魔導書 ホワイト
本日ラストの投稿です!
少し前にもう一話書いていますのでまだそちらを読まれていないかたはそちらからお読みください!
10月29日追記
投稿した武器があまりにも反則的すぎるので、能力を一部削りました。
ご迷惑をおかけして誠に申し訳ありませんでした!
「はぁ、こんなもの貰ったって一体なんの意味が······」
冒険者養成学校の七不思議の一つ、消える白本の正体らしき本を半ば押し付けられる形で譲って貰った俺だったが、中身には何も書いていないのでノートくらいにしか使い道が思い浮かばない。
今も手慰みにパラパラとめくって遊んでいるだけだし······
「って······あ!?」
一番最後のページまでめくった時、ようやく文字が書かれているページを見つけたのだ。
司書さんと一緒に見ていたときは適当にパラパラしていただけなので一番最後のページまでは見ていなかったし。
「フムフム······」
まぁ、一番最後のページだけでも書いてあることを読んでみるか。
『魔導書 ホワイトの使い方
まずこの本を使用するには魔力を流し込み、主登録をする必要があります』
なるほど、もしかしてブーストを使った事で魔力を登録できたってことかな? 流石に本を開けるために魔法を使ったのは俺が初めてだったってことかも知れないし······
『次にこの本は主人登録をしたもの以外では開くことが出来ず、ページをめくることができません。また、他者が触れて5分いないに主人に返還されなかった場合、もしくは主人がアポートと唱えた場合主人の元へと自動的に戻ります。また、主人が死亡した場合は定められた設置場所に戻ってきます』
なるほど、これが七不思議になった理由ね。
『更にこの本は、あらゆる炎でも焼くことは出来ず、如何なる水でも濡らすことは出来ず、どのような刃でも切り裂くことは出来ず、どのような鈍器を用いようと変形させることはできません。所謂不壊属性が備わっております』
······なんかすごいこと書いてるぞ?
『また主人が魔法を使用した場合に自動で補助します』
ようやく魔導書らしい能力が出てきた。
『更に、この魔導書の中には魔力を溜め込むことが可能です。溜め込んだ魔力は何時でも引き出すことが可能です』
魔力の貯蓄ができるってことかな? これは素直にありがたい。実は白魔法師が使う魔法。属性で言うと光魔法なのだが、かなり魔力を食う。
白魔法師は他の職業と比べて魔力が高いはずなのだが、それに比例するかのように光魔法は使用魔力が多いのだ。
どれくらい多いのかと言うと、無属性魔法のヒールの使用魔力を1とすると大体5~10持っていかれるイメージだ。
白魔法師が不遇な理由も理解できそうな物である。
今俺が使えるのは誰でも共通して使える無属性魔法の『ヒール』と『ブースト』
それから図書館にあった本の中に載っていた光魔法である
状態異常を直す魔法『キュア』
疲労を取って体力を回復させる『レスト』
次に発動する魔法の効力を2倍にする『バイン』
この合計5つと、とある切り札を含めた合計6つの魔法が今の俺に使える魔法だ。
一応図書館で見つけた白魔法師についての本には他の魔法についても載っていたのでそれらも練習中である。
武器と言っていいのかはわからないし、恐らくこのままじゃ戦闘に出るのはまだ無理だと思うけれど地道に頑張っていこうと思う。
次回は明日更新予定です。よろしくお願いいたします