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47話 ……まったく……彼女は見てて飽きない

 俺は朝ベットから起き上がり、すぐにリビングに向かった。


 そこにはすでに朝ごはんの準備をしている中川さんがいた。


「え? 朝ごはん準備してくれたの? ありがとう」


 俺はテーブルに置かれた二人分の朝ごはんを見てそう言う。


「うん! ささっと食べて!! 学校行こ!!」


「そうだね……!」


 それから俺たちは朝ごはんを食べ終わり、学校に行く準備……すなわち今日の場合体育祭の準備をして家を出ようとした。最終確認として、忘れ物がないかリビングに見に行く。

 すると、テーブルの上に二つのポンポンが置いてあった。


「ちょ! 中川さんポンポン忘れてるよ!!」


「む? やばい! 忘れちゃうところだった! ありがとう山田くん」


 中川さんは駆け足でリビングにあるポンポンを取った。

 中川さん……体育祭の応援団の練習頑張ってたもんな……家でも練習してたし、俺もそれを見てこれを無料で見ていいのかなんて思ったもんな……

 あれは、可愛かったな……


「よーし! それじゃ! 行こう!!」


 中川さんは、俺にそう言って、玄関から勢いよく飛び出す。

 かたや俺もその後を追って、玄関から家を出たのであった。



 ーー学校に到着すると校門の入り口には、体育祭!! そうでっかくかかれた看板が大きく設置されていた。

 俺はその看板の横を通り、教室へと足を進めるべく歩き出した。


「今日は頑張ろうな!!」


 教室に入るとそう言った、気合の入った声が教室の中で響き渡る。北原に関しては、目が燃えてるような感じがした。今年は四乃森の宣戦布告もあり、クラス全体が負けないぞ! という雰囲気をかもしだしてる。


「そろそろ体育祭開会式の時間となります。本校の生徒たちは自分たちの椅子を持って、各団に設置してあるテントに椅子を置いて、そこで待機してください!!」


 そうアナウンスが俺たちに告げる。

 他のクラスの人たちも椅子を持って俺たちの教室の横を通っていくのが見えた……俺もそれを見て、椅子を手に持った。


「正孝……行こうぜ、テントに」


 俺は正孝と一緒に椅子を持って教室を後にして、そのままグラウンドへと歩いて行った。

 途中学校の水道が設置されている場所の上にポンポンが置いてあるのを発見したが、誰かトイレでも行っていて、その間ポンポンをそこに置いていたってことなんだろうか?


 赤団テントに着くと、もうクラスの数名は椅子を置いてそこに座っていた様子だった。

 

「やっほーー! 山田くんと田中くん!! 今日の体育祭一緒に頑張ろう!!」


「うん……頑張ろう!!」


「おう!! あれ? 月野さん……結菜は来てないのか?」


「結菜ならさっき鈴音と学校に戻って行ったよ!」


「そうなんだ……まあ、時期に戻ってきそうだね!」


 俺たちはそう言って、談笑しながら体育祭の開幕を待った。

 しかし……どれだけ待っても彼女たちは戻ってこない……


「うーん、鈴音と結菜遅いな……ワタシちょっと探してくるよ!」


「待って月野さん! 俺も行くよ!」


 体育祭がもうすぐ始まるというのに、戻ってこない彼女二人を探すために月野さんは探しに出ようとしたので俺もそれに加勢することに……一人で探すよりみんなで探したほうが早く見つかる。

 それにもう時間がない……

 俺は正孝と月野さんと三人で学校の校舎はダッシュして二人を探しに行った。


「あ! 中川さん! どうしたの?」


 俺たちは校舎に入ると三手に分かれてそれぞれ彼女たちを探しに行った。

 そして、俺はようやく中川さんを発見する。


「山田くん! 大変! 結菜のポンポン見なかった?」


「ポンポン? ポンポンって中川さんが持っているやつ?」


「そう! 私が手に持ってるやつと同じポンポン!! さっきから探してるんだけど見つからなくて……」


 ポンポンか……あれ? 俺そういえば椅子を運んでいる時、水道が設置されている場所の上で見たぞ……もしあれがトイレに行った人ではなく、橘さんの物であったなら……


「中川さんいますぐ俺についてきて!!」


「え? うん!!」


 俺は中川さんに呼びかけて一緒にあの場所へと走った。


「これもしかして橘さんのだったりして……」


 俺は先ほど見つけたぽんぽんを中川さんに紹介する。


「あ!! これだよ! 結菜の!! ありがとう! 山田くん!」


 彼女は橘さんのポンポンを見つけて喜ぶ。

 それから俺たちは正孝に連絡すると、正孝はすでに橘さんと月野さんと合流していることがわかったので、ポンポンが見つかったことを伝えた。そして、ダッシュで体育祭の会場であるグラウンドへと向かった。よく先生に廊下を走るなと言われるがそんな事を律儀に守っている状況じゃなかった……ちなみに俺は中川さんの椅子を持って走っていた。



 俺たちがグラウンドに戻ると、体育祭の開会式を行う為、生徒が並んでグラウンドの中央へと続々と足を運んでいる最中だった。

 俺は何とか間に合ったと思って、中川さんの椅子を赤団テントに置いてすぐに列に加わった。

 


 それから程なく体育祭開会式が始まった。

 校長先生が前に出てきて、お話を始まる。



「えー! 今日はこの青空の中、無事体育祭を行うことができた事……私は誇りに思います。みなさん……」


 そう、校長先生のありがたいお話があって、その後、体育祭団長たちが校長先生に宣誓をするため前へと出てきた。

 ちなみに体育祭団長は、応援団長とはまた違う人だ。


 体育祭の各団の団長の六人は校長先生に向かって宣誓した。


 その後はラジオ体操が始まった。

 中川さんは、この世界のラジオ体操をちゃんと踊れるか心配だったが……ちゃんと踊れてれるようで一安心だった。

 ちなみに俺は中川さんと一緒に体育祭の時、困らないようにラジオ体操を練習したから順番などはもう全部覚えている。


 ラジオ体操が終わると、生徒会長が前に出てきた。

 そう、生徒会長挨拶である。


「みなさん! こんにちは!! 生徒会長の橋本愛佳です!! 今日この青空一面のこの日に体育祭を開催できること私はとても嬉しく思います! 皆さんもこの一週間から三週間の練習の成果を存分に発揮してください!! それではみなさん!! この血肉踊る体育祭をみんなで盛り上げましょう!!」


 そう生徒会長が挨拶すると生徒から拍手が巻き起こった。

 てか、血肉踊るって、かっこいいな……


 こうして、体育祭開会式は、幕を閉じた。

 俺たちはテントへと戻った。

 体育祭最初の種目は男子百メートル走なので、俺たちはテントに戻ったきり、すぐに集合場所へと向かった。

 その集合場所に向かう時


「頑張って!! 山田くん!! 応援してる!」


 そう中川さんにエールを送られてたので、俺はとても嬉しい気持ちになった。


 この百メートル走は、全員参加の種目だ。

 主席番号順に、左から赤、白、青、黄色、緑、黒団の順番でレーンに並んで走る。


 最初は一年生が走るため、俺たちは一年生の後ろに立って待機していた。

 そして、一年生が終わって次は、俺たち二年生の番がやってきた。


 俺たちは体育祭実行委員の人に促されて、百メートル出発地点の後ろまで来て、座った。


 こうして、生徒会長が言う、血肉踊る体育祭が開幕した。

ここまで本作品をお読みいただき誠にありがとうございます。

 ここまで読んで面白かった、続きが気になる方はもしよかったら★評価やブックマークなどをよろしくお願いします。


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