表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/169

入学とパーティー結成

台風怖い((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル


家が揺れてるし風の音凄いし


何かカンカン変な音鳴ってるし

 俺はなんとか入学試験に合格し、冒険者養成学校に入ることができた。


 そして、その後孤児院を卒業して冒険者養成学校に来たわけだが冒険者養成学校には入学式というものが無いらしい。


 そもそもが700人も受験しており、試験も冒険者としてやっていく気があるのか確認するため、又はその資質があるかの見極めだけなので、そのほとんどが合格するらしく、入学式をしようにもその全員+在校生なんて入りきるスペースがないというのが実状なのだそうだ。


 まぁ入学式が無いので、生徒は登校次第自分のクラスの場所を告げられその教室へと向かうことになるようだ。


 俺もその例外に漏れず、自らのクラスであるGクラスへと向かう。


 そして教室へと入った瞬間に。 

 

「はっ! 白魔法師の癖に冒険者を目指す分不相応なバカのお出ましだ」


 等と言いがかりをつけられる。


 まぁ白魔法師で冒険者を目指していることは確かなので言いがかりというのかはわからないが。


 その声の主を探してみると面接試験で一緒だった受験番号371番君だ。


 試験の時にはお互いに名前を言わずに受験番号で呼ばれていたため、お互いに名前は知らない。


 ちなみにさっきの371番君のせいで俺にクラスのほとんどの視線が興味や拒絶、侮蔑などの色を写して集まっており、正直居心地が悪かった。


 その視線を無視して俺が席に座ると同時に一人の大人が入ってくる。


「ん?」


 よく見るとあの時の面接官の人だ。


 その人が教室に入ってくると同時に俺に向けられていた視線は霧散したのでありがたかった


「えー、初めまして······ではないですね。皆さん私が面接を担当させていただきましたので······それでは改めまして皆さんご入学おめでとうございます。今日から皆様はこの冒険者養成学校の生徒でございます。清く! 正しく! 逞しく! 冒険者を目指していきましょう」


 そこは逞しくではなく美しくではないのか? と突っ込みたくなったが突っ込んだら負けな気がして突っ込むのをやめた。


「ちなみに私はこのクラスの担任を任されておりますレストと言います。少なくともこの半年はここに集まってくれた皆と共に学んでいきたいと思っていますのでよろしくお願いします」


 レスト先生がペコリとお辞儀をするとパラパラと拍手が起こる。


「それではこの学校のシステムについて説明する前に······皆さんにはあることをしてもらわなければなりません」


 その言葉にクラスの皆の頭に疑問符が浮かぶ。


 今からやることの内容が思い付かなかったのだ。


「それは······5人一組でパーティーを組んでもらうことです。ちなみにこのクラスは全部で50名、本日は皆さん出席とのことですのでちょうど10パーティー組めますね。それではスタートです」


 パチンという小気味のよい音を立てて先生が手を叩く。


 それが合図だと気づかずに皆動き出すことをしなかった。


 先生が辺りを見回して何も言わないのを見てようやくパーティー決めが始まっているのだと皆が理解した。


 こんな互いの事を何も知らない状態でパーティーを組めなんて無茶苦茶だな······と思いながらも組まなくては始まらないので俺も動き出す。

 

 俺も丁度隣に座ってるやつに


「なぁ、俺とパーティー組まないか?」


 と聞いてみる。


 隣にいたやつは俺に声をかけられてちょっと驚いたような顔をしていたが


「悪いな。俺だって人生かかってるんだ。白魔法師と組むリスクなんてさらせねぇよ」


 と言ってどこかへ行ってしまう。


 別にここで決めるパーティーで一生活動するわけでも無いのに大袈裟だな。


 等と思いながら手当たり次第に声をかけていくが結果は全滅。


 白魔法師おれと組もうなんて酔狂な奴はいなかったらしい。


 仕方なく俺は回りを見回して未だに動いていないやつ。周りに人がおらず、一人でポツンといるやつを探す。


 まぁ、流石にそんなやつ今更······いたよ。


 少し驚きながらもソイツの側に行く。


「なぁ、俺とパーティー組まないか? 見たところお前もパーティー組めなくて困ってるんだろ?」


 近くで見るとどうやら女の子だ。


 俺よりも深い青色の髪に深い海みたいな瞳が印象的な女の子。


 まぁ、俺の髪は青というよりは水色って感じなんだけど。


 女の子は俺を品定めするように上から下まで見るとコクンと頷いた。


 どうやらパーティーを組んでくれるらしい。


「よし、後3人だ!この調子で······」


 行こう! と言おうとした瞬間服を捕まれた。


「ん?」


「どうせ探すだけ無駄。それよりここで待ってればいい」


 と初めて声を聞かせてくれたのだが······言ってることはかなりキツい。


 いや、言いたいことは理解できる。


 恐らくこの女の子も最初に371番君が俺のことを白魔法師と言っていたのを聞いていたのだろう。


 それで白魔法師と好きで組むやつはいないから最後に余った奴らと組めばいい。


 とまぁ、そういうことを言いたいのだろう。


「ふむ、よく考えればその通りか」


 現時点で誰がどのくらい何ができるか······なんてわからないのだ。


 それなら無駄な労力を使わない分待ってるだけの方がいいのかもしれない。


 それからしばらくして再びレスト先生が手をならす。


「はいはーい。現時点でパーティー組めてない子達出てきてー」


 その言葉と同時に前に出る俺たちと男女一人ずつと男が一人。


「んじゃあ最後のパーティーはこの5人で組んでもらうよ。それじゃあお互いに自己紹介してねー」


 そう言うとレスト先生がまた手をならす。


 どうやらレスト先生が手をならすのは何かの始まりと終わりを告げる合図らしい。


「とりあえず自己紹介を始めるとするか。俺の名前はテツだ。茶魔法師で硬化の魔法を用いた皆の盾となることができよう。テツと呼んでくれ!よろしく頼む」


 そう言うとテツは一緒にいる男女のカップルに目を向ける。


「じゃあ次は俺だな。俺の名前はレッカ、赤魔法師だ。得意技はこの二丁の銃を使った戦闘で近距離でも遠距離でも戦える。後一つ言っておくことがある。ニナに手を出すやつは例えパーティーメンバーだろうとぶっ殺す!」


 そう言って隣にいる少女の肩に手を置く。


「にゃー! 私の名前はニナにゃー! 緑魔法師で得意技は······風魔法を使った近接戦闘にゃ! よろしくにゃー」


 ニナの自己紹介が終わり順番的には俺と最初に組んだ女の子だ。


 そういえばまだ名前を聞いてなかったな。


「アオイ······青魔法師」


 それだけ言って俺の方を見る。


 まさかもう終わりなのか!?


 しばらく待ってみても続きは無さそうなので俺も自己紹介を始める。


「んじゃあ俺の番だな。俺の名前はノエル。皆知ってるかもだけど白魔法師だ。ヒールやブーストは勿論魔物についてとか結構勉強してるから知識では役に立てると思う。よろしく」


 俺の言葉に皆が頷いた。

本日は更新ここまでとさせていただきます


次の更新は・・・・台風過ぎるまで生きていたら明日に一話くらいできたら良いなと思っております


もし明日できなければ明後日は無理なので水曜日更新予定です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ