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87話 私と回ってくんないかな?

「うわ!? すご!?」


 俺は亮のクラス二年二組に入るとそう感想を述べた。

 二年二組の出し物は確か……亮からジェットコースターと聞いてきたが、これはまたすごいまさにジェットコースター……土台に机やイスを設置して、木材で入念に作られたコースにキャスター付きのトロッコをすべらせている。


「海人! せっかくだから体験して見ないか?」


「え? いいの?」


 亮がとても嬉しそうに俺に言ってくる。

 俺は亮の誘いに乗って、ジェットコースのスタート地点に移動した。そして、俺はトロッコ……人が乗る四角い箱のような物……に乗った。


「それじゃあ! 海人!! 行くぜ!」


 すると、亮が俺の乗っているトロッコを押すと、トロッコは勢いよく滑り始めた。

 すごい!! 楽しい……意外とスピードがあるな! 俺は意外とスピードにびっくりする。


 そして、あっという間にゴール地点に到着してトロッコが動きを停止させる。


「どうだ? 感想は?」


 亮は俺が滑り終えたのを見たら、俺のところにやって来た嬉しそうに感想を聞いてきた。


「とても楽しかった! すごいね!」


「だろ!! お前ならそう言うと思ったぜ!」


 俺が褒めると亮は嬉しそうにしていた。


「なあ、みんな! このジェットコースターすごいってよ!!」


「おお!! まじかー!」


「頑張って作った甲斐があったぜ!!」


 亮がクラスメイトにそういうと、亮のクラスメイトが嬉しそうに声を上げた。

 てか、めちゃくちゃテンション高いな!


「海人! 明日お前のとこの迷路もあそびに行くからな!」


「うん!」


 亮がなんだか楽しそうにそういうので俺は笑顔でそう答えた。


 それから俺は自分のクラスに戻った。

 すごいな……どのクラスも……

 俺は会議室に行って帰ってをしている時、他のクラスの様子を見たが、どのクラスも相当気合が入っていた。


「お? 山田どこ行ってた?」


 すると、どうやら俺のことを探していたらしい北原が俺にそう言って来た。


「ちょっと会議室とあと、隣のクラスに……」


「そうか! 確か隣はジェットコースターだっけか? 負けてられないな!! それよりよ! 山田、今から劇の飲み合わせするぞ!」


「え? まだやるの?」


「当たり前だろ! お前! 俺たちには劇は明後日だっていうのにまだまだ問題点が山積みだからな!」


 北原はキメ顔をして、俺のことを教室の外の引っ張っていった


「あれ? 視聴覚室?」


 俺が北原に引っ張られたあと着いた場所は視聴覚室だった。


「ああ! 先生に言って使っていい許可得てるんだ! 今俺たちの教室は迷宮状態だからな、練習なんて教室でとてもできない」


 北原は俺にそう説明して視聴覚室の扉を開けた。


「よう! お前ら順調そうか?」


「ちょっと、北原くん! どこ行ってたの?」  


「ちょっと、教室組の様子を見にな! はらみろよ! 主人公も連れてきたしよ!」


 相沢さんが北原に問いかけると、北原は事情を説明して、その後俺が来たことを紹介した。

 視聴覚を見たところ俺以外の役者はすでに練習に励んでいて、中川さんと月野さんもそこにはいた。二人が探しても見つからなかった理由はそういうことだったのかと理解する。それと同時になんだか申し訳ないような気持ちに陥った。


 それから俺たちは練習を少しすると、校内放送でもう遅いから下校するようにというアナウンスが入った。その声は生徒会長だった。

 それから俺たちはすぐさま空き教室へと向かう。

 今教室は迷宮になっているので、各クラスごとに文化祭で使わない教室を荷物を置く場所として利用していいよと事になっている。なので、俺たちはその教室にカバンなどを置いているので、そこに向かった。


 俺たちが荷物置き場として利用している空き教室に行くと先ほど教室で作業していた教室組が先に集まっていた。


「正孝! そっちの作業は終わったのか?」


 俺が空き教室に来て一番に目に入った正孝にそう聞く。


「ああ! バッチリだー!」


 正孝が俺にそういうと北原が俺たちに呼びかけてきた。


「みんな注目ーー!! お前ら準備とか色々お疲れ様! これでついに明日から文化祭が始まる! 俺たちの日頃の成果を出して! 必ず文化祭の頂点! このクラスが総合優勝するぞ!」


「おおおーーー!!!」


 北原がそう叫ぶと、それにこうおしてクラスのみんなが叫ぶ。

 明日から文化祭か……全然実感ないけど……

 そして、北原が言い終わった後、俺たちは円陣を組んで明日への気合いを入れた。



「いよいよ! 文化祭が始まるね!」


 学校からの帰り道、いつも通り俺の横を歩いている中川さんが俺に問いかけてくる。中川さんの顔はなんだか嬉しそうだった。


「ねえ、海人! 明日の文化祭なんだけど……」


「ん?」


 中川さんはなにやらもじもじして俺に何かを言おうとしてくる。


「私と一緒に回ってくんないかな……」


「あ、う……」


 俺はその誘いを聞いて先ほどの先輩二人の会話を思い出す。

「え? だからよ……俺はその……文化祭の空き時間お前と一緒に回れたらなと……」

「……いいわよ! 私も涼風くんと回りたいと思ってたし!」

 この青春な会話をきいた後だから、なんだかそういうことなんじゃないかと思ってしまう……だが、中川さんはただ友達として誘ってくれたいのは間違いないのだが……


「どうしたの? 私じゃだめかな……?」


 俺が答えをしぶっていると彼女は悲しそうな顔をして俺にそう言って来た。


「いや……いいよ! 全然!! てか、中川さんは迷路の係何グループだっけ?」


 俺は焦ってそうOKを出して、彼女にそう質問をする。

 俺たちは文化祭の係の時間を例えば十時から十一時までAグループなどに分けて時間を分担している。なので、一緒に回るならそこらへんの時間も確認しておかなきゃならない


「私はAグループ! 海人は?」


「俺はBグループ……」


 とりあえず最初に中川さんが担当して、俺が次に担当か……


「じゃあ、一緒に回るとしたら、Cグループの時間からだね!」


「うん……そうだね!」


 俺と彼女は文化祭を一緒に回る約束をした……

 

 そしてついに明日……

 文化祭が開幕する。

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