シエラ視点
ちょっと他の小説を読んでいて、他人の視点というものを入れてみたくなって入れてみました
初めて書いたので結構ぐちゃぐちゃになってるかもです
更にランキングを確認してみると
昨日の時点で日間ハイファンタジーランキング11位。本日の時点で6位となっており、大変驚きましたがとても嬉しかったです!!
また、週間ランキングも38位となっておりました!
沢山の皆様に読んでいただき、また評価していただいてとても嬉しかったです
これからも頑張って書いていこうと思うのでよろしくお願いいたします
シエラ視点
「全く······」
「どうしたんだ? シエラ」
さっきまで魔法を教えていたノエル君と別れて孤児院を出た私は一人ため息をついていた。
そんな私に気がついたのか同じパーティーのメンバーであるウェルが声をかけてくる。
ちなみにイグニスとレンは歩きながらさっきまで面倒を見ていた孤児たちの事を話している。
その会話の内容は
「やっぱりあの中じゃノエルがダントツだったな! っていうかノエル以外ろくに魔力が使えねぇからしかたねぇかもしれねぇが」
「いやいや、流石にノエル君とは違って魔力を自覚すらさせる人がいないんですから仕方ないですよ。兄さん」
等という会話だったが私はノエル君を見ていて、別の感想を持った。
「ウェル······ノエル君のことなんだけど······」
「ノエルの事がどうした?」
私の真剣そうな顔を見てウェルも真剣な話だと察してくれたようだ。
「ノエル君の成長速度は異常よ。いや、もしかしたら白魔法師の成長速度が異常なのかもしれないけど」
「まぁ、それは見ただけでわかる。いくら魔力が多い白魔法師とは言え一月やそこらで魔力が2~3倍に増える等とあり得ないだろうし······それよりもあそこまで筋肉がつくかと言われると疑問に感じるしな」
そうなのだ。各々が天才と呼ばれて、今や人外の私たちでさえ一月で増えた魔力は自分の魔力の一割ほどだ。
そもそも前提として魔力は埋まれ持った量から基本的に倍までしか増えない。
それ以上増えた自分達のような者は天才と呼ばれるのだが、そんな自分達でさえ魔力上昇は初期魔力量の2.5倍で止まった。
しかし、ノエル君の魔力増幅量は明らかにまだ限界に達していない。
なぜそんなことが言い切れるかと言うと、彼はまだ12歳だ。
一般的に魔力増幅が止まるのは早くて15歳。遅くても18歳くらいまでの間になる。
流石にこのままのペースで上がり続けるとは思わないがそれでもとんでもない量の魔力量になることはかなり確実だ。
まぁ、筋肉についてはよくわからないが鍛えていたらつくのだろう。
私は彼が私たちと共に冒険できるようになるくらいに強くなるのはそこまで遠くない未来のことなのではないかと思った。