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39話 そりゃそうか……だって彼女手からコントローラー離しちゃってるもん

 ーーみんなとプールに行ってから、次の日


 今日は俺もバイトがなく……彼女も用事も何もない……そう、お互い何もない日である。


 俺は朝からソファに座ってスマホでゲームをしたりとダラダラしていた。

 一方の中川さんは……テーブルの椅子に座ってテレビを見ている。


 俺はゲームをしているとゲームという単語からある事を思いつき中川さんに提案する。


「ねぇ、中川さんもし良かったらさ一緒にゲームしない?」


 そういうと彼女は目を輝かせ……


「ゲーム!?」


 そう可愛い声で言った。


「そう、俺が持っているゲーム機、みんなで出来るんだ! だから中川さんもどうかな?」


「いいね! やりたい!! 面白そう!」


 そう彼女は、はしゃぎ出した。


 そして、俺が普段ゲームをやっている部屋から持ってきたのは、ゲーム機とゲームソフト「エンジョイパーティ」を持って来た。


 俺の普段ゲームをやっている部屋でやるのも一つの手だろうと考えたが……どうせなら広いリビングでやったほうがいい……

 そう思い、こっちに持ってきたのだ……


 俺は早速テレビにゲーム機を繋いでゲームを開始する。


 「わー! なんか! 画面が変わった!!」


 彼女はテレビがゲーム画面へと移行するのを見てそう言った。

 全く彼女は可愛いな……


 今からやろうとしている……「エンジョイパーティ」だが……これは、いわゆるパーティゲームで老若男女それぞれが楽しくゲームができる内容となっている。

 

 そして、このゲームの目玉といえばスゴロクゲームだろう……これは、スゴロクを振って出た目に応じてプレイヤーはそのマス分、動くことができて、

最後にゴールまで最初にたどり着いた人が優勝という内容だ。


 そのすごろくのマス目にはなんマス分戻るとか、何マス分進むとか……さまざまなギミックが用意されている。


 ちなみに特別なスゴロクが回せる時、マスのギミックに対戦! などと書いてある時には、ミニゲームで競うことになる。


 これまたミニゲームがとても面白いのだ!


 俺は彼女にコントローラを渡して、ゲームを始めた。

 最初のセレクト画面で二人でを選択して「エンジョイパーティ」を選択する。


 このエンジョイパーティとは、このゲーム目玉のスゴロクゲームの事だ。


 「よし! やろうか……中川さん」


 「えへへ、負けないよ……」


 そして、俺たちはスゴロクゲームに熱中した。


 俺たちはある程度マスを進めると、ミニゲームへと突入した。


 このミニゲームの内容は腕立て伏せを誰が一番多くできるかというシンプルな内容だ。


 プレイヤーはコントローラを上下に振ると、一回腕立て伏せをした事になり数がカウントされる。


 これを誰にも負けない回数を稼げるかが勝負の鍵だ。


 俺はゲームがスタートするなり、コントローラを思いっきり上下に振った。


 俺は上下に振りつつ、テレビ画面を見ると、彼女が動かしてるプレイヤーの腕立て伏せ回数が一回と書いてあったので、俺は疑問に思い、ふと彼女の方向を見た。

 

 すると……嘘だろ!?


 なんと、彼女は、自分が腕立て伏せをしていたのである。


 「はあ…はあ…なんだか、疲れるね! 山田くん!」


 そう彼女は腕立て伏せを続けながら言う。


 ってか、これだけ腕立て伏せ続けて、一回ってなんだよ……一回って……

 俺はそう思い、彼女が使っているコントローラを見た。

 

 すると……


 彼女はコントローラを自分から離れた所に置いて腕立て伏せをしていた。


 そりゃそうか……だって、彼女コントローラから手……離しちゃってるもん……


 俺はこの状況がツボに入ったか……わからないけど……思いっきり吹き出した。


「どうしたの? 何か面白いことでもあった……?」


 そう彼女が聞いて来たが、俺は笑いすぎて、それどころではなかった。


 いや、これに関しては説明しなかった俺が悪い……

 まぁ、一応ゲーム画面には説明が書いてあったのだが……


「なんだか、これすごく手が疲れるね! 私、二〇回ぐらいが限界だよ!!」


 そう言って、彼女は目を回してその場に座った。


 気づけば俺も彼女に呆気にとられて、コントローラを上下に振る動作をやめていた。


 そして、順位は紛れもなく……彼女が最下位で

 その次に俺だった。


 それは、当然だ……だって、彼女はコントローラを手放して腕立て伏せするとかいう、ゲームのルール全無視の行為をやっていたのだから……


 そうして、俺たちはスゴロクゲームを続けた。

 

「えへへ、私なんだか一位になっちゃった!」


 すると、彼女が一位に躍り出た。


「へへ、やるね、中川さん……」


「えへへ、でしょ〜」


 彼女はとても喜んでそう言った。

 ……全く彼女はとても可愛い……


 それからスゴロクゲームはついに終盤に差し掛かった。

 現在の順位は俺が二位

 彼女が一位だった。


 そして、終盤に差し掛かったからかどうかわからないが……特別なすごろくがゲットできる、ミニゲームでの争奪戦イベントが発生した。


 そて、ミニゲームの内容は……

 これは、大きい容器に入っている水を小さな容器に入れて、ちょっと歩いた所にある容器に入れる。

 いわば、水移しゲームだ。


 そして、ゲームがスタートした。

 もちろん彼女には念入りに説明した。


 俺はコントローラで水をすくう動作をして、その場で足踏みすると、プレイヤーが歩くので、別の所にある容器に水を流し込んだ。

 

 よし! 順調順調!! 

 俺は中川さんが心配で、彼女の方に見る。

 そしたら、彼女はその場から動いて、どこかに歩き出した。


 「へっ? 何してんの? ってか、どこ行くの? 中川さん!?」


 彼女はあろうことか玄関の方向へと歩いて進んで行った。


 まさか……このその場で足踏みの動作を彼女は実際に歩いてやってるのか!?


 これまた俺の説明不足だ……すまない中川さん……


 すると、彼女は玄関の方向から戻ってきて……


「ねぇ! ちゃんとできてる? 私?」


 そう聞いてきた。

 まぁ、ゲーム上はちゃんとできているのだが……


「うん……ちゃんとできてるよ……でも、中川さん……わざわざ家の中歩き回らなくても……その場で足踏みすれば大丈夫だから……」


「えっ? そうなの? やだ、恥ずかしい……」


 そう言って、彼女は照れて見せた。

 全くなんて可愛い生き物なんだ……俺はうんうんと頷く動作をしてそう思った。


 こうして、スゴロクゲームは終わった。

 結果は俺が一位で

 彼女が二位だった。


 それから、というもの……俺たは、別のゲームソフト「エンジョイスポーツ」をプレイした。


 このゲームはコントローラを使った直線的な操作でさまざまなスポーツが体験できる、今とても熱いゲームだ。


 俺たちはこのゲームにあるざまざさなスポーツから「チャンバラ」を選択した。


 このゲームはコントローラを振ると、自分が動かしているプレイヤーが持ってる棒を振る。そして、棒が見事命中すると相手が後ろによろめく、それを繰り返していくことで、相手をリングから落とすことに成功すれば見事その人の勝利である。


 ちなみにコントローラを斜めに持つと、防御することができる


 俺と彼女は早速このゲームにありついた。

 これは、俺と彼女の真剣勝負だった。


「俺は負けないよ……中川さん……」


「私も……負けないからえへへ」 


 そうお互いに言葉をかけて、勝負を開始する。


「えいっ!」


 彼女は勝負が開始されると俺のところに近づいて……俺の肩に小さくコントローラを当てて来た。


 ……ん? ん? ん?

 俺は意味がわからず目をぱちぱちする。


「せいや!」


 彼女は相変わらず可愛く優しく俺の体にコントローラを当ててくる。


「ん? 何やってるの?」


 俺は思わず彼女に聞いた。すると


「だってこれチャンバラでしょ?」


「いや、そうだけど……チャンバラって言ってもこれゲームであって……」


 まぁ……可愛いからいっか……


 俺は彼女とのチャンバラの勝負を放棄して、そう思った。


 それから俺は彼女に再度ルールを説明して、もう一回チャンバラにいそしんだ。


 結果は俺の惨敗だった……


 それからというもの俺たちはいろんなゲームを楽しんだ。


 なんだか、彼女と一緒にゲームをするといつもよりなんだかとても楽しい……俺はそう思った。


「山田くん! 今日はとっても楽しかったよ!!」


「俺も! すっごい楽しかった!」


 俺と彼女はそう言って互いに微笑む。


「また、やろうね……一緒にゲーム」


「うん! 必ず! やろう!」


 俺と彼女はそう約束を交わした。


 俺がふと外を見れば……気がついた時、もう夕陽が光を指している。

 もう! こんな時間か!?  

 俺は彼女とのゲームの時間がとても楽しくて、思わず時間の感覚がわからなくなっていた……


 そう……これは俺と中川さんの楽しいゲームだった。

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