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73話 月野さんなんか近くないすか……

「ほんじゃあ! 海人と月野はこれを頼む!!」


 涼風先輩が俺たちの座っているテーブルの場所に置いたのは書類の山だった。


「この書類合ってるか目を通してくれると助かる」


 涼風先輩がそう言うので俺たちは書類の確認作業へと移行した。

 それから俺と月野さんは書類に不記載……誤りがないかチェックしていく……


「なんかすごいね! この書類! どれも大事な書類って感じがするよ!」


 横で作業をしている月野さんがそう言う。

 だが俺は今別のことが気になっていた。

 あの……月野さん……なんか近くないすか?


 俺の横で彼女は作業をしているのだが俺と彼女の体との距離はぐー一つ分もなかった。


 俺がこの状況に困惑していると。


「みんなー! 捗ってる?」


 会議室の扉が突如開いて外から生徒会長が入って来た。


「なんだ、愛佳か……あぁ、捗ってるぜ、そっちはどうなんだ? 生徒会長さん」


「あらあら、こちらも順調よ……文化祭というものも準備はいろいろあるのね……あたし普通に舐めてたもの……」


 涼風先輩はとても疲れた顔をしていたが、生徒会長は涼しい顔をしていた。


「あら、そこでいちゃついてるカップルがいるなと思っていたらあなただったのね山田くん!」


「ギクっ!?」


 俺はボーと生徒会長の方を見ていたら生徒会長が瞬時に振り向き俺と目があった。

 てか、なんだ……いちゃついてるって一体……


「なに言ってるんですか……生徒会長……」


「あら、ごめんなさいね、山田くんと横にいる……可愛い女の子の距離がすごく近かったものだからそう勘違いをしてしまったの……」


 確かに……さっきから月野さん何故か俺と距離近かったもんな……


 俺が生徒会長の方から月野さんの方を向くと月野さんは俺の近くから座ってる席をずらして離れていた。

 いや、にしては、今度は離れすぎじゃないか?

 まったく月野さんはわからない……


 それから俺は書類チェックに勤しんでいると、ふと喉が乾いたなと思い俺は席を外して会議室を出て、学校中庭にある自動販売機に向かった。


 俺はお茶のペットボトルを買ってその場でごくごく飲んでいく。

 なんだろう、なんか一仕事終えた後の冷たいお茶は心と体に沁みてとても美味しい……


「あれ? 海人じゃん!」


 俺がペットボトルを半分ぐらい飲み干して大きくプハーと言った後、俺のことを見つけた亮に話しかけられた。


「おお、亮か……」


「珍しいな……海人がこんな時間まで残っているの……」


 そう言って亮は俺が今いるところの横にある自動販売機にお金を入れてコーヒを買う。


「まあ、文化祭実行委員長に頼まれごとされちゃってよ……」


「ええ! お前そんなすごいやつだったのか!?」


 え? そんな驚くことか?

 亮はとても驚いた表情をしていたので俺はそう答えた。


「お前こそこんな時間まで、なにやってたんだ? お前部活もなにも入ってないだろ」


「俺もあれだ、文化祭関連で残ってたんだ! ほら、俺学級委員長だから……」


 え? 知らなかった……


「そういえばよ、海人のクラスは文化祭なにやるんだ?」


「俺のクラスは最終候補三つぐらいから決めようってなってとりあえず夏祭りに決まりそうだ……」


「え! そうなのか! 面白そうだな! それ! ちなみに俺のクラスは今日ジェットコースターに決まったぜ!!」


「ジェットコースター……それって遊園地の?」


 俺はジェットコースターと聞いて遊園地にあるあのジェットコースターを思い浮かべたがあのジェットコースターなのか?


「ああ! 遊園地の!!」


「……なんというかすごいな……」


 俺は今の話を聞いて何だかジェットコースター乗ってみたいと思ってしまった……


 そして、俺が亮と話し合って会議室に戻ると皆帰りの準備をしていた。


「おお、海人今までどこ行ってたんだ?」


「ちょっと喉が乾いたんで自販機にと、それよりも今日終わりなんすか?」


「当たり前だろ! お前時計みろ!」


 そう言って涼風先輩が会議室のホワイトボード上にある時計を指差す、すると時計の針はもうすぐ七時になろうとしていた。


「あれ、もう、ゴールデンタイム?」


「ああ、そうだ、だからお前ももう帰れ!」


 俺は涼風先輩にそう言われたので、俺が座っていた椅子の横に置いてあるバックを取って帰ろうとした。


「あ、そうだエミー……じゃなかった、月野……お前起こしてやってくれ……あいつは今日めちゃくちゃ頑張っていたからな……」


 俺が鞄を持ったと同時に涼風先輩が俺に言ってくる。

 月野さんはテーブルにおでこをつけて寝ていた。


 月野さんこんな量の書類をチェックしていたのか……

 俺は月野さんの前に置いてあるチェック済みの書類を見てそう思う。


「月野さん……もう、帰るって……」

 

 俺が月野さんに呼びかけても反応がない……

 俺がしばらく月野さんに呼びかけてると


「あ! 山田くんおっはー!!」


 びっくりしたように月野さんが飛び上がり俺におはようと言ってきた俺もそれをみてとてもびっくりした。


「……おはよ、月野さん……もう、涼風先輩が帰れだってさ」


「あ! そうなんだ! じゃあ、一緒に帰ろうか!!」


 月野さんが俺にそう提案をしてきたので俺と月野さんは一緒に会議室を後にした。

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