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勇者死す!

昨日は更新できなくて申し訳ないです。


活動報告にも上げさせて頂きましたが、急な仕事が入ったため、早く寝る必要があり話を考える時間がありませんでした(書き留めなどしていないため)


 タイトルは前回予告した通りに勇者死す!にしてみました。(それ以外思い付かなかったので······)


 是非ともお楽しみください。

「なっ!?」


 いきなり飛んで来た黒炎は俺がその存在を発見したときにはもうどうしようも無いほど勇者の近くまで迫っていた。


 そこまで来て勇者も気づいたのか、顔を炎の方へと向けるが、時すでに遅し───、


「ぐぉおおおおおお!」


 黒い炎が勇者へと着弾し、勇者の全身を包み込む。しばらくして勇者がその場に崩れ落ちた。


「あの炎は······」


 勇者が力尽きた事は一大事だが、それよりも俺は未だに勇者の体を焼き続けている炎に既視感を覚えていた。そう、『黒い炎』俺は以前これと同じものを一度だけ見たことがあった。


 そう、学校のダンジョン氾濫時に俺と戦ったレオが使ったものだ。確か······『暴食の魔炎』と本人は呼んでいたはずだ。


 その性質は『魔力を喰らう』という物だったはず。


 レオを撃退できたのも、俺の攻撃方法が魔力を使わない物理攻撃に特化しているという要因が大きい。つまり、相性が良かったのだ。


 しかし、それだとしてもおかしい。俺は勇者と戦っている最中ずっと生命感知を使っていた。そうでもなければ自分より速い勇者に攻撃を当てられなかった可能性もあったからだ(実際にはそんなことは無かったのだが······)


 そしてその生命感知だが、俺の感知範囲は半径50メートル程、大体今俺が勇者と戦っていた訓練所の中心に俺が立っていた場合、訓練所内にいる生命は全て感知できる範囲だ。


 しかしながら、俺が感知している数は俺と勇者が戦い初めてから一人たりとも増えていない。ミズキさんには、間違えても人が入ったりしないように人払いをお願いしたからこの訓練所の周囲には人が来ないようになっているのだ。


 では、この黒炎はどこから?


 幾ら凄腕の人が放ったとはいえ、動きの速い勇者の動きが止まるタイミングに合わせるだなんて、目視してなきゃ出来ないだろう。


「ノエル······上!」


 後ろから放たれたアオイの声に俺は反射的に上を見る。


 そこには俺にめがけて放たれたであろう黒炎が迫っていた。


「うわっ!」


 俺は間一髪でそれを回避し、そのままアオイ達の所まで一旦下がる。


「チッ! やっぱりそう上手くは行かねぇか······まぁ勇者を始末しただけ儲けもんだと思わねえとな」


 俺が炎を回避すると、炎が飛んできた方からそんな声が聞こえる。


「───っ!?」


 そんな馬鹿な!? あり得ない!!


 その声を聞いた俺の頭の中は混乱していた。


 何故ならその声は二度と聞くはずの無いものだったからだ。


「貴様は······」


「······あの時の」


 どこで出会ったのか、テツとアオイも面識があるようだ。その顔からして、どう考えてもいい感じの出会いでは無さそうだが······


「そんな······どうして!?」


 黒炎を放った者が空から降りてくる。そもそも、どうして浮いてるのか等と疑問に思うことは多々あったはずなのだが、この時の俺はただただ目の前に彼がアイツいることが信じられなかった。


 何故ならアイツはもう死んでいるはずなのだ。

少なくとも冒険者ギルドでは、アイツはパーティーメンバー全員と共に死亡が確認されていることを、登録して直ぐに確認した。


 そんなアイツが俺に向かって語りかけてくる。


「久しぶりだなぁノエル。ここでお前に会ったことも驚きだが、まさかお前が勇者相手にダメージを与えられる存在になってるとは思っても見なかったぜ」


 腕を組んでこちらを威圧するように話しかけてくるのは幼い頃から······いや、俺を遊び仲間から外した時からちっとも変わっていないようだ。


「俺もこんな再会のしかたをするとは思っていなかったよ······マーカス」


 久しぶりに再会したある意味家族とも呼べる存在相手にバリバリの警戒を向けなければいけないとは嫌な現実だ。


 先程俺に向けて攻撃して来たのを無しにしても、マーカスに対する警戒を緩めることが出来ない。


 何故なら明らかに範囲内にいるのに俺の生命感知に引っ掛かっていない。


 



 


 ······つまり、目の前にいるマーカスは生きてはいないのだ。

 ここで勝手な設定の追加が出てしまいました······話数で数えるなら56~57話の間に実はノエル君は同じ孤児院出身の冒険者になった同期メンバーと久し振りに会って、パーティーメンバーであるアオイを紹介しようと、受付嬢に伝言を頼もうとします。


 しかし、その時に受付嬢から「連絡を取ろうとした冒険者は一人の例外も無く死亡が確認されている」事を告げられます。


 前書きで書くとネタバレが激しそうなので、申し訳ないですが後書きに書かせて頂きます。


 ちなみにこの設定、かなりの後付け設定です。なのでそれよりも前の話ともしかしたら矛盾が発生してしまうかも······


 次回更新は多分日曜日です。

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