事だが気になるだろう。  


 俺達は先週にF級のコボルトの魔石を提出しているために少なくともF級程度に遅れは取らないと思われている。


 なのにF級しか出ない1階層─もし罠に嵌まっていたとしても2階層─でここまでの被害を受けるだなんて考えられない事だからだ。


「実は俺達は一階層で宝箱を見つけました」


「ほぅ、宝箱を······それは大変珍しいですね」


「そして、その宝箱を取ろうとして近づいたのですが、その前に罠が仕掛けられていたことを恐らくニナが気づいたのでしょう。ニナは声を出して動きを止めました」


「それなら······ん? 宝箱?」


 そこでレスト先生が首を傾げる。確かに罠に気づいたのなら引き返すか、その罠を破壊して先に進むだろう。そして、罠にかからなかったのなら特に問題なく宝箱の中身を持ってきて終了だったはずだ。


 しかし、そこで何か思い当たる事があったのか先生が後ろを振り向く。先生の視界の先では371番のパーティーがチラチラとこちらを見てひそひそ話をしている。


「そう言えばレオ君達は宝箱から出てきたと思われるマジックアイテムを発見したものだと言って持ってきていましたが······まさかとは思いますが······その怪我の原因は彼らなんてことは無いですよね?」


 どうやらレスト先生はレオ─恐らく371番の事だと思われる─が、俺達に不意打ちを仕掛けてテツ達を気絶させたと思っているようだ。


 まだその方がマシだったかもしれないが。


「はい。罠の前で足を止めた瞬間に後ろから彼らに突き飛ばされて俺達は落とし穴の罠に嵌まりました······しかも落ちた先はボス部屋の中です」


「レオさん! そしてパーティーの皆さんも! こっちに来なさい!」


 その瞬間先生が後ろを振り向いて叫んだ。


 その声に371番改めレオとそのパーティーメンバーがこっちに来る。


「呼びましたか?先生」


「何でここに呼ばれたのかわかりますか? いえ、わかりますよね?」


 何時もは少しオカマかどうかを疑うような言動なのに今はそんなこと微塵も感じない。むしろ怒気を感じるくらいだ。


「······」


 しかし、レオやそのパーティーメンバーは口を閉ざしたまま俯くだけだ。


「ほぅ、わからないと······私の記憶が正しければ彼ら『第10班が帰ってこないが何か心当たりがある班は無いか?』と言う質問を彼らが帰ってくる20分ほど前にさせてもらったはずなのですが? そして一班ずつ聞いた結果あなた方の班は『心当たりは無い』と答えたはずですが?」


「······」


「黙りではわかりません······彼らはあなた方によって突き飛ばされたせいでボス部屋へと落とされた······と言っているのですが······あなた方は第10班について心当たりは無いと言う······どちらが嘘をついているんですかね?」


「おっ俺達は······「私たちがやりました!」······」


 何か言おうとしたレオを遮って女の子の一人が叫ぶ。


「ふむ、それでは後の話は私の部屋で聞きましょう······皆さん! 今日のダンジョン実習はここで終了とします! 各自部屋に戻って休息を取るように!······ノエル君とアオイさんも今日は休みなさい。中々に酷い顔をしていますよ······本日の成績などは他のパーティーメンバーが起きてから追って連絡しますので今日は他の人達と一緒に休息を取ってください」


 それだけ言うと先生はレオ達のパーティーを連れて校舎の方へと向かっていった。


「それじゃあ俺達も戻ろうか」


「······うん」


 俺とアオイもその場で別れると寮の自分の部屋に戻るのだった。

次回更新は······明日は忙しいので明後日の予定です!


よろしくお願いいたします!!

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