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45話 なぁ、いよいよ体育祭って感じがするよな!

「ふふ、それと……あとひとつ……」


 その四乃森という人は続けて何かを喋り出す。

 すると、彼は俺の方向をを向いて


「俺のもう一つの話は、君だよ山田海人!!」


「お、俺!?」


「そう、君だ……」


「な、何でしょうか?」


「君は……中川鈴音……いや、姫と異性では最も仲がいい……」


 続けて四乃森は、俺に言い放った。

 は? 姫……!?

 四乃森は周りを見渡してニヤリとした。


「君に姫は相応しくない……姫に相応しいのはこの俺だ……」


 ……は? なんだよ姫ってしかも、相応しくないって……


「どういうこと?」


「ふふ、だから君に姫は相応しくないって言ってるんだよ、この体育祭で俺たちのクラスが勝利した場合……君には姫から手を引いてもらう」


「ざけんな! そんなこと少なくてもお前が決めることじゃない」


 ……正孝!! お前……

 正孝はそう声を挙げた。


「おい! 山田は関係ないだろ! お前は俺に用があるんだろ!」


 続けて北原が四乃森に言う。


「ふん、俺は今、山田海人と話をしてるんだ……邪魔だ……」


「なんだと!?」


「山田海人……俺は君と真剣な勝負がしたい……体育祭楽しみにしてるよ!!」


 そう言って二組の奴らは教卓から離れる……正孝はそいつらに睨みをきかせている。


 すると、中川さん達が教室に戻って来た。


 四乃森は、中川さんの方を少し見て、俺たちの教室から出ていった。

 

「どうしたの? 山田くん……あの人達一体……」


 月野さんが俺の座ってる席にやってきて話しかけてくる。


「いや……なんやら宣戦布告だそうだ……俺らのクラスに……」


「宣戦布告って? え?」


 俺は中川さんに心配かけさせまいとその親友である月野さんにも宣戦布告の件だけを伝えて、俺と四乃森の件は、黙った。


 ……四乃森……そういえば、昔……よく、俺にかけっこ勝負をふっかけてきた、同じの名字のやつがいたな……



 今日の午後は、学年の一クラスごとにそれぞれの集合場所に行って、体育祭の応援合戦などの顔合わせを行なった。

 すると、応援団長と副団長が挨拶をするために前に出てきた。


「俺は応援団長の涼風拓也すすかぜたくやだ! 俺たちが狙うわもちろん……優勝だ!! 赤団!! 絶対優勝するぞーー!!!」


「おおおーーー!!!」


 赤団の人たちが声を上げる。 

 北原は、一際大きい声をあげて目立っていた。

 何だか、北原らしいな……そう思った。


「私は、応援副団長……如月奏きさらぎかなでと言う!! 私も応援団長の涼風くん同様……この赤団を優勝へと導きたいもそう思っている!! みんなよろしく頼む!!」


「おおおーーー!!!」


 再び赤団から声援が響いた。

  

 如月さんは美人なので、男子から特に声援が高かった。

 

「なぁ、いよいよ体育祭って感じがするよな!」 


「ああ! そうだな……」


「これから練習がどんどんスタートしていくんだろ……」


「でも、まだプログラム決まってなくね?」


「確かに……本格的な練習はまだ先か……」


 俺は正孝に聞かれてそう答える。

 あと……体育祭まで……三週間か……


 ーーそして、学校が終わり、帰り道


「ねぇ、山田くん……私、応援団に立候補しようと思うの……」


「え? 応援団って、あのポンポンもつあれ?」

 

「うんうん!! そう、なんかチアガールみたいに最後のリレーとかを応援するみたい……」


「そうなんだ……でも、中川さん応援してくれるならみんな嬉しいと思うよ……頑張ってね!!」


「うん!! 雫と結菜と一緒に立候補しようって話になったから!!」


 月野さんと橘さんか……

 橘さんが応援してくれるなら……正孝の体育祭の気合いも限界突破するのかな?

 中川さんはポンポンを持つとこ想像つくな……


 明日からは本格的に体育祭の練習ひいては、応援練習が始まる。

 今年の体育祭は、四乃森に目をつけられたり、色々大変そうだな……



 ーー今日の体育は、体育祭の百メートル走の練習のため、俺たちはグラウンドを走っていた。


「なかなか、辛いな……」


 俺はグラウンドを一周しながらついついそんな事を思う。


 北原は、全速力で突っ走ってもなお、ピンピンしているので、あいつはやはりすごい……


「山田……お前意外と足速いんだな!」


 俺が手を膝について、深呼吸をしていると、北原が突如俺に話しかけて来た。


「え? 別に速くはないけど……」


「そうか? そうだ! お前学年団対抗リレーに出る気はないか?」


 学年団対抗リレーって、あのクラスから男子四人、女子四人で他の団とリレーで競走する、あれか?


「いや……俺は遠慮しとくよ……」


「そうか……まぁ、気が向いたら言ってくれ! あ! あと、四乃森の件もあるけど……とにかく優勝できるように頑張ろうぜ!!」


 彼はそう言い残し、走ってどこかに行ってしまった……


 元気だな……北原は……


「てかよ、まだ体育祭の種目決まってないんだろ! 何で俺たちあるかもわからない百メートル走のために走ってるんだ?」


 すると、正孝が眉を機嫌が悪そうに寄せて話しかけてきた。


「まぁ、種目が決まってないにしろ、毎年この学校は、百メートル走はあるだろうからって判断らしい……」


「なるほど……めんどくせぇーな」


 俺たちはそう話をして、もう一周グラウンドを走った。


「やっほー! 山田くん田中くん! 元気!?」


「月野さんこんにちは……」


「こんにちは……月野さん」


 正孝と俺は月野さんに挨拶する。


「アハハ! ワタシもう疲れてきたよ!!」


「俺も足疲れてきた……」


「アハハ!! 一緒だね山田くん! それより山田くんって足早いね!」

 

「え? 足が速い?」


「うん! 速いよ!! ワタシさっきから山田くんのことずーと見てたけど結構速かったよ!」


「え? 月野さん海人のことずーと見てたのか?」


 走ってる中月野さんは俺と正孝が走るペースに合わせて走り三人横並び状態で走っていた。

 

「え? えぇぇぇ〜〜違うよ! ずーとじゃないからねずーとじゃ……」


 正孝が月野さんに質問をすると月野さんは恥ずかしそうにスピードを落として俺らと距離ができた。


「おい! 正孝お前月野さんに何言ったんだ?」


「いや……俺は何も……てか、月野さんどうしたんだ?」


「いや……俺もよくわからない……」


 後ろを見ると月野さんは後ろの方で静か足を動かして走っていた。


「おい! あれ見ろよ! なんか足速い女子いると思ったら中川さんじゃん、さすがだな」


 しばらくすると、グラウンドを走りながら、正孝はそう言ってきた。

 俺たちの前に、ピンクの美しい髪をなびかせながら、黙々と走る、ゲームのヒロインがいた。

 

「中川さん足も速くてすごいよね……」


「おいおい!! 海人!! お前どこ行くんだ?」


「えっ?」


 俺は気づけばそんな中川さんに見惚れていて、グラウンドからコースアウトしていた。


「やべっ! 何やってるんだろ……」


「あはは笑、ほんとだよ!」


 俺は急いでグラウンドのコースへと戻ると、一周走り切るため、ちょっとペースアップした。


 こうして俺たちの体育祭の練習は続いて行った。

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