表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

第二話!!鍛冶屋!

カーン、カーン。


城下町の一角にある鍛冶屋で、規則正しい音が響く。


「らっしゃい、ジャン君!」

気前のよい声を出すのは、アレンの祖父である。人の良い、くしゃっとした笑顔。それを見て、今日もアレンは安心する。


アレンは、幼い時に両親と死別し、祖父と住んでいるので、ここがアレンの家だ。

鍛冶屋とはいえ規模が小さいため、商人に商品を渡さず、店も構えている。


ジャンは慌ててポケットを探る。

「あ……金が500デヌしかない」

「ガキかよお前は。16なんだろ」

「その上から目線やめろって。マンガとか買ってたら小遣いが……」

「やっぱりガキ……」


ゴツン、と拳が飛ぶ。いってぇ……とジャンの方を睨むが、ジャンは気にしていない様子だ。


「ははっ。仲がいいな。まぁ、ゆっくりしていきなさい」


「アレンのじいちゃんは性格いいんだよなー」とジャンは遠まわしにアレンの悪口を言いながら、店を物色する。


店には、所せましに剣が並べられている。壁にも、机にも、天井にも!

つやつやとした剣が光を反射しあい、店内は明るい光に包まれる。


一つの大剣の前で、ジャンの目が留まる。


「これ、いいな」

その大剣は、柄が竜をかたどった銅でできており、刀は金色に輝いている。


「300万デヌだぜ、それ」

「うぉっ!やべーでも欲しい」

ジャンの瞳はキラキラしている。アレンの祖父は困ったような笑顔を浮かべる。


「それはこの店で一番高い。元は依頼を受けて作ったものなんだが、依頼主がトンズラしてしまってな」

「あっそれって」

「ジャンの父ちゃん」


ジャンの父親は、元は貴族だったのだが途中で没落してしまい、今は剣術の講師として食いつないでいる。貴族の剣術はなかなか優美で、実戦向きではないが人気がある。


「なんか申し訳ない……」

ジャンは一気にゆでたホウレンソウのようになると、アレンの祖父は、バン、と背中をたたく。


「気にしないでおくれ。君の家とは昔からの付き合いだ。剣を献上してた頃からの」

「ありがとうございます!」


アレンは、そんなジャンを見て、こいつ、暴力はふるうけど根はいい奴なんだよなぁ、と腕を組む。



やっぱり、こんな平和な日々が続けばいい。


そう思っていた矢先のことだった……

設定がいろいろあるのに書き切れない……これから明かそうと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ