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ダンジョン実習1回目

 レスト先生のダンジョン講座の次の日。俺たちはダンジョン実習のために学園ダンジョンに潜っていた。


 今回のダンジョン実習は初めてと言うこともあり、課題は『どんな魔物でもいいので魔物を一匹以上倒して魔石を回収する事』だ。


 この課題は一匹以上というところが嫌らしいところで、レスト先生は何も言及はしていなかったがおそらく魔石を手に入れた数に応じて評価は上がるのだろう。


 一応ダンジョン実習がある日は冒険者に頼んで1階層にそれなりの冒険者に生徒の用心棒兼見張りをしてもらっているらしい。


 ちなみに他のパーティーへの邪魔や襲撃は減点のの対象となり最悪の場合処罰の対象となる。


 とまぁ、ルールの説明はこんなところにして、俺たちのパーティーだが、かなりの勢いで魔物を狩っていた。


 まず、最初に見つけたF-(マイナス)級の緑の肌をした小鬼ゴブリンはアオイが放った水属性の魔法『ウォーターカッター』により首チョンパされて死亡。俺により魔石を掘り出された。


 次に出てきた同じくF-(マイナス)級の薄い水色のジュレ状の生物スライムは3匹同時に現れたが、レッカの銃とニナの短剣により瞬殺されていた。再び俺により魔石回収をされていた。


 次に出てきたのは少し強敵でF級の二足歩行の狼のような生物コボルトだったが······


 テツのメイスに魔石ごと叩き潰されていた。


「魔石ごと潰さないでよ!」


「すまん······」


 テツの攻撃方法を考えると仕方ないかも知れないのだが言わないわけにはいかなかった。


 まぁ、それはともかくとして全員F級以上の力はあるようで良かった。


 そして次に出てきたのはゴブリン3体。


 そして再びアオイのウォーターカッターによる首ピチュン。


 順番から行けば俺の番なんだけど······


「あの······俺の番は?」


「「「「え?」」」」


 他の皆から「なに言ってんだ? コイツ」みたいな目を向けられる。


「白魔法師は攻撃魔法を使えないだろ?」


「何で白魔法師のノエル君が攻撃する必要があるにゃ?」


「鍛えているのは知ってはいるが······」


「そもそも武器もないし無理」


 上からレッカ、ニナ、テツ、アオイだ。


 どうやら皆は俺に戦闘訓練を積ませてはくれないらしい。


 流石に多数決という数の暴力には勝てないため、俺の今回のダンジョン実習は終始魔石回収と荷物持ちが主な仕事となるのだった。


 まぁ、一応皆にも魔石の回収とかは体験させる必要があるからやり方と魔石の場所を教えながら一回ずつ練習させた。


 今度の実習からは武器を用意してこようと心に決めた俺であった。

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