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第16話  初めての思い出

「ショウくん???どこ行くの?」


心は、怖いのかわからないがショウにしがみついている。


「心ちゃん!!い、痛いからもう少しだけ力ゆるくして!!」


「あ、ごめん!!」


心は、力をゆるくした。


「今から行くところは、俺の秘密のところ!!」


「ええ??教えてよ!!」


心は、また笑顔になる。


(また笑えた。 大丈夫だよね!ショウくんといたら・・・。)


カーブを曲がると、うみが見えた。


「わぁ!!海だ!!」


バイクは、そこで止まった。


「え??ここ??」


ショウは、笑顔でうなづいた。


海は驚くほど澄んでいて、月光が海面を照らしている。


2人は並んで歩いた。


「ここ・・・・前見たことあるかも・・・。」


心は、口をひらく。


「本当?」


「うーん・・・でも、わからないや。。。」


2人は、また黙ってしまった。


「あ!!!あった!!」


ショウが指さす方向には岩がある。


「ここに座ろう??」


「うん。」


心は、ショウの隣に座った。


「ねえ、私のどこがいいの?」


心はいきなり質問をした。


「え??・・・・・うーーん・・・。」


(もしかして・・・ないとか?)


心は、がっかりした。


「あ!違うよ!!ないってわけじゃないよ!!」


「じゃあ、どこ??」


心は、興味津々にきいた。


「・・・・。」


なんか、言ったようには聞こえるが何を言ったのかわからない。


「??」


心が首をかしげる。


「全部・・・・。」


(え?   )


ショウを見ると顔が赤くなってるのがわかる。


「照れてる・・・。」


心がつぶやくと、ショウが心をみる。


「なに?」


「心ちゃん・・・大好き。」


心も顔が赤くなる。


「もう、何言ってるの!!」


でも、心はすごく嬉しかった。


「あ!!さっきの質問。具体的にいわなきゃだめ!!」


「・・・・・わかったよ。」


ショウは、せきばらいをして上をみた。


「まず・・・心ちゃんの一つ一つが好き。明るいところがすき。


 僕のことちゃんと認めてくれてるところも。なんか、心ちゃんといると温かいんだよね。」


「そんなに・・・・?」


「ううん。まだもう一つ。僕の夢・・・一緒にかなえてくれそう。」


あの時のショウの夜空を見上げた横顔が夢にあふれていてすごく愛おしく感じた。


心は、頭をショウの肩にのせる。


「・・・心・・・ちゃん??」


(んふ・・・・また照れてる。。。)


「心ちゃんじゃなくていいよ。。。彼女なんだから。」


心は、微笑む。


「じゃあ、なんて呼べばいいの?」


「ココってみんなから呼ばれてるから・・・・ココって呼んでほしい。」


心は、ショウの顔を見上げた。


ショウは、心をみつめる。


「ココ・・・・。」


初めて『ココ』って呼んでくれた。


すごく温かくて、くすぐったい。。。


ずっと一緒にいようね・・・ショウ。。。



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