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59話 鈴音ってもしかして……山田くんの事……

体育祭から二日経ち月曜日がやってきた

 俺は教室に入って自分の席に座ると俺の席に来た女子たちにさっきから話しかけられていた。


「ねぇ! ねぇ! 山田くんって陸上部入ってたの?」


「山田くん趣味とかは? なにやってるの?」


 なになにどういうこと……

 俺は今の状況が理解できなかった。


 気づけば俺の机を複数の女子が囲んでいた。

 俺の周りにいる女子は俺が知らない人もいるからもしかして他クラスの人も混ざっているのか?

 それに……クラスメイトの視線が痛い……(特に男子)


「ねぇ〜山田くん聞いてる?」


「は、はい!! 聞いてます……」


 なにが一体どうして……


「えっと……陸上部には、入っていなかったかな……」


「ええ!! 陸上部に入ってなくてあの走り!! すごいね!!」


 俺はそう言うと女子に褒められた。


 いや……あの走りは自分でもなんであんなスピードが出たのか自分でもわからない……

 一つ思い当たる節があるとすれば……中川さんをはじめみんなが俺を応援してくれたから……


 それから女子にいろんなことを聞かれるが……俺はたくさんの女子と話すことに慣れてなく


「ちょっと……お手洗い行ってきていい?」


 俺は女子たちにそう言って半ば逃げるようにこの場を後にした。


「なにがどうなって……」


 俺はトイレの鏡の前でそう独り言を漏らす。


「それはだな……ズバリ!! 体育祭効果だ!!」


「うわ!? びっくりした……亮か……」


 どうやら同じくトイレいた亮に今の独り言を聞かれていたらしい……


「どうしたんだよ……海人! そんなしけたツラして……お前今人生最大のモテ期が来てるかもしれないだぞ!!」


 亮はそう言って俺の肩を叩く。

 モテ期か……よく人生でモテ期は三回からなんて言われているが……それが来たのか?


「いや……まだ困惑してて……てか、俺……普通にお前の勝つためにリレー走っただけなのに……」


「お前はわかってないな……体育祭のリレーってもんはな!! モテるんだよ! それによ、お前はリレーで俺に勝って逆転一位を取るというとんでもないことをやらかしたからな! それに、真剣に走っているお前の姿を見てお前に好意を覚えるやつだっているだろう……」


「そういうものなのか?」


 俺は亮にそう言われたがこの手の話はよくわからない……好意か……俺は人に恋をしたことがないが……俺が好きなゲームのキャラに向ける感情と人に向ける好意の感情は一緒なのか?


「あ、そうだ俺のクラスにも一応お前のこと紹介してくれっていう女子がいるがどうする?」


「え? 紹介って……?」


「要はお前と仲良くなりたいという女子がいるってことだよ……」


 すると亮は俺が困っていた顔をしていたため、俺の背中を優しく叩いて笑って


「まぁ、この件は断っておくから心配するな……それにお前には中川さんがいるだろう……」


「いや……亮……俺と中川さんは……」


 別に……そんなんじゃないんだけどな……


「なあ! 海人今度どっか遊びに行かねえか?」


「ん? どうした? 亮……?」


 亮はトイレから出つつ、俺を遊びに誘った。すると亮は何かあったのかトイレの入り口の前で立ち尽くしていた

 あれは……多分月野さんだよな……亮のやつ月野さんのこと見つめてどうしたんだろう……


「いや……なんでもない!」


「そうか……わかった今度遊びに行こう!」


「決まりだなよーし! 教室戻るかな!!」


 亮は嬉しそうに教室に戻って行った。



ーー中川鈴音視点ーー


 私は今日学校について教室に入ってしばらくすると、海人がたくさんの女の子に囲まれていた。


 一体何の話をしてるんだろう……

 気になるな……


「鈴音!! やっほー!! やっほ!!」


「雫!! おはよう!!」


 すると私の席に雫がおはようの挨拶をしに来てくれた。


「いや〜体育祭楽しかったね!!」


「そうだね! 優勝できて本当によかったよね!!」


 私は雫の言葉にそう答える。本当に優勝できてよかった……海人も一所懸命頑張っていたし……あの海人の走りすごかったな……


「てか、すごいね! 海人……今めちゃくちゃ女子に囲まれてるじゃん……」


 雫は海人の席の方を見ながらそう言う。

 なんだろう……さっきから海人が女の子に囲まれているこの状況を見ると胸が締め付けられる感覚になる……

 かといって海人の方を見ないようにしても何だか気になってしまう……

 もう何なのこれ!?


「あわわわわ!! 鈴音!! シャーシンの芯がすごいで出てるよ!!」


「え?」


 雫に指摘されて私はシャーシンを見たすると、シャーシンの芯がめちゃくちゃガイドパイプから顔を出していた。 

 私は気付かぬうちにシャーシンのノブを何回も押してらしい……


「どうしたの? 鈴音今日変だよ……」


 私は今の様子が変だったのか……雫にそう言われた。私……そんなに変化かな?


「うんうん!! 全然平気平気!!」


 私は笑顔で雫にそう返した。

 うん……この胸のモヤモヤだって私はまだ体育祭の疲れが抜けきっていないだけだよ多分……

 私はそう自分に言い聞かせた。


 私はその間も時折海人の事が気になって見ていた……するとそんな私を見ていた雫が


「鈴音ってもしかして……山田くんの事……」


「山田くんがどうしたの? 雫?」


「いやーなんでもないよアハハ! 気にしないで、今のは忘れてね」


 などと言って自分の席に戻って行った。

 今……雫……私になんて言おうとしたのかな……あれ? 雫どこに行くんだろう……

 私は気になっていると……気づけば海人が教室からいなくなっていた……



 ーー山田海人視点ーー


 俺が教室に戻ると……クラスには先生が朝のショートホームルームをするために教室にやってきていた。


 さっきの女子たちは帰ったのかな……

 俺は若干早足で自席へと戻った。


「それじゃ、朝のホームルーム始めるぞ!」


 先生が呼びかけ朝のショートホームルームが始まった。


「まずお前ら体育祭優勝おめでとう!!」


「先生ー!! それ、金曜日にもいいましたよ!」


 そう一人の生徒がつっこむ……


「すまんな! 何回でも言わせてくれ!! あと百回は言うかもしれん……覚悟してな!!」


「ええ!? それじゃ、朝のホームルームじゃなくて朝の体育祭優勝おめでとう言いたいルームになっちゃうじゃないですか! 先生」


 そう一人の生徒がまたも先生にツッコミを入れ、それを聞いたクラスの人たちからは笑いが起きた。


「ゴホン……ええ、体育祭が終わったからには次の行事は……文化祭だ……だか、その前に中間テストが待っている……お前ら気を抜かないように……」


「はーい!」


 中間テストか……期末同様赤点取らないように頑張らないとな……


 先生がそう言うとクラスのみんながそう返事をした。

 そして今日も一日学校が始まった。

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