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ニナとテツの合体魔法

投稿遅くなり申し訳ありません。


「まず出来ることの確認をするべき」

 

 朝御飯も終わらせて、昨日の話の続きを始めると開口一番にアオイがそう言った。


「出来ること?」


「ん。昨日ニナから話を聞いたんだけど、ニナは獣人の中でも緑魔法だけなら一番上らしい」


「え?」


 アオイの言葉に俺とテツは思わずニナの顔を凝視する。


「それ以外にも私たちは合体魔法が使えるのに、確認もしていない。それにいつも合体魔法を使うときに手を合わせているけど、それも必要な事なのか解らないし······」


 確かにアオイの言う通りかもしれない。俺たちはニナから聞ける話はまだまだあるかもしれないし、その辺は確認しておきたいところだ。


「ふむ、先程アオイが言っていた話が本当だとすればニナがこちらにいれば獣人からの奇襲は受けないということか······ならば後はある程度の数を揃えれば行けるか?」


「ニナに気配を消してもらって少しずつ奇襲で削っていくとかは?」


「······まず、ニナが気配を消す魔法が苦手らしくてニナ自身しか気配を消すことが出来ないらしいのと、奇襲して行動不能に成った人たちを見張る人員も無いから無意味」


「う······」


 いい案かな? と思って口に出してみたのだが、アオイの言葉に撃沈されてしまう。


「じゃあまずやることはこちらの戦力の確認と、作戦の立案って事で良いのかにゃ?」


「あぁ。よく考えたら出来ることが解らないと作戦のたてようも無いからな」


 仮に作戦を立てたとしても、それが変更になるなんて事も全然起こるし。


「ん、じゃあ一旦試してみる」




 一旦王都から出て色々と試してみる。


 まずは『二人が離れていても合体魔法は撃てるのか』だが、これは結果的に無理だと言うことが解った。


 離れて魔法を使おうとしても詠唱は頭の中に浮かんで来なかったし、セイクリッド・ウォーターの詠唱をタイミングを合わせてしてみても発動しなかった。


 次にアオイとテツの合体魔法だが、これは『マッドシールド』という魔法になった。


 効果は読んで字のごとく巨大な盾を作り出す魔法だ。その耐久力は凄まじく、相性の悪いはずの緑魔法を受けてもびくともしなかった。


「······合体魔法には攻撃魔法以外もあるのだな」


 とテツが呟いていたのが印象的だった。


 そして、ニナとアオイの合体魔法だが、これが色々な面で圧巻だった。


 まずは詠唱。


 俺とアオイのセイクリッドウォーターが


『聖なる水よ 来たりて邪悪を討ち果たしたまえ』


 で、テツとアオイのマッドシールドが


『土塊来たりて我が盾となれ』


 だ。そして、ニナとアオイの合体魔法なのだが───、


『雨よ、今ここに来たりて大いなる恵みを。風よ今ここに来たりて大いなる禍を。今これらは混じり合い、更なる破滅を生み出さん。嵐となりて今殲滅せよ。ザ・テンペスト』


 と、これが詠唱である。何が言いたいかって? 詠唱が長いのだ。これではとてもではないが実践で使うのは難しいだろう。しかし、その威力は絶大な物だった。それこそ、ドラゴンですら倒せるのではないかと思えるほどにだ。


「さて───と」


 これを踏まえた上で作戦を立てなければいけないわけだが······これってどうやって作戦に組み込めばいいんだ?

次回投稿は恐らく日曜日ですかね······頑張ります!

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