57話 一生の思い出となった体育祭
俺はリレーが終わり亮と話をしてから中川さんと一緒にテントに戻った。
「山田くん!!」
「山田!!」
「お疲れーー!!」
俺はテントに戻ると赤団のみんなからそう労いの言葉をもらう。
「山田……お前のガッツ!! 見せてもらったぜ!! 次は俺たちの番だ!! な!」
「あぁ! これは意地でも優勝しなきゃ行けなくなった!!」
赤団団長と赤団副団長にそう言われる。
「頑張ったね!! 山田くん! でも、山田くんなら行けると思っていたよ!!」
月野さんがそう言って労いの言葉ををくれた。
「雫……お前が一位でゴールした時、泣いてたんだぜ! 山田くんやったよ! すごいよー! かっこいいよ! って!」
「あ! こら! 結菜!! それ言わない約束じゃなかったっけ?」
「うん? そうだっか? そんなの忘れちまったよ!」
「あっ! こら!! 待て待てぇーい!」
そうして、橘さんと月野さんの鬼ごっこが始まった。
「海人……ほんとにすごかったよ……リレーの時」
「中川さん……海人って……」
「あ、うん、下の名前で呼んだらダメ?」
「いえ! むしろいいんですか!? って感じです!」
「なによそれ、ふふ」
まさかゲームのヒロインに名前呼びされる時がこようとは……
ーーそして、体育祭閉会式が行われた。
俺たちは順位発表を今か今かと待っていた
そして、ついに準備発表が行われた。
「……それではただいまより体育祭順位発表を行いたいと思います……」
そう、校長先生が言ったので、俺は唾を飲む。
「六位……黒団……五位……黄団……四位……青団……三位……緑団……二位……白団……」
「おいおい……ってことは!?」
「まさか!?」
そう校長先生が二位まで順位を言い終わると北原はじめ赤団の人たちが言葉を漏らす。
「一位……赤団!!!」
「おおおーーー!!!」
一位赤団と校長先生が発表した瞬間赤団みんなは拳をぐーにして雄叫びをあげた。
「やったな! 山田!! お前大活躍だったやん!」
そう言って九条と柊そして正孝が俺に抱きついてきた……
「うん……よかったよ……優勝できて……」
この体育祭は一生の思い出になりました……
ーーそして、体育祭閉会式後
俺は四乃森亮とともに体育館裏の段差に一緒に座っていた。
「なんかこうして話すのも久しぶりだな小学二年ぶりか?」
横に座っている亮がそう言う。
「そうだね……てか、ほんとにお前亮か?」
俺は亮の印象があまりにも違いすぎるためそう聞いた。
「ああ……そうだよ! 海人!! あ、あと体育祭の終わった今、話したらたらればになるのだが……俺は別にお前に勝ったっておまえと中川さんの中を引き裂いたりなどしないから安心しろ!!」
本当にたらればなんだよな……
「じゃあ、亮……中川さんの事姫って……そう言ってたよね……亮は、中川さんのことその……好きなの?」
すると、亮は、顔をはてなにして
「いや、俺は別に中川さんの事好きでも何でもないぜ!」
……え? じゃあ何だったの?
あの俺の方が姫に相応しいとか……のあれ
「お前じゃ何であんなこと言ったんだって顔してるな?」
ゲッ! ばれてる!?
「それはな……燃えるからだよ……」
「燃える?」
「なんかそう言って方が二人の恋仲を引き裂く悪役みたいでも燃えるじゃないか!!」
「え? そういうものなのか?」
「心配すんな! 海人……別にお前の女をとってくおうとはしないからな!!」
そう言って亮は、たからかに笑った。
「ちょっと待てよ!! 別に俺と中川さんはそういう関係じゃ……」
「あ? そうなのか? めちゃくちゃ仲良さそうだったからついそうなのかと……」
他の人から見たら俺と中川さんはそう見えるのか?
すると亮は、恥ずかしそうな顔を浮かべて
「なぁ、海人……もう一度……俺と友達になってくれないか?」
「なに言ってんだ? 俺たちそもそも友達じゃなくなったのか?」
「え? そうだよな……俺たち元々ずっと友達だよな」
「ああ、だからそう言って」
亮は、俺がそう言うと嬉しそうにある提案をしてきた。
「よーし! 海人!! 今から体育祭後夜祭として!! かけっこ勝負でもするか!!」
「ちょ!! 今は勘弁して……」
今、俺の目に映るのは……
リレーでの疲れを一切見せない元気な亮だった。
ーーそして、俺はテントから椅子を持って教室に帰った。
教室に戻るとクラスのみんなから拍手されたので、俺は照れながら自分の机の後ろに椅子を置いて、静かに座った。
「体育祭取ったどーーー!!!」
「ウェイーーー!!!」
席に座ると北原が教卓の前でそう叫ぶ。
そして、クラスメイトもそれに続いて雄叫びを上げた。
すると、クラスのドアから二組の亮がクラスに入ってきた。
「なんだ? お前? 負けた言い訳をしにきたか?」
相変わらず北原は亮に高圧的な態度をとった。
「一組のみんな! すまなかった!!」
そう亮は、頭を下げて謝る……
すると、北原は
「まぁ、お前のおかげで俺たちも体育祭マジに慣れたっていうか……そもそも怒ってねえぞ!! なぁみんな!!」
そう言ってクラスのみんなに呼びかけた。
「うんうん!! あの発言があって、クラスが一丸になれたって言うか……ねぇ、みんな!」
「おお! そうだぜ! だから顔上げろよ! 四乃森!!」
「みんな……本当にすまなかった」
亮はそう言って頭を上げた。
「そうだ! 俺はこの後体育祭の打ち上げあるんだけど……お前も来るか?」
「え? いやいや、北原! 俺は別のクラスの人間だぞ!!」
「そんなの関係ねぇーて! お前も来いよ!!」
「誘ってもらって嬉しいんだが……俺も俺でクラスで打ち上げがあるから……誘ってくれのは嬉しいけど……ごめんな」
亮は、申し上げなさそうに言う。
てか、打ち上げなんてするのか?
俺知らなかったぞ……
そして、亮が自分のクラスに戻ってショートホームルームに移った。
「君たち……まずは体育祭お疲れ様……お前らの有志見届けてもらったぞ……しかも優勝まて……おまえラ……」
「あれ? 先生泣いてるんですか?」
ショートホームルームをしている先生は、俺の目から見ても泣いているように見えた。
「なにを言ってる! 私は泣いてなどいないぞ! それに私は嬉しいのだ! みんな頑張って掴んだこの優勝という結果……特に山田!!」
……え? 俺?
俺は急に先生に名指しされ驚く。
「よく頑張ったな! お前は私の自慢の生徒だ!!」
俺は先生にそんなことを言われてびっくりする。
「もちろん山田だけじゃない! みんな私の自慢の生徒だ!! 私はこのクラスの担任になれて本当によかった!!」
え? 今日卒業式か修了式すか?
「俺もみんなとこのクラスになれて本当に良かった」
「ああ! 俺もだよ北原!!」
そう北原と九条が抱き合う。
「おーい! お前ら修了式は、まだまだだぞ! それに席に座れ〜〜〜」
先生このムードあなたが始めませんでしたか?
そして、ショートホームルームが終わると……俺は帰る準備をしていた。
「あれ? 山田くん打ち上げ来ないの?」
「え? だって、俺誘われてないから……打ち上げ……」
俺は帰る準備をしていたら月野さんに言われてそう答える。
すると北原が怒って俺に言ってきた。
「なに言ってんだ! 山田!! お前主役が来ないとダメだろ!!」
「でも俺誘われて……」
「主役は絶対参加だ! だから誘う必要もない!!!」
なんだ!? その理由!?
「だから……絶対こいよ!! 場所後で送るから……」
「山田待ってるぜ!!」
「そうだよ! 主役である山田くんが参加しないとなにも始まらないじゃん!!」
北原が言うとクラスのみんながそう言う。
俺はそれを聞いてすごい嬉しくなった。
本当にこの体育祭は一生の思い出になった。




