74話 文化祭出物決定
「ただいま〜」
俺が家に帰るとそう挨拶をしながら玄関へと足を踏み入れる。
「おかえり〜〜海人!!」
そう元気よく出迎えてくれるのはゲームのヒロインである。
「今日遅くない? 学校でなんかあったの?」
彼女は俺に心配そうな眼差しを向ける。
あ、そうか……彼女にはOINEメッセージで文化祭のお手伝いしてくるって……先帰ってて
それだけ打ったきりだもんな……
「いや、さっきメッセージしたとおりて学校で文化祭のお手伝いしてただけだよ……」
「……そうなんだ……」
ん? なんだ? 俺がそう彼女に説明したが彼女の顔は、曇っていた。
「それって……雫と?」
「え? そうだけど……知ってたんだ……月野さんも手伝いに来てくれること……」
「私、帰る時にちらっと見えたから……その文化祭実行なんとか! 私も気になるやってみたーい!!!」
「え? でも、書類とかさ……その……いろいろ大変だからさ……ほら、こっちの世界の書類は大変というか!」
俺は彼女に負担をしいたくないのでそう言った。
「でもやるもん!! 海人と雫が頑張ってるんだもん私だってやりたいよ!!」
中川さんは気合いのこもった面持ちを見せた。
次の日……
昨日同様……学校の文化祭の出し物決めの時間
「えぇ……みんなに残念なお知らせがある……」
「え? なんだなんだ?」
「残念って?」
昨日同様黒板の前にある教卓に足を踏まえれた北原が俺たちに呼びかけてきた。
それを聞いたクラスメイトはとても心配そうにそう呟きをもらした。
「えーー文化祭の出し物の件だが……コスプレ喫茶も夏祭りもどっちも他のクラスに先越されて決まっちゃってたんで、なにゆきで迷路となりました〜」
北原がそう淡々と事情を説明する。
迷路か……こりゃ、準備がとても大変そうだ……
「というわけで、お前ら! 迷路になったからにはこの世界で一番な迷路を作る!!」
「いやいや、無理だろ笑」
「世界一って何だよ北原笑、この世界の土地でも買収する気笑」
北原が世界一の迷路を作ると言い出したのでクラスメイトは笑ってそう言う。
「まぁ、この学校で一番取るには! それなりの迷路を作らなきゃ行けないからな!! 名付けて異世界迷宮ー!!」
いやいや、異世界迷宮は規模がデカすぎるだろ
北原は黒板を強く叩いてそう言った。
てか、そんなに強く叩いてたら黒板が半壊しかねない……
「おお!! 異世界迷宮!! いいね!!」
「そうだろ!! 隣のクラスはジェットコースターだからな! こっちもそれ相応の名前が相応しい!!」
異世界迷宮とジェットコースターの名前のインパクトは同じぐらいなのか?
「……ということは、決定か? その、迷路で?」
「みんな異論はないな!!」
クラスの隅っこで椅子に座って俺らの様子を静観していた俺らの担任が前に出てきて北原に聞く、それに対して北原が俺らに異論はないかと呼びかけてきたが、俺たちは特に異論などないので、そう答えた。
「よし! 決定だな!!」
北原がホットしたようにそう言って、クラスの出し物がようやく決まったことにクラスメイトの中には安堵のため息を出す生徒がちらほら見えた。
「よし! 君たちが文化祭の出し物が迷路で決まったことはいいが、このまま劇なにやるか決めるぞ……」
「ええぇ〜〜〜」
北原の横にいた先生がすかさず俺たちにそう言ってくるのでクラスメイトからはとてもだるそうな声が聞こえてきた。
「なんだ、君たちええぇ〜〜〜!?!? とは……それに今日から決め始めないと文化祭間に合わんぞ! それとも君たちだけ文化祭劇なしで行くか?」
先生は北原と代わり教卓の中央に立ち俺たちにそう言う。
「ほんじゃ、北原……頼むぞ」
そう言いたいかを言ったのか先生はまた教卓の中央を北原に譲り今度は教室を出て行った。
先生は一体どこ行ったんだ?
「ええー! 今から不本意ながら劇の演目を決めます……みんな候補を言って行こう!!」
北原が俺たちにそう言うとクラスの一人や二人が北原に向かって手を挙げた。




