武器を求めて
昨日のダンジョン実習で魔石を54個手に入れた俺たちだったがその配分について一悶着があった。
······というのも帰ってきてすぐに
「よし、んじゃあ魔石を5等分して配分するか」
「了解にゃー」
とレッカとニナがいきなり魔石を5つの束に分け始めた所からスタートする。
「待て待て待て! 何で5等分なんだ? 俺は今日戦っていないんだから配分するのはおかしいだろ!?」
「それに54個を5等分はできないだろ?」
俺とテツが方向性は違えど疑問を投げ掛ける。
「確かにノエルは今日戦ってなかったけど、その代わり魔石を取ったり、荷物を持ってたりしてくれてただろ? 配分に参加する権利ならある」
「それにニナ達に魔石の取り方とか教えてくれてたりもしたにゃー」
「魔石が54個しかないのは誰かさんが最初のコボルトの魔石を叩き潰したからだと思う」
「うぐっ!?」
レッカとニナが俺に説明している傍らでアオイがテツを沈めていた。
「それに······」
とレッカが続ける。
「パーティー内では公平でなくちゃいつか不和の種になりそうだからな」
「ありがとう」
これがレッカなりの気の使い方だと気づいて俺はありがたく自分の分をもらうことにした。
「だけど······流石に戦っていない俺が戦った皆よりも多くもらうのは流石におかしいから俺がもらうのは10個にするよ。それに全部F-級のものでいい」
途中で何体かコボルトが混じっていたため、F級のコボルトの魔石もいくつかあるのだ。
流石にこれには反論できなかったのかする気がなかったのか、レッカが頷く。
そして無事に配分が終わって、今日換金してきたところなんだけど······
結果は銀貨15枚。
うん、かなり稼いでいる方だ。
ちなみにお金の計算仕方だが、お金には4種類ある。一番安いのが鉄貨。
これ一枚では何も買うことができないお金だ。これ百枚を質屋に持っていくと銅貨1枚と変えてもらえる。まぁ、所謂お釣り用のお金である。
次に銅貨だけど、これは一枚で大体安めのパンが買えるくらいと考えてくれたらいい。他にも銅均ショップなる店があり、そこでは一つの商品を銅貨1枚で売っているとか······ちなみに銅貨は10枚で銀貨と交換してもらえる。
次はようやく俺が手に入れた銀貨だ。まぁ、大体1~2枚あれば一日の食費にはなるくらいだ。ちなみに冒険者以外の職業が1時間に稼ぐのが銀貨1~2枚くらいだな。ちなみに銀貨は10枚で金貨と交換してもらえる。
最後の金貨は安宿ならこれ1枚で1食だけついて3日くらいまでなら泊まれるくらいだ。ちなみに言うと武器は、この金貨10枚からだ。
さて、ここで問題です。
武器を用意しようと思った俺が今正に挫折しようとしている理由は何でしょう?
正解は······
武器が高すぎるんだよ! この野郎!!
投稿するときに書き忘れていたため、追記させていただいております
遅くなりましたが本日の投稿をここまでとさせていただきます
次回投稿は明日です!