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84話 やりましょう! ハロウィンパーティを!

「早くー! 遅れちゃうよ!」


「あ、もうこんな時間か……」


 中川さんが俺に時計を見ながらやばいことを伝えてくる。

 今日のハロウィンパーティの月野さんの家の集合時間は十四時だったのだが、もうすでに十三時三十分を回っている。


 俺はハロウィンパーティに持っていく荷物が入ったバックを背負い中川さんを見た


「なに……やってんの?」


「……ん? なにって、雫に家に行く準備だけど……」


 彼女は猫のコスチュームを来てバックを背負っていた。


「え? もしかして、その格好でいくつもり?」


「うん! そうだよ!!」


 え? いくらなんでもその格好は目立つんじゃないか……しかも中川さんだから何かのイベントただ思われたりしないか……

 

「……うん、中川さんやめとこうか……下手すると何かのイベントやゆるキャラと間違われて、人が集まってハロウィンイベント始まっちゃうから……」


「えぇー!! なんでよ!」


 彼女はそう言って不満をあらわにしたが俺が説得したことにより彼女は納得して、コスチュームを脱いだ。


 それから俺たちは走って月野さんの家に向かった。俺と月野さんの家は電車で行かなきゃならない距離ではなく歩いて行ける距離にある。だが、学区内が別れているため、俺と月野さんは同じ小学校と中学校ではない



「雫!! 来たよ!!」


 月野さんの家の前に着いた俺たちは、家の外についてあるインターホンを中川さんが押して、応答した月野さんにそう答える。

 

「うん!! 今開けるね! 山田くんも一緒?」


「うん! 今横にいるよ!」


 すると程なくして玄関があき、月野さんが俺たちの事をお出迎えしてくれる。


「いらっしゃーい!! 二人ともーー!」


「月野さん……こんにちは」


「雫ー! メリーハロウィン!!」


 月野さんが俺たちに挨拶したので、俺と中川さんはそう挨拶を返した。てか、中川さん……ハロウィンとクリスマス混ざってないか?


 俺たちが家の中に入ると月野さん家のリビングにはすでに正孝と橘さんが来ていた。


「結菜ーー!! 田中くんも!」


 中川さんは嬉しそうに二人に挨拶をする。


「それではーー!! 全員揃ったことなので! やりましょう!! ハロウィンパーティを!!」


「やろう!!」


 月野さんがそう言うと中川さんが人一倍大きな声を上げてそう言った。


「それじゃあ、まず仮装しよう!! みんな衣装は買ってあるよね!!」 


「はーい!」


「まあな」


「もちろん」


 中川さんと橘さんと正孝がそう返事を返す。

 そして、俺も含めて各自、仮装の格好をするため着替えを始めた。

 そして、中川さんは猫のコスチュームの仮装を、月野さんはゾンビの衣装の仮装を、橘さんは青ずきん……童話、青ずきんから……の仮装を、正孝は枝豆の仮装をしていた。

 俺はパンプキンヘッドを被った。


 それから俺たちはリビングのテーブルに座るようにすると、月野さんが五人分の液体の入った容器をテーブルに置く。


「これ! かぼちゃジュースでさ! せっかくだからと思って! みんな飲んでみて」


「これ、雫が作ったのか?」


 橘さんが目の前にあるかぼちゃジュースを見てそう言う。


「うん! そうだよ!! みんなのお口に合うかわからないけど」


 月野さんがそう言った後、いち早くかぼちゃジュースを飲んだ中川さんが


「美味しいよ!! 雫!! とても! 美味しい」


 キラキラさせて月野さんに言った。


「よかった〜! 不味かったらどうしようかと思ってたよ……」


 彼女はそう言って安堵の声をなびかせる。

 俺もかぼちゃジュースを一口飲んだ。


「……うん! 美味しい……」


 俺は目の前にあるかぼちゃジュースの美味しさについついそう呟いた。


「ほんと!? よかった〜〜!!」


 俺がそう言うと月野さんはめちゃくちゃ喜んだようにそう言った。

 

 そして、しばらくすると、仮装した自分の写真を撮ろうということになって、各々がカメラを持ってお互いの仮装姿を撮影しようとした。

 その時、待ったをかけた人がいた。


「これ見て!!」


 そう言って中川さんがバックから取り出したのは、犬のコスチュームが入った袋だった。


「それ? 犬?」


 月野さんが不思議そうに中川さんに聞く。


「そう! どうせなら! 今から海人に着てもらおうと思って!!」


「え? はぁー!?」


 俺は焦ってそう言葉を漏らした。

 てか、まさか……昨日の東急バンスで犬のコスチュームも一緒に買ってるとは……これはしてやられた……


「え! ワタシも見たい! 山田くんのわんちゃん!!」


「海人!! どうやらお前は今、犬にならないといけなくなったようだ!!」


 月野さんに続いて正孝も俺にそう言ってくる。


 それから俺は抵抗をしたが、犬のコスチュームを着ることになった。


「キャー! 山田くん可愛いよ!!」


「これは! 山田! お前案外犬似合うぞ!!」


 俺の犬姿を見てはしゃぐ月野さんと顔を上下させて頷く橘さんが俺にそう言った。


「見てみて!! わんちゃんとねこちゃん!!」


 すると、そう言って中川さんが俺の横に来て俺の腕に手を回して、そう言った。

 中川さん近いって……

 俺は彼女が思ったより近かったので、思わず思いっきり赤面した。


 それから俺たちは今の仮装のまま、みんなで集合写真を撮ろうということになった。写真は月野さんのスマホでセルフタイマーで撮ることになった。目の前のテーブルにスマホを置いて、俺たちはスマホのレンズの前に並んだ。


「せーの! トリックアートリート!!」


 そう言って俺たちは五人揃って集合写真を撮った。

 後から月野さんの写真を見せてもらったが、写真に写ってるみんなは最高の笑顔だった。

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