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51話 しっぽ取り

「え? そうなの? じゃあ、やったことないや! どんなのだっけ? 教えて教えて」


 俺は笑顔でぴょんぴょん跳ねる彼女が可愛くてしょうがなかった。なんでこの子はこんな可愛い行動を普通にしちゃうんですかね? ほんとに反則じゃないですか……


「えーと、赤色のハンカチをズボンと体の間に挟んで、ハンカチを半分以上外に出して、しっぽに見立てて、逃げ回って、鬼にこれを取られるとアウトとなって退場となるのだけど……この体育祭のルール上、鬼は存在せず、さっきの騎馬戦のような、赤団対青団のように、互いの団同士がしっぽを取り合う、いわゆるチームランブルだね」


「ん? どういうこと?」


 中川さんは、どうやらわかっていないようだった。

 俺はわかるように再度説明していると……


「男子のみなさーん!! お次は男子しっぽ取りとなりまーーす!! 男子のみなさんは待機場所へ向かってくださーーい!!」


 そう元気なアナウンスが聞こえてきた。

 

「中川さん!! あとはそこにいる月野さんか、橘さんに聞いて!! ごめん俺行くね!!」


「あ! ありがとね! 山田くん!!」


 俺は彼女にそう話をして、しっぽ取り集合場所である場所に向かった。


「よーし! 今回も騎馬戦同様!! 勝つぞ!」


 やはり、待機場所に着くと、北原がそうメラメラ闘志を燃やしている。


 今回の俺たち赤団の相手は、黒団である。

 黒団に勝つとさっきの騎馬戦同様ポイントがたくさん入る。

 だから負けるわけにはいかない……

 俺たちはしっぽ取りが始まるので、グラウンドに集まった。


「それではー! みなさん!! 準備はよろしいかー!!」


 そして、俺たちは赤いハンカチを体につけて、臨戦体制に入る。


「このしっぽ取りでは、お互い相手のしっぽを奪い合ってもらいまーす! 奪われた人、もしくはしっぽがとれてしまった人はアウトとして、その場で退場したもらいまーす!! 勝利条件は、時間内でどれだけ相手のしっぽを奪えるか!! どれだけしっぽをつけて残ってる人がいるかで、勝敗を決めます!! それではみなさん準備は、いいですか!?」


 そう言われて俺は、辺りを見渡す。


「それでは!! よーーい!! ドン!!!」


 そうアナウンスの人が告げると赤団黒団の人が互いに走り始める。

 

 そして、ハンカチを取ろうと乱戦が始まる。


「おりゃー!! 俺に続け!!」


「へへ! もらーい!!」


 そう赤団の人が黒団の人からハンカチを取ると、次に黒団の人が赤団の人にハンカチを取られる互いの力は拮抗していた。


 ーーこうして、しっぽ取りは続く。

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