第2話 ココのアキ
独りぼっちで・・・
淋しくて・・・
涙、流してばっかりで。
そんな時、いつも私はずるいことを考えてた。
いつも、優しい人を頼ってきた・・・。
だから、もう私に優しくしないで。
「ココ!!今日も一緒に帰ろう??」
アキがいつものように笑顔で犬のように私に寄ってくる。
いつも、アキは可愛いと思う。いつも笑顔で誰からも頼られて、誰でも笑顔で話しかける元気のいい
女の子。私は、そこがすごく可愛いと思うけど時々そこが憎いときがある。
そんな私が大嫌いだった。
「ねぇ、アキ。私、忘れ物あるからちょっと待ってて。」
「うん!!待ってるね!」
アキはまた、笑顔で私を送る。でも、そんなアキのことがすごく好きだった。
(あーぁ。宿題のプリント忘れるなんて・・・。アキ待ってるのに・・・。)
アキが待っている場所まで走っていった。すると、アキが男子高校生にからまれている。
これは、初めてのことじゃない。アキは、他校からも人気があった。
「ちょっと、アキが嫌がってんじゃん。やめてくれない?」
男子高校生は、がっかりそうに行ってしまった。
「ありがとう!!ココ!!」
アキは、子犬かのように私に抱きついてくる。
このときは、少し安心する。
でも、私はもう男の前でもアキの前でも笑顔がでなくなってしまった。
でも、そのことはアキは痛いほど知っている。あれは、もう思い出したくない・・・・。
すると、携帯から音楽が流れる。
「はい。心ですけど。」
「あ!!ココ??私、アイカなんだけど今日も合コンいかない??」
(今日もヒマだったし・・・いいか。)
「別に、いいけど。」
ただ単に、今日も親は仕事で朝まで帰ってこないし、これはいつものことだった。
「また、合コン??」
アキは、私を心配そうに見ている。
(また来たよ。子犬ビーム。)
「うん。でも、大丈夫。今日は早めにかえってくるから、携帯に電話かメールしとくから。」
「わぁーい!!ココからメールがくる!!」
アキは、手をあげてピョんピョんと飛び跳ねる。
(そんなに私のメールがうれしのかなぁ。そりゃぁ、ぜんぜんメールとかしないけど・・・。)
心はそんなことをおもいながら、家に帰った。
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