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92話 中川さんが可愛くてつい……

「さーて、どこ行こっか! 海人!」


 文化祭の廊下で色々周りを見てまわりながら歩いていると横にいる彼女がそう俺に聞いてきた。

 

「この近くだと……ストラップアウトとか、お化け屋敷とかか……」


「ねえ、海人……私喉が渇いたからあそこ行きたい!!」


 俺がパンフレットを見ながらぶつぶつ呟いていると、中川さんは目の前に見えた、スイーツとジュースという看板を指差しながら言って来た。


「じゃあ、入ろうか!」


「うん!!」


 俺たちはそう会話をすると、俺と中川さんはスイーツとジュースの看板が置いてある、一年五組の教室の中に入った。


 教室の中に入ると、椅子とテーブルが教室の中にびっしり並べられており、テーブル一個一個には、メニュー表が置かれていた。

 このメニュー表一つ一つ作ったのか? だとしたらとてもすごいな!!

 

「私! グレープジュース飲みたい!!」


 俺たちはテーブルに座るとメニュー表を見て、中川さんがそう言った。

 メニュー表にはりんごジュースやグレープジュースなど果物のジュースの種類やスイーツにはチョコバナナやりんご飴などが置いてあった。


「俺はオレンジジュース頼もうかな」


「よーし! じゃあ、すみませーん!」


 俺がそういうと中川さんがすかさず飲み物を注文するために人を呼んだ。

 すると、この教室の右側に溢れる黒いカーテンから人が出てきた。


「ご注文はいかがでしょうか?」


「私、グレープジュースで、あとこちらの海人がオレンジジュースで」


「かしこまりました! 少々お待ちを!」


 中川さんは出てきた接客係の生徒にそう淡々と注文して、その生徒は注文を受けると、一言言い残して、黒いカーテンの中に入って行った。

 なるほど、あの中で作っているのか……


「なんか楽しそうだね……中川さん」


「ん? そう見える?」


 俺は目の前に座っている中川さんが嬉しそうに窓の外を見ていたのでそう聞いた。


「うん……とっても!」


「そっか! でもだとしたら私が楽しいのはきっと海人と一緒に今文化祭回れてるからだよ!」


 中川さんがとても眩しい笑顔で俺にそう言ってくるので俺は思わず顔を明るめて中川さんから顔を背けた。


「あ! 海人照れてるの?」


「て、照れてない……照れてない……」


 なんだろう……今、俺は彼女の顔を直視できないみいだ……


「照れてるでしょ!」


「中川さんが可愛くてつい……」


「ええ? え?」


 何言ってんだ!? 俺〜〜〜!?


「あ、ありがとう……かぃと……」


 俺はドキドキさながら下を向いていてわからなかったが中川さんはどんな反応しているんだ? もしかして今の発言引かれてたり……

 

「あ…………」


 俺が顔を上げて中川さんの方を見ると、中川さん目が合って、中川さんは俺と目が合うといきなり俺の顔から目を逸らして恥ずかしそうに顔を下に向けた。

 てか、なんで中川さんまで顔赤くなってるの?

 俺が中川さんの方を見ながらしばらく固まっていると


「……ちょっと……私の事見過ぎだから……海人のバカ……」


「……ごめん……」


 彼女は怒ってるようなそれとも恥ずがしがっているのか……よくわからない声を出して言って来た。そう言葉をはっす彼女の顔を見ると、なんだかこっちまで恥ずかしくなって急いだ俺は下を向いた。

 それからしばらく沈黙の時間が訪れた。


「お待たせいたしました! オレンジジュースとグレープジュースになりまーす!」


 すると、その沈黙を破るように接客の人がジュースを持ってきてテーブルに置く。

 俺はそれを見て助かったとそう思って……


 そして、俺は窓の外を見ながらオレンジジュースを飲む。

 うん……オレンジジュースの味がする。


 気づけば俺はオレンジジュースを飲み干してしまった。


「……海人……それ美味しかった?」


「え? う……うん……」


 俺は中川さんにそう言われてさっきの事もあり、ぎこちない返事になった。


 それから俺たちは一年五組を出て、歩き出した。

 横にいる中川さんはりんご飴を片手に持っている。

 中川さんは先ほどの一年五組でりんご飴をグレープジュースを飲んだ後に一つ買っていた。


「美味しい……! りんご飴!!」


「それはよかった……」


「私……この前の夏祭りの時気になってたんだ! この世界のりんご飴! だから食べれて嬉しい!!」


 中川さんはりんご飴をかじりながら嬉しさを露わにした。

 俺はその笑顔を見て微笑ましくなった。


 俺たちはあれから色々歩き回って何の出し物があるか見て回った。

 気づけば中川さんはりんご飴を食べ終わっていた。


「きやーーーー!!!」


 俺たちはクラスの近くに来た途端、急に悲鳴が聞こえてきたので、俺と中川さんはびっくりする。


「びっくりした! 今の悲鳴?」


「キャーーーーーーーー!!!」


 中川さんが俺にそう聞いて来たすぐ後にまたもや悲鳴が聞こえた。


 俺は悲鳴のするクラスを見たら看板にお化け屋敷と書いてあった。

 てか、そんなに怖いのか? ちょっと気になる……

 俺がお化け屋敷を開催している二年五組のことをソワソワしながら見ていると


「じゃあ、海人! 行こうか!! お化け屋敷!」


 中川さんが俺に向かってそう提案して来た。


「そうだね、どうせなら……」


 俺はそう返事をして二人で二年五組のお化け屋敷に向かった。

 

 お化け屋敷は、列ができており、順番待ちをする列ができており、俺たちは順番待ちをするために教室の横に並べられていた椅子に座った。

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