四角い家
もともと四角い建物だったが、周りに囲むように家が建てられて、ますます四角く感じられた。二階の裏手の窓から外を見やると、以前なら田園風景が広がっていたのに、別の家の窓が目の前にあって、開いていたらカーテンにも手が届くだろう。
そのまま左に曲がって、そちらの窓から外を見ると、駐車場と舗装された道路と、その先の住宅街が見えた。少なくともこの窓からは、外を見ることができるのだなと思った。
なにか食べようと思った。テーブルの上に、昨夜のグラスがそのまま残されていた。ほとんど汚れているように見えなかったけれど、一応洗っておこうと思って手に持ち、部屋の隅にある四角いアルミの洗い場へ持っていった。すると小母さんがやってきて「わたしがやりますよ」と。
窓の下の物入れから、巨大カマドウマの足のようなものがあらわれて、そのままゆらゆらと上半身を表した。しかしすぐにその震えは止まって、普通の動物の姿になった。
「うしさんですよ」と、小母さんが言った。そう言われてみると、確かに牛だった。牛にしては少し小さい。ぬいぐるみの牛が実体化したかのようだった。そして、物入れの中には、猫のぬいぐるみがまだ何体かあって、いやいやそれらは本物のネコで、かれらがにゃあにゃあと遊んでくれと言って現れてきたのだった。そうすると、先ほど小母さんが言いたかったのは、洗い物は私がするからネコと遊んでやりなさいということだったのだ。私はしばらく猫たちと遊んでから、階下に降りた。
畳の上に新聞があったので、それを手に取って座り、読み始めた。しばらくすると、父がやってきて「それはいつの新聞だ」ときくので「昨日の新聞だよ」と答えた。
「そうだろうな。今日のはここにある」と言って、今日の新聞を渡してきた。私はそれを受け取って開くが、ほとんど読むところはなくて、中の方は付録のカレンダーになっていた。弟が来たので、二人でそれを組み立てた。
それから私は隣の部屋に移った。友人がやってきて、私の書いた原稿を読んでいた。ちょうど良かったと思って、メモに書いてあったものを読み上げて続きに書き付けてもらった。そのとき気づいたのだが、そのメモをもって物語は完了していた。鉛筆を手に少し手直ししようかと思って、いやもうワープロで清書すればいいやと思い直した。テーブルの上にあった私のパソコンでは、妹とそのともだちの少女がゲームをやって遊んでいた。妹が友だちに言ってゲームをやめさせ、わたしに座布団を譲った。私は座って、ゲームを終了させたが、エンディング画面が部屋中に投影されたまま延々に終わらない。妹はなんとかあちこちクリックして、ようやく終了させることができた。
さらに隣の部屋に行くと、アトラクションになっていて、私はそこで、スマートフォンから何かを書き込もうとした。しかし思ったように操作できなくて、思った通りの文章にならない。昔は良く、プッシュフォンの番号がちゃんと押せないという夢を見たことがあった。最近はほとんどそんなことはないのが、変形してこんな夢になっているのだろう。
横にいた若者が「リハビリ施設を造る必要がある」と語った。
トイレに行くと既に満員で、さらに後ろに一人ずつ並んでいたので、諦めて出かけることにする。アトラクションに参加した者たちが多数出てきて「レッドトレインに乗れた」と喜んでいる。説明を見ると、レッドトレインというのは現地の人々が不定期に運行しているもので、偶然に頼るしか乗ることのできない代物だそうだった。




