86話 あら? もしかしてあたしと踊りたいの?
それから如月先輩が会議室を後にしたことにより、三人で話しが始まった。
「さて……あんたにしては頑張ったじゃない……ナイスファイトだったわよ!」
生徒会長は意味深な顔を涼風先輩に言う。
「何を言ってんだ? 愛佳は一体……」
生徒会長は涼風先輩が不思議そうに話している時でさえ、手をグーにして涼風先輩の肩を優しく叩いた。
「おま! まさかさっきの聴いてたのか……!?」
すると涼風先輩の顔がすごい真っ赤になった。
「うん! あたしちょっとあんたのこと見直すことによ!!」
「おいおい、俺に対するお前の評価はどんだけ低いんだ……」
「まあ、今のでほんのちょっびっと上がっただけよ……」
「おいおい、それは見直すに入ってるのか……」
そう、なんだか楽しそうに話す先輩二人を見てなんだか文化祭だなと感じた、ほんとに何故だかわからんが……
「そういえばさ! 文化祭後夜祭のことだけどさ」
「後夜祭?」
「あら? あなたたち知らないの?」
涼風先輩がそう疑問を口にして、俺も不思議そうな顔をした事により生徒会長はあれ? 知らないの〜ありえなーい! みたいな顔を俺たちに向けてきた。
「てか、あなた文化祭実行委員長なのに、知らないの?」
「え? あははははは! そうだっけなか!!」
涼風先輩はマズイ思ったのか笑い始めた。
「まあ、いいわ……文化祭後夜祭とは、キャンファイヤーの事よ」
「キャンプファイヤー!?」
生徒会長が説明をすると、涼風先輩がびびってそう言った。
「あれって……林間学校とかでやるあれか?」
「別に林間学校以外でもやるわよ……」
「でも……なんでまたキャンプファイヤーを?」
「なんとなくよ!」
なんとなくなんだ……
涼風先輩がそう聞くと生徒会長は淡々とそう答えた。
「キャンプファイヤーでは、ちなみにフォークダンスもあるわよ」
「うおおおおおーー!!」
生徒会長がそういうと、急に涼風先輩が叫び出したので、俺と生徒会長は相当びっくりする。
「俺……文化祭で告白して奏と付き合って! 絶対にキャンプファイヤー踊るんだ!!」
そう言って涼風先輩は決意表明をした。
「あら? まだ告白してもOKしてもらえるかわからないのにえらい強気ね、実行委員会……」
「ふん、まあ、確かにOKもらえるかわからないが俺は踊りたい!!」
「あら? 全く青春ね!」
涼風先輩がそう言うので、生徒会長は微笑ましい笑顔を涼風先輩に向けていた。
「そういえば、山田くんはフォークダンス……鈴音ちゃんと月野さんどっちと踊るの?」
「……は?」
俺は生徒会長には言われて驚く。
「あら? もしかして、山田くんってフォークダンス……あたしと踊りたいの?」
「いえ……あなただけは絶対にないです……」
「あははははは!! 言うじゃねえか!! さすがは俺の弟子!! あはははは!!」
俺が生徒会長にそういうと、涼風先輩が俺のそのセリフを気に入ったのか、手を叩いて大笑いし始めた。それを言われた当の本人、生徒会長は若干むっとしている。
てか、なんで……俺はいつ、涼風先輩の弟子になったんだ?
「山田くん言うようになったわね……まあ、いいわ……ずいぶん話し込んでしまったわね! それじゃあ! 明日は有意義な文化祭一日目を迎えましょう!!」
「おう!」
「はい」
生徒会長が俺たちにそう言ったので、涼風先輩と俺はそう返事を返して、俺は自分のクラスに戻るために会議室を後にした。
俺が暗い学校の中、光を放つ二年一組を見つけて、入ろうとすると、隣のクラス……二年二組から声をかけられる。
「ちょうどよかった!! ちょっときてくれ! 海人!」
俺に声をかけたのは亮だった。
「え? どうしたの? ちょ…………」
俺は亮に手を引っ張られて半ば引き込まれるように二年二組にお邪魔することになった。




