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第24章 黒き大地
王都を離れて、
三日。
景色は、
変わった。
草は、
枯れ。
空は、
曇り。
風は、
冷たい。
ここが、
黒き大地。
魔王城へ続く、
最初の関門。
◆
魔物が、
出る。
小型。
中型。
だが、
数が多い。
俺は、
剣を抜く。
模倣は、
しない。
必要ない。
踏み込む。
斬る。
一撃。
必ず、
仕留める。
疲労は、
ない。
息も、
乱れない。
覚醒の力が、
安定している。
それでも、
油断しない。
◆
夜。
焚き火の前。
一人。
炎を、
見つめる。
昔なら、
誰かの力を
借りていた。
今は、
自分の力だ。
少し、
怖い。
でも、
悪くない。
◆
翌日。
黒い塔。
魔王軍拠点。
門の前に、
魔人が立つ。
「勇者よ」
「ここから先は、
地獄だ」
俺は、
剣を構える。
「知っている」
一歩、
前へ。
剣を振る。
魔人の首が、
落ちる。
門が、
崩れる。
道は、
開いた。
◆
空を見上げる。
魔王城が、
遠くに見える。
あそこに、
終わりがある。
俺は、
歩く。
止まらない。




