表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/26

第21章 魔王軍幹部襲来


昼の王都に、

黒雲が広がった。


太陽が、

隠れる。


嫌な予感が、

胸を刺す。


城壁の鐘が、

鳴る。


「魔王軍だ!」


兵士の叫び。


空から、

巨大な影が降りる。


翼を持つ魔人。


魔王軍幹部、

ザグロス。


周囲の兵士が、

凍りつく。


「勇者を、

 出せ」


低く、

響く声。


俺は、

前に出る。


「俺が行く」


カインが、

腕を掴む。


「模倣は使うな」


頷く。


覚悟は、

決まっている。



城門前。


ザグロスが、

笑う。


「偽物勇者か」


胸が、

ざわつく。


剣を構える。


模倣は、

しない。


自分のまま。


斬る。


通じない。


弾かれる。


衝撃で、

吹き飛ぶ。


壁に、

叩きつけられる。


息が、

詰まる。


立つ。


逃げない。


斬る。


通じない。


何度も。


何度も。


血が、

地面に落ちる。


視界が、

赤い。


それでも。


剣を、

握る。



頭の中に、

声が響く。


――カインになれ。


――楽になるぞ。


歯を食いしばる。


「ならない」


「俺は、

 ルートだ」


膝をつく。


それでも、

立つ。



ザグロスが、

腕を振り上げる。


「終わりだ」


その瞬間。


胸が、

熱くなる。


模倣の感覚じゃない。


もっと、

静かで。


深い。


力が、

湧き上がる。


剣が、

光る。


俺は、

前に出る。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ