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52話 借り物競走

 そして、しっぽ取りが時間制限を迎えた。

 体育祭実行委員の人が今ハンカチをつけて名乗っている人数を数えていく……そして、結果が出た。


「ただいまの勝負!! 黒団の勝利!!」


「おおーー!!」


 そう黒団の人が勝利の雄叫びを上げる。


「くぅぅぅぅーー!! 負けたぜ!! でも! いい勝負だったぜ!!」


「っふ! お前もな!」


 なんかあそこでは北原と黒団の生徒が熱く青春の握手を交わしているが……


 ちなみに俺は最後までハンカチを取られずに残っていた……

 まあ、最後の方はマジでガンダッシュで、敵の猛追をかわしていただけなんだけど……


 そしてしっぽ取り(男子の部)が終了した。

 テントに向かうと月野さんが


「いやー残念だっだね! てか、山田くんすごいね! 最後まで取られなかったじゃん!!」


「まぁ、それは〜逃げてたからな最後の方……」


 しっぽ取りの最後の方なんだかしっぽ取りより鬼ごっこやってる感覚に近かったけど……


「山田くん!! わたし頑張るよ!! 次! 私たちの番だから!!」


 そう言って、俺に話しかけてきたのは、何故かハンカチを首に巻いてマフラーにしているゲームのヒロインさんだった……

 

「中川さん……もしかしてそのまま出る気?」


「そうだけど……?」


 彼女はポカンとさせてそう言った。

 うっそー! そのまま出たら失格になっちゃうよ〜〜!!

 全くこの子は……


「そのまま出ると間違いなく失格になるよ……ハンカチはちゃんと体とズボンの間に巻かないと……」


 俺が再度中川さんに説明をした。


「わかったよ!! ありがとう!! 絶対勝ってみるよ!!」


 中川さんは、ハンカチを付け直して、月野さんたちと一緒にグラウンドへと向かっていった。


 それから中川さんたちしっぽ取りの決着がついたらしい……結果は赤団は黄団に敗北した。


 女子しっぽ取りの最中、中川さんは、ハンカチを自ら取って、手に巻き始めたので当然失格になった……

 

「ごめんね……山田くん……」


 しっぽ取りから帰ってきたら中川さんがそう俺に謝ってきたので俺は笑顔でそれに答えた。


「うん! 謝ることなんてないよ!! それよりも頑張ったねお疲れ様!! 中川さんは偉いよ!」


「山田くんありがとね! やっぱり優しいね」

 

 さーて、お次は……借り物競走か……

 どんなお題が来るやら……


「お次はー!! 男子借り物競走でーす!! これは! 髪に書いてある指定されたお題の物や人をいち早くゴール地点にいる更田さらだ先生の元に持ってかれるかが勝利のきもとなりまーす!!」


 そうアナウンスが告げると俺たちは借り物競走を行うため、グラウンドへと向かった。


 そして、借り物競走がスタートする。

 借り物競走なのになぜか序盤はハードルを飛び越えなきゃ行けない、ハードル走となっていた……

 ねぇ、これハードルいらなくないすか?


 俺はダッシュでハードルを飛び越えて、借り物の紙が書いてあるテーブルへと足を運ぶ、そしてその紙を手に取って表にして内容を見る


「お……oh……」


 俺は自分に課せられたお題を見て戦慄する。


 だってそこには

 「好きな人」

 そう書かれていたのだもん……

 

 おい! こういうのは! ラブコメの中だけにしてくれ!!


 おそらくこれは推測だがこの紙を使った……このお題を作ったのは間違いなく生徒会長だろう……


 それはなぜか……だってさっきから体育祭本部テントにいる生徒会長がすごいニヤニヤしながらこっち見てるんだもん……


 てか、今ゆうちょうに考えている暇はなかった……俺と一緒に競争してる他の団の人は続々とお題を探しに走っていた。

 今この場に止まっているのは俺一人……

 これはやばいんじゃないでしょうか……


「……どうする……どうするどうする……生徒会長まじでやってくれたな……」


 俺はその場でぐるぐる考えてるのもどうかと思いとりあえず赤団テントへと向かった。


「……さて、赤団テントの近くにやってきたが、これはどうするものか……」


 俺は赤団テントに着いたのはいいものの、どうしたらいいかわからず赤団テントの周りをぐるぐる回っていた。

 ……多分、赤団テントにいる女子はこいつ何やってるんだろうとか思っていると思うが、これは仕方がないだろう……だって好きな人とか……俺、まだ人を好きになったことがないんだって!!

 

「山田くんどうしたの? そんなにさっきからぐるぐる回って……」


「え? 中川さん……」


 すると、俺の様子が変だったのか、中川さんが赤団テントから出てきて、心配そうな顔を覗かせる。


「いや、その……中川さん!! ちょっと俺と来てくんかいかな?」


 俺はちょうど中川さんがここにいることから、好きな人はいないけど中川さんに好きな人というていで来てもらおうと考えた。


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