表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

119/169

帰還

今回はギリギリセーフ!


というわけでお楽しみいただけるとありがたいです


·······とは言っても大きく動くのは次回からなのですが。

「それで? どうやってアオイを助けるつもりなのだ?」


 アオイを助けようと思えば勇者が邪魔してくるのは必然·······ではないか。助け出してから奪い取るなんて考えている可能性も高い。


 恐らくアオイを助けて逃げても、あの勇者がその事に気づけば再びアオイを奪おうと追いかけてくることだろう。


 だから俺は······


「ふむ、それがノエルの選択ならば俺は何も言うまい」


 俺の意思を聞いたテツはそう言って手助けしてくれるようだ。


 俺はそれを確認してからウィンさんの方を見る。


 正直俺の取ろうとしている行動はウィンさんが鍵となっている。ウィンさんの協力無しでは失敗する可能性がかなり高くなるだろう。


「······姉さんからは王都を出た後は好きにしても良いと言われているわ。つまり、私が貴方達を手伝う必要は無い」


「そんな!」


 ウィンさんの言葉に俺は絶句する。ここまでついてきてくれたし、最後まで普通に手伝ってくれる物だと思っていた。


「······まぁ、本来ならそう言いたいところだけど、私は貴方とアオイに大きな借りがある。貴方とアオイがいなかったら今頃私は生きていることも無かったでしょう」


「じゃあ!」


「ええ、今回はその借りに免じて手伝ってあげるわ」


 ウィンさんが差し出した手を俺は両手で掴んでお礼を言う。




 

 それから3日が経ち、俺たちは王都の中にいた。勇者がその権力を利用して俺とテツを指名手配くらいはしているかと思っていたのだが、そんなことも無く、すんなり王都に入ることが出来た時には驚いた。


 本来なら勇者に顔も見られていないために俺たちの中で最も指名手配のされている可能性の低いウィンさんの先導で治療師ギルドへと向かう予定だったのだが、その必要は無かったようだ。


 治療師ギルドでは、ギルドマスターであるノクスさんに面会を申し込むと同時に、ウィンさんにはミズキさんとの接触を頼んでいた。


 幸いにも、ノクスさんには急ぎの仕事が無かったらしく俺の名前を出すと直ぐに会うことができた。


 そして、お互いに軽く情報交換をした後俺は生命感知を再び教えてほしい事を切り出した。


「生命感知を? いや、そうか。アオイ君と一緒に冒険が出来ないから感知能力が必要になってくるのか······」


 勇者の力の事や魔王の能力について隠しながらどうやって説明するか悩んでいる内にノクスさんが一人で納得してくれたお陰で態々理由を話す必要が無くなってしまった。


 ノクスさんの事を信用していないわけでは無いが、テツの故郷のことについて知る人は可能な限り少ない方が良いと思うのだ。


 そして、早速生命感知の練習を始める。


 生命感知の練習は簡単だ。


 目隠しをしたままノクスさんの攻撃を回避する。ただそれだけだ。


 ただ、ノクスさんもギルドマスターなだけあってその実力は冒険者でいう所のA級の域だ。幾ら俺がウィンさんに取り付いていたナナシを倒した事で強くなっているとは言えC級程度の実力しか持たない俺では本気のノクスさんの攻撃を回避することは出来ないので、ノクスさんは俺が回避できるギリギリの早さで攻撃を仕掛けてきている。


 俺も前回自分でも後一歩で習得することができると感じるところまで行っただけあり、もやっとは感知できていた。とは言え、生命感知だけに集中しすぎるとノクスさんの攻撃を回避できないのでバカスカ攻撃をもらうはめになる。


 あくまでも、俺が回避に全力を傾けてようやく回避できる程度の早さで攻撃してきているのだ。


 結局俺が生命探知を習得できたのは、王都に戻って来てから3日後の事だった。


次回投稿は何と明日予定しております!


何とか明日中に投稿できるように頑張りますよ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ