平行世界があるのなら
もし平行世界があるのなら
そこに求めていた続きがあるのなら
私はそこに行きたい
話って何?
ありきたりな言葉に正面の彼は俯いた
思い空気 煩い沈黙
彼の口が小さく開いた
「終わりにしよ」
意味が理解出来た頃
彼は既に遠くに居た
走っても追いつけない場所に居た
私は小さく呟いた
何がいけなかったのかな?
もし平行世界があるのなら
そこで彼が笑っているのなら
私を必要としてくれているなら
もういっそ飛び込みたい
シュレーディンガーの猫のように
こんな色褪せた世界なら
いっそ平行世界に飛び込んで
もう一度やり直したいよ