67話 そして始まる文化祭の準備
運命ゲームの結果
正孝が一位 橘さんが二位 中川さんが三位 月野さんが四位 俺が最下位と言う結果になった。
「いや〜楽しかったね!」
月野さんが満足したように言った。
俺たちは運命ゲームをしまって雑談を始めた。
「そういえば……明日から文化祭の出し物決めだね!」
月野さんが俺たちにそう言ってきた。
「あ! そうか文化祭もうすぐか……」
「俺たちなんの出し物するんだろうか……あと劇か……」
橘さんに続いて正孝が呟いた。
「劇……?」
すると正孝の発言に橘さんと中川さんがほぼ同時に疑問を口にした。
「あ……俺たちの学校の文化祭は出し物とは別に劇があるんだよ……」
俺はぽかんとしている中川さんと橘さんに説明した。
「え〜劇とかあんのか……面白いな……」
「え? 劇なんてめんどくさいだけだろ」
橘さんがそう言うと正孝が間髪入れずそう言った。
「ん? 月野さん? どうしたの? 俺の顔になんかついてる?」
俺はさっきから月野さんが意味深な顔で俺の顔を見つめてくるので俺は思わず月野さんに聞いた。
「……え? いや! なんでもないよなんでも! エヘヘ」
「そ、それならいいけど……」
何だったんだ……今の月野さん……
「そういえばよ! 劇ってなにやったんだ? お前ら!!」
橘さんが俺たちに去年何の劇をやったのか聞いてきた。
「……俺は……確か青ずきんだったな……」
「ワタシは! 美女と獣人だった!」
「俺は……梨太郎だったな……」
正孝のクラスが青ずきん……
月野さんのクラスが美女と獣人……
俺のクラスが梨太郎だった……
そういえば去年の文化祭の劇で月野さんは美女と獣人のヒロイン役をやって劇を見ていた男子たちを虜にしていたな……
「今年はなにやるんだろう? 楽しみだなぁ!」
月野さんが楽しさをあらわにしてそう言った。
「そういえば……鈴音の世界の文化祭はどんなんだったんだ?」
「え? 私の学校の?」
すると橘さんが中川さんに聞いた。
俺と正孝はおそらく知っている……私立金森学園物語の通称金森学園の文化祭はとにかく規模がはんぱない……しかもそれが五日間もあるのだから何だか羨ましい……ちなみに俺たちの学校の文化祭は二日間開催だからな……一日目は校内限定公開……二日目は劇含めての一般公開だからな……
「私の学校の文化祭は……」
すると中川さんが自分の世界の学校の文化祭について語り出した。
「今の学校と一緒でクラスで出し物決めてって感じで! でも文化祭すごいんだよ! なんかしょっちゅう花火なってるし! 学校の上を気球が飛んでるし! 観覧車が飛んでくるし!」
観覧車が飛んでくる??
「へぇ! なんだか面白そうだね!」
「そうなの! みんなにも見せてあげたいな!」
月野さんがそう言うと中川さんは嬉しそうにそう言った。
てか、なんで観覧車が飛んでくる部分には誰も突っ込まないんだ? てか、そのシーンは確かゲームにはなかったような……
「でも劇本当になにするんだろうね……みんななんかやりたい劇とかあるの?」
そう月野さんが聞いてきた。
「俺は……「アニマルクエスト」一択だな!」
でた! アニマルクエスト!!
正孝は嬉しそうにそう言った。
でも……「アニマルクエスト」やろうと思えば劇でできるのか……
「はい! はーーい!! ワタシ!! 幼馴染ドミノやってみたい!!」
続いて月野さんが言った。
「幼馴染……」
「ドミノ……?」
正孝に続いて橘さんが首をキョトンとして疑問を口にしている。
てか、月野さん幼馴染ドミノ知ってんのか!!
幼馴染ドミノとは主人公と幼馴染のヒロインとのラブコメである。
「確かに……幼馴染ドミノ見てみたいかも……劇で」
もちろんやる側じゃなくてみてる側での話だけど……
「山田くん幼馴染ドミノ知ってるの!?」
「うん……あれ面白いよね!」
「うんうん!! 山田くんが知っててくれて嬉しいな!!」
月野さんはとても嬉しそうに言ってきた。
「まぁ……とにかく! 文化祭楽しみだね!」
「うん!!」
月野さんがそう呟くて俺たちはシンクロしたようにそう返事をした。
そして、月曜日……
「みんな! おはよう!! 今日から本格的に文化祭に向けての準備が始まる……みんな文化祭をより良いものにしていこう……ちなみに今日のロングホームルームの時間では文化祭の出し物決めを行う。
まぁ、もちろん今日絶対決めろというわけではないが……先に決めていた方が後々楽だからな……演目の内容も決めなくては行かないので……それでは今日も頑張ろう!」
そう先生が朝の挨拶をした。
そしてロングホームルームの時間……学級委員長である北原と学級副委員長である相沢さんが前に出てきた。
「それでは! みんな! 文化祭の出し物決めを今から実施する……まぁ、今日決めるわけではないが……最終候補三個ぐらいには絞れればいいと俺は思っている。よろしく頼むぜ!」
前の教卓にいる北原が俺たちにそう言ってきた。
「はい! まず……なんか出し物あるよ! って人はいるか?」
「はい! はーい!! アタシ! アイスクリーム屋さんがいいと思いまーす!!」
「なるほどアイスクリーム屋か……」
一人の女子が意見を言うと北原が黒板にその意見を描き始めた。
「お化け屋敷!!」
「メイドカフェ!!」
「雪合戦!!!」
「おい! お前ら! いっぺんに言うな!! あと最後の雪合戦は一体なんだ?」
そう北原がみんなに行った。
ーーこうして文化祭の準備が始まった。




