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88話 始まる文化祭

 次の日の朝……俺はスマホをなんとなく見ていると一つのメッセージが来た。

 そして、そのメッセージ画面をふと見る。

 そこには月野さんからのメッセージが来ていた。


 (しずく) 山田くん! 急で悪いんだけど……今日文化祭ワタシと一緒に回ってくんないかな?


 とメッセージが来た。

 俺はそのメッセージを見て慌てふためく、一つ目は月野さんから誘われてびっくりしたのと、二つ目は中川さんも誘われているのでどうしようと……まあ、その場合みんなで回ればいいのだが!

 俺はとりあえずリビングにいる中川さんに相談する。


「中川さん……実はさっき月野さんにも文化祭回ろうって誘われてさ……どうせならみんなで回らない?」


「わかった!」


 俺がそう提案をすると中川さんは快く承認してくれた。


 それから俺たちは学校に行く準備をして学校へと向かった。



 学校に着くと、校門のところに文化祭の装飾が色々されていた。

 

「うわー! めちゃくちゃ学校が飾り付けされている!」


 横で歩いている中川さんがそう言ってはしゃぎ出す。

 俺たちは校門をくぐると、生徒玄関までの道に何個か出店が用意されていて、そこには、わたあめやらフランクフルトやら焼きそばやら色々あった……

 そして学校のグラウンドをふと見ると、そこには大きな看板が建てられていて、看板にはクイズ大会と書いてあった。その看板の近くには椅子と机が配置されていたので、クイズ大会でもするのだろうか?


 そんなことを思っていると、いつのまにか生徒玄関の中に到着していた。

 生徒玄関から教室に向かう時に見えた掲示板には文化祭で出し物をしている各部活動の宣伝する紙がいろいろ貼られていた。


 そして、俺たちは教室ではなく昨日の空き教室へと足を運ぶ。

 そして、しばらくしてクラス全員が集まったみたいなので北原が俺たちに叫ぶ。


「よーし! 今日の文化祭! 来場者を俺たちの迷宮でギャフンと言わせるぞ!!」


「おおおーーー!!!」


 北原がそう問いかけるとクラスメイトは元気良くそう言った。


 ん? どうしたんだ? あいつ……

 俺はクラスメイトがそう言って各自、準備やらに動き出した頃……親友が今までに見たことないような顔でモンモンとしていたので、俺は正孝に話しかけた。


「なあ? どうした?」


「いや……それがよ……」


 俺が正孝に話しかけたら正孝はなんだか嬉しそうに話を始める。


「昨日の放課後よ、結菜に意を決して文化祭一緒に回ろうって言ったんだよ! そしたらな! なんといいよだって!」


「お! よかったじゃないか……念願の文化祭一緒に回れることになって……」


「そうなんだよ! でも、なんだか緊張してきた……」


 正孝はさっきまでの嬉しそうな顔が嘘のように険しい顔に変わった。


「お前は文化祭の係何グループだ?」


「ん? 俺はAグループ!」


 Aグループか……Aグループといえば中川さんと同じグループだな……


「まあ、頑張れよ……お前ならきっと……うまく行くと思ってる……」


「お? おお! いっちょ頑張ってみるわ!」


 正孝が気合い入れた頃……ちょうど月野さんが俺のところにやって来た。


「聞いたよ! 山田くん! 鈴音からも誘われていたんだね!」


「うん……だからみんなで回れればと思うんだけど……」


 俺がそういうと月野さんはなんだか笑みをこぼしながら言う。


「ねえ……山田くん……鈴音はAグループでさ、最初係があるわけじゃん……だからさ、最初その間だけ二人っきりで回らない?」


「え?」


 俺がそう言われて一瞬びっくりすると、今の話を聞いていたのかわからないが少し離れたところで橘さんたちと話していた。中川さんは俺の方を向いて、体をプルプルさせながらなんとも言えない表情していた。

 気づけば横にいる月野さんが不敵な笑みを中川さんに向かってこぼす。


「ねえ! いいでしょ!」


「別にいいけど……」


「やったー!!」


 月野さんは俺がそういうととても嬉しそうにそう言った。

 そう会話をしていると、中川さんが俺に近づいて来た。


「むうー! 私も雫が係の時、海人と二人っきりで回るから!」


「……負けないからね……」


 そう会話する二人の間には何やら目には見えないバチバチした何かがあるような気がした。


「どうしたんだ? 二人とも……」


 俺が突如そう独り言を漏らすと。


「この鈍感男……」


「え?」


 そう後ろを通りかかった橘さんに言われた。

 全くどういうことなのか?


「ただいまより、三四回……一森高校文化祭……一森祭を開始します!」


 しばらくするとAグループの人たちが一斉に迷路の係をするために教室に向かい、俺たちは文化祭の始まりを今か今かと待っていた時、放送がかかった。放送した声はおそらく生徒会長だった。この高校の一森高校の文化祭の始まりを告げるアナウンスがされた。

 そして、文化祭の始まった。


「ついに始まったか!!」


 北原が嬉しそうにそう言った。そして、クラスの人と一緒に教室を出ていった。


「それじゃあ! 行こうか! 山田くん!」


「そうだね……」


 月野さんが俺にそういうと、俺たちは文化祭を回るために、この教室を後にした。

 外に出て廊下を歩いていると、廊下は文化祭の装飾でお祭り騒ぎ状態だった。


「最初どこ行こうか〜?」


 月野さんは俺の横で文化祭のパンフレットを見ながらそう呟く。


「あ! これがいいんじゃない? ダンボールアート!」


 そして、月野さんが見せてきたのはダンボールアートと書かれた二年三組の出し物が書いてあるページだった。


「実はさワタシたちも迷路にダンボール使ってるからさ! ダンボールでアートって気になってたんだ!」


「そうなんだ! じゃ、行こうか……」


 俺は月野さんの提案にのりにっこり笑いながら二年三組に向かった。

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