第5話 ショウくん
私の恋は、どんなに幸せな恋でも
最後には壊れるガラスの恋みたいなものでした・・・。
心は、体を丸めてガタガタと震えていた。
上着を頭にすっぽりかぶせて目を閉じたままだった。
あれからどうなったかはわからない。
「おねえさん、大丈夫?」
私は、ゆっくり顔を上げた。そこには男の姿はなく、中学生ぐらいの男のこが笑顔で私を立ち上がらせてくれた。
「君が助けてくれたの?」
私は、半信半疑で訊いてみた。
「うん!おねえさんが嫌がってたから助けた!」
その子は、笑顔で私を安心させてくれた。
その子は、中学生ぐらいの身長で髪は黒髪でやや長め。なんか、純情そうな男の子だった。
「あ、ありがとうね。」
私は立ち上がったけど足がまだ、ガクガクと震えていた。
「おねえさん。ここ座ろう!!」
とその子は、私の状態をみて気づいたのかベンチに座らしてくれた。
「君は、名前なんてゆうの?」
「僕?僕は、ショウってゆうんだぁ。ちなみに中3なんだ!」
(へぇ、ぜんぜんそうには、みえない。)
「おねえさんは?」
と私に無邪気に笑ってくる。なんか、その笑顔をみるとさっきあったことが嘘のように心が落ち着く。
「私は、こころってゆうんだぁ。君の1つ年上かなぁ?」
すると、ショウが驚いた顔をして身を乗り出す。
「おねえさん、16??みえないね!!」
「ありがとう!」
すると、ショウの携帯がなった。
「はーい!!ショウです!!」
ショウは、どんな時も笑顔を絶やさないいい子だと思ってたのに・・・。
あの時、私の心はショウでいっぱいだったから、そうゆうところには、ぜんぜん目がいってなかった。
「ごめんなさい!心おねえちゃん!!僕帰るね!!」
「うん・・・。今日は、ありがとう!」
と少しさみしい顔をする心。
それをみかねた、ショウは心に歩み寄り自分のつけていたマフラーを心の首に巻いた。
「心おねえちゃん!!また、あえるよ。」
あの時の気持ちは、今でも忘れない。
心がぎゅうっと締め付けられてるような・・・・。
すごく苦しくて。
こんなに、男の子を想うことはなかった。
よんでいただきありがとうございます!!