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68話 涼風先輩からの助っ人要請

 文化祭の出し物決めの協議の結果……

 最終候補の三つの案にはコスプレ喫茶、夏祭り、脱出ゲーム(迷路)と言う結果になった。

 北原が言うにはとりあえず最終候補の三つを主に明日からまた話し合いをして最終的に出し物を決めるらしい……


 そして放課後……

 俺は机の中に入っているノートなどをカバンの中にしまっていると生徒会長から生徒の呼び出しを告げる旨の放送がかかった


「生徒の呼び出しです……二年一組山田海人くんは至急生徒会室に来てください……繰り返します……」


 俺は一回目の呼び出しのアナウンスの時まさか自分が呼ばれているなんて思いもせず黙々と帰りの準備を進めていたが……繰り返しアナウンスがかかった時山田海人という俺の名前が鮮明に聞こえてきたので俺はびっくりしてなぜか机の黒板を見た。


「は?」


 なぜ俺が呼び出されるんだ?

 俺は何かやらかしたことなど身に覚えがなくその場でひどく戸惑った。


「おい! お前なんかやったのか?」


「生徒会長が呼ぶなんて相当なんじゃないのか!?」


 そうクラスメイトからの俺を心配する声が聞こえた。

 俺はクラスメイトの一人の生徒会長という言葉に注目した。

 そういえば……生徒会長ってあの先輩だったな……てことは、俺がなんかやらかしたわけでなく先輩が俺に用があるということ?


 俺はとりあえず何かやらかしていなさそうで安堵をした。

 まぁ、なにもやっていないんだが……


 俺はそれから急いで生徒会室に向かった。


「失礼します……」


 俺は生徒会室の前につくとそう言ってドアを開けて中に入った。


「あら! きたわね!! 山田くん!!」


「あの……なにか用があっても俺をわざわざ校内放送使って呼び出さないでくださいよ……俺と生徒会長はOINE交換してるんですから……」


 俺はそう言ってスマホが入ってるポケットをトントンと優しく叩いた。


「ごめん! 忘れてた!! めんご! めんご!!」


 そう生徒会長は、両手を合わせて謝ってきた。

 この人はいつもこんな調子なのか?


「お前らOINE交換するほどの仲だったのか!?」


 すると俺たちの横にある生徒がいたことに今更ながら気づいた……


「ええ! それはもう! あたしたちはそれはとても親密な関係なのよ!!」


「ちょっと……先輩……誤解されるのであまり変なこと言わないでください……」


「あら? めんご!!」


 だからなんださっきからそのめんごというのは……


「あはは! これは確かに親密だ!! あはは」


「でしょ!!」


 そう言って笑ったのは俺たち一組が体育祭の時お世話になった応援団長の涼風拓也だった……


「あ! 山田くん! なぜここに応援団長が!? って顔してるわね! バレバレよ!」


「え? いや……」


 確かに思ったけど……ってか、生徒会長にはいろいろお見通しか……


「この涼風くんこそ! 今年の文化祭実行委員長なのよ!」


「そうなんですか……すごいですね!」


「あはは! だろ! ところで山田! お前に頼みたいことがある!!」


「え? 俺にですか?」


 そう言って涼風先輩は一つの紙を俺に見せてきた。


「実はだな……今年の文化祭のスローガンがまだ決まっていなくてだな……今、向こうの会議室で文化祭実行委員の人たちがスローガンについて話し合ってる……そこにお前も参加してくれないかって思ってよ! どうだ!? いい提案だろ!!」


「いや……全然いい提案じゃないんですが……こんなん俺には荷が重いんですが……」


「まぁまぁ、そんな事言うなよ!! お前体育祭の時見せてくれたじゃないか! 漢気を!! あんときのお前はまさしく漢そのものだったぜ!」


「いや……あれはみんなが応援してくれたからであって……」


「それに……俺はお前のおかげで今年赤団は優勝できたと思っている!」


「いやいや……大袈裟ですって!! 生徒会長も何とか言ってくださいよ!」


 俺は隣でニコッとしている生徒会長に助けを求めた。


「うん! 体育祭の時の山田くんはかっこよかったわよ!! あたしドキドキしちゃったもん! だから頑張って!!」


 俺は瞬時に理解した生徒会長に助けを求めても無駄なことを……


「ほらな! 愛佳だって! そう言ってることだし! なぁ! 山田!! ちょこら手伝ってくれよ!」


 ちょ……それがどうしてそうなる……

 

「……わかりました……でも、ほんのちょっとだけですからね……」


「おう! サンキュー!! 山田! いや!! 海人!!」


 涼風先輩はそう言って嬉しそうに俺の頭をなでなでしてきた。

 ……まあ……こういうのも悪くないな……

 俺は誰かに頭をなでなでされて少し照れていた。

 すると俺のこの様子を生徒会長は見逃さなかった。


「やだ! 頭なでなでされて照れてるの? 可愛い!! 山田くんこっちおいで! あたしもなでなでしてあげる!」


「いや! いいですって! 早く行きましょう!! 涼風先輩!!」


 俺は涼風先輩の背中を押して半ば逃亡するように生徒会室から退散した。


「……悪いな……面倒ごと押し付けちまって……」


 生徒会室から出て会議室に向かう中……俺の隣を歩いている涼風先輩がそう言った。


「まぁ……俺も暇だったんでいいんですけど……それでスローガンはいつまで決めないといけないんですか?」


「ん? 明日だ……」


「明日!?」


「それで……涼風先輩……そのスローガンは今どれだけ形になって……」


「ああ……まだなんとも! それがよ! あれやこれやいろんな意見が対立してしまってよ! まだ本当に決まってないんだ! それで生徒会長である愛佳に誰か使えるやついないかって頼みに行ったら海人お前の名前を愛佳が出したってわけ……」


 そういうことだったのか……

 にしても生徒会長は俺のことをかってくれてるのか?


 そうこうしてるうちに会議室の前まで着いた。

 そして、会議室のドアを開けて会議室の中に入った。


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