44話 へへ、わたしたちも優勝できるように頑張ろうね!! 山田くん!!
今日で夏休みが終わりか……
思えば……今年の夏休みは、いろいろ経験させてもらった……
プール、夏祭り、誕生日会など
どれも……楽しかった……
それは……中川さんがいるからであろうか?
俺にはわからないが、とにかく中川さんと暮らし始めてから毎日が楽しい……俺はそう思うようになって来ていた。
ーーそして、次の日
今日から学校の二学期が始まる。
俺は今日からまた学校かと、重い足取りで中川さんと共に学校まだ向かう。
教室に入ると……クラスメイトの夏休みが終わったむねの悲劇の声が聞こえて来る。
かたや俺も自分の机に到着すると……席に座って、机に倒れ込む。
あ〜あ〜夏休みが終わっちまったよ〜
そうしていると……先生がホームルームをするために入って来た。
生徒のみんなは先生に気づくと、一斉に席に座る。
そして、二学期初めのショートホームルームが始まった。
「……ゴホン!! ところで急なんだが……このクラスにまた一人生徒が増える!!」
「おお!! 転校生!!」
クラスのみんなが湧き出す。
俺が中川さんの方を見ると、彼女は月野さんと微笑みあっている……
かたや正孝の方を見ると……すごい落ち着かない様子だった……
まぁ、おそらく転校生の正体は橘さんだろう……
彼女……この学校に転校してくるって言ってたもんな……
でも……まさか一組に転向してくるとは……
よかったな! 正孝……!!
「どうぞ!! 入っていいぞ!!」
「はい!!」
そう言って、転校生が供託の前に足を運ぶ、まぁ、わかり切ってはいたことだが……やはり、転校生の正体は橘さんだった……
「みなさんはじめまして!! 橘結菜と言います! これからの学校生活その……よろしくぅ」
「よろしくな!! 橘さん!!」
「よろしく〜橘さん」
そうクラスの人の歓迎する声が聞こえる。
そして、先生に橘さんに、一番後ろの右の席に座るように橘さんはその席に座った。
朝から……机が一つ増えてると思ったがそういうことだったのか……
それから先生が話を始める。
「今、この一組に新しい仲間が一人増えたわけだが……どうだ? 夏休みは満喫できたか? ちなみに私は実家に帰省したぞ! まぁ、先生はお盆休みだけどな…… さて、夏休み前に行った通り、二学期からは、行事がわんさか湧いてくる、まずは九月下旬……体育祭だ!! みんな来週あたりから体育祭の練習が始まるだろう!! みんな心してかかるように先生からは以上だ!! 二学期も頑張ろう!」
「へい〜〜」
先生のありがたーい言葉を受け取ったクラスメイトたちからは、なにやら重いへい〜〜が飛び出した。
すると、ショートホームルーム終了直後、橘さんの席にはクラスメイトが一斉に集まる。
俺は正孝の席に近くに行って話しかけに行った。
「よかったな〜橘さんと同じクラスで」
「ば、ばば! バカ!! 誰が聞いてるかわからないんだぞ! そんな話をするな!!」
俺は正孝に照れながらそう怒られた。
でも何だか、とても嬉しそうだった。
俺と正孝はしばらく談笑していると。
一際熱を浴びせてる一人の生徒が目に入った。
そいつの名は、北原礼央、赤い髪が特徴の、俺のクラスの学級委員長である。
「よーし! お前!! 絶対!! 体育祭優勝するぞーー!!」
そう一人満々と拳を天井に突き上げる。
北原……彼はとても熱血なのである。
北原とは去年も同じクラスだったのだが……去年の体育祭もそれは北原主導で頑張った。
結果は惜しいところまで行って、二位だった。
俺たちの体育祭は、一学年六クラスをそれぞれ6チームに分けて、一年生と二年生の三年生の一組は、赤組などそのクラスごとに何組が決められて、
違う学年の同じ数字のクラス同士が同じ組となり、
他の五クラスと競う……そんな内容だ……
俺たちのクラスは一組なので、相対的に赤組になるのだが……
「俺は今年こそ!! 体育祭にて優勝したい!! だからみんな!! がんばろう!!」
「北原くん……すごい熱血だね!」
俺が北原の事を見ていると……俺の横に月野さんが来てそう話しかけて来た。
「そうだね……でも、あいつのあの熱血さに俺は去年頼りにさせてもらってるからな……」
まぁ……あいつも頑張ってるし……今年こそはあいつをあいつのいるクラスを優勝させてやりたい……
「へへ、ワタシたちも優勝できるように頑張ろうね!! 山田くん!!」
「うん! もちろん!!」
俺と月野さんはそう挨拶を交わした。
それから今日は新学期初日ということで、その後、体育館にて、校長先生のありがたいお話を聞いて、ロングホームルームをして、下校となった。
ーー次の日
今日からもう普通に授業があって、とても疲れた。
俺は今、正孝と一緒に机を向かい合わせにして、昼食を食べている。
俺の昼食のお弁当はもちろん、中川さん特製のお弁当だ……
俺は今日もありがたくそのお弁当をもらった。
そんな時だった……クラスのドアが空いて、一組のクラス内に人が入って来た。
「なあ? 海人……あれって? 二組のやつらじゃね?」
「えっ? 二組の人が何で?」
俺は、正孝に言われて、今クラスに入ってきたのが、二組の生徒だと理解する……
「俺らのクラスの友達に会いに来た……って分でもなさそうだな……」
二組の人達数名は、教卓の前へと立った。
「何しに来やがった!! 二組いや! 四乃森!!」
そう、北原は教卓に立っている金髪の男に問いただす!!
「ふふ、大したことではないよ……もうすぐ体育祭があるだろう……それで一組に宣戦布告する……」
その四乃森と言う人は、教卓の前に立ってそう言った。
「なんだと!? ふざけやがって!」
今にもデットヒートが始まりそうな、北原と四乃森だが、この二人は仲が悪いのだろうか?
こうして波乱の体育祭が幕を開けそうなのである。




