第19話 嘘
「ねえ!!ココ??」
アキは、私についてくる。
「・・・。」
「もう!!ココったら!!」
アキは、心の腕をつかんだ。
「!!」
「聞いてる?」
アキは息が荒い。
「あ、ごめん。ぜんぜん聞いてなかった。」
「どうしたの??ココ、変だよ?」
アキの目がまた子犬ビームに変わった。
「・・・別に。。。」
心はアキの目からそらした。
「ショウ君に今から逢って来なよ!!」
「え?」
「ココ・・・どうして?って顔してるよ!!」
アキの真剣さが伝わってきた。
「いいんだよ。ショウ、忙しいから。」
「だめ!!」
アキの大声に心はすごく驚く。
「ココは自分の気持ち言わなかったからあんなことになったんだよ??もう、逃げないで
ショウ君にまっすぐに走っていきなよ!!そうじゃないと、いつまでも私心配だよ。。。」
アキが心の制服をつかむ。
(かわいい・・・アキ。)
「わかった。言ってくるよ。。。」
このとき、私はアキに嘘をついてしまった。
じつは、あのあとショウになんか逢ってない。
ごめんね・・・勇気が出なくて。。。
だって、彼女なら教えてもいいでしょ?
でも、あのあと以来電話1本もメールの1通もなかった。
私はすごく心配してた。
じつは、私のかんちがいかもしれない。
そう・・・・思ったから。
だって、あのあとショウに逢いにいったけど・・・・・。
ショウは、私にも見せない顔を女の子に見せていた。
すごく楽しそうだった。
すごく仲良くて、入りこめない不陰気だった。
私は・・・・甘えられなくもなっていたらしい。