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112話 いらっしゃーい!! 山田くん!! よく来てくれたね!!

「よし! みんな揃ったことにより! はじめますかダンジョン攻略!!」


「おおー!!!」


 今俺たちが泊まる部屋には俺と正孝と真壁はもちろん、北原、九条、柊が集まって先ほど正孝が言っていた限定ダンジョンの攻略にみんなで挑戦しようとしていた。

 このゲームはダンジョン攻略を目標とするスマホゲームで、そまざまなダンジョンに一人やみんなで挑戦できることからとても人気が高いスマホゲームとなっている。


「こんなかで既にこのダンジョンクリアしてるやついるか?」


 柊が俺たちのことを見渡して、聞いてくる。


「俺は一応クリアしてるよ!」


「俺も結構むずかったけどな!」


 俺は先ほど正孝に行った通り、このダンジョンはクリアできていたので、クリアしていることを申告した。同じく九条もクリアしているようだった。


「よし! じゃあお前ら二人! 先陣きってよろしく頼む! 頼りにしてるぜ!」


 柊は俺たちに期待の念をのせた。


「やったー! クリアできた!! これみんなでやってもむずいんだな!!」


「まあ、ゲームのシステム上、ソロプレイとみんなでプレイするのとではボスのHPが全然違うからな! そりゃ当然だな!」


 北原がクリアしたことにより安堵した様子で答える。


「いやー! なんか疲れたな!!」


 九条が背伸びをして疲れたことを口にする。

 確かにまだ修学旅行一日目なのにどんと疲れがきているな……


「おいおい! お前ら明日は京都行くんだぜ、一日目で疲れてたら最終日までもたねぇぞ!」


「京都か! めっちゃくちゃ楽しみだな!」


 北原が俺たちに喝を入れた後、柊が京都に行くことが楽しみなのかそう言葉を漏らした。

 確かに京都は小さい時両親に連れられて行ったきり行ってないからなとても楽しみである!!


「……あぁ〜〜! 俺も彼女欲しいな〜〜!!」


 すると、北原が天井を見つめつついきなりそう呟いたので、俺たちは揃いも揃ってびっくりする。


「ん? どうした? お前らそんなにびっくりしてような様子見せてよ! そんなに俺が彼女欲しいっていうのが意外だったか?」


「いや……意外っていうか……お前でもそんなこと思うんだなって……」


 真壁は北原の問いにそう言って答えた。

 

「なんだよそれ……俺だってな欲しいんだよ! 彼女! お前らだって欲しいだろ!!」


「んな! 当たり前じゃねえか!! なあ! お前ら!!」


「あぁ! その通りだ!」

 

 北原が俺たちに投げかけると、真壁と九条がそれに賛同する形で声を上げた。


「おい! 北原お前副委員長とはどうなんだよ?」


「んあ? 副委員長って……相沢のことか……?」


 柊が北原に相沢さんはどうなんだった聞く。

 北原と相沢さんか……俺から見た感じただの学級委員長と副委員長だがもしかしたら違うのだろか……


「相沢な……相沢……相沢」


「なあ! お前相沢はお前の中でアリかナシどっちなんだ?」


「それは……その……アリよりのアリのアリのアリっていうか……」


 九条が北原に相沢さんはアリなのかそれとも、ナシなのか聞き始めた。


「なんだよお前! そりゃ! めちゃくちゃ脈アリじゃねえか!!」


「るせよ! 相沢って普通に可愛いんだよ! でもあいつ可愛いからライバル多いしな……」


 柊が驚いた様子で北原にツッコミを入れる。その後、北原は珍しく弱気な様子でしゃべった。


「おい!!! てか!! 一体いつから俺の恋愛話になったんだよ!! 誰だよこれ始めたの!」


「お前自分で始めたんだろこれ笑」


「アハハ! お前がいきなり彼女欲しいなーとか呟き始めるからだぞ!」


 北原が照れながら俺たちに半ば半ギレて言ってきたので、それがおもしろかったのか、真壁と柊が笑いながらツッコンだ。


「……うん? なんだ?」

 

「どうした? なんかあったのか? 海人」


 俺はポケットにしまっておいたスマホが通知を鳴らしたため、スマホをポケットから取り出しつつ、独り言を呟く。さらに横にいた正孝が心配して聞いたくる。


「いや……全然なんでもない……」

 

 俺は口では正孝にそう言ったが、実際問題……なんでもないことはなかった……

 スマホの通知には月野さんからメッセージが来ていて今から月野さんの部屋に来れないかという旨のメッセージだった。

 俺はまさかあの話が本当だったのかと思い阿鼻叫喚するが……俺は彼女たちの部屋に行こうか迷っていた。何故って緊張してしまうから……


「ちょっとみんな……俺ちょっと用事を思い出してちょっとこの部屋出ていくよ……」


 俺はみんなにそう言った立ち上がった。

 散々行こうかどうか迷ったが、せっかく月野さんが誘ってくれているのに行かないわけにはいかないと俺は思ったからだ……


「ん? おう! 行ってこいよ! あ! この後の入浴の時間までには帰ってこいよ! じゃないとお前今日風呂抜きになるからな!!」


「ああ、行ってくるよ!」


 北原が俺に入浴の時間を忘れるなと注意喚起してきたことにより、俺はそう答えた。正直いまの今までしおりに書いてあった入浴時間のことすっかり忘れていた。そして、俺は部屋から出て月野さんの部屋へと向かった。


「あ! もしかして山田くん?」


「え? 海人がどうしてここに?」

 

 俺が月野さんたちの部屋の前に着くと、月野さんにメッセージを飛ばした。

 すると、部屋の中から月野さんの嬉しそうな声と中川さんのびっくりしたような声がこっちまで聞こえてきた。

 てか、月野さんは中川さんに俺が来ること伝えてなかったの……


「いらっしゃーい!! 山田くん!! よく来てくれたね!!」


「うん、それでさ……月野さんここに来れば何かあるの?」


「まあ! とりあえず入って入って!!」


「あ……うん、失礼……お邪魔します……」 

 

 俺はぎこちない挨拶をして月野さんたちの部屋の中に入った。


「鈴音!! 結菜! 山田くん連れてきたよ!!」


「ん、おう! 山田か!」


「どうしてここに海人が?」


 橘さんと中川さんはそれぞれ寝るためのベットに座りつつ、俺に対する感想を口にした。


「ワタシが誘ったのよ!! 山田くんもワタシの部屋に来ないか? って!!」


「そうだったの!! 海人ならここ座ってよ!」


 月野さんが中川さんに説明を施している間、俺はソワソワしてどうしていいのかわからず、ホテルの一室の壁にそーと寄りかかっていると、中川さんが自分が座っているベットを手でトントンと優しく叩き、俺にここに座ってと言ってきた。


「え……じゃあ、座らせてもらうよ」


 俺はそのままここで突っ張ってるわけにもいかないと思い中川さんが座っているベットに腰を下ろした。


「ほんじゃあ! ワタシはちょっとこの部屋出ていくぜ!」


「え? 結菜一体どこ行くの?」


「へへ! なあ! 山田正孝は今どこにいる?」


 橘さんはベットから立ち上がると、ベットから降りてこの部屋を行こうとする。それに対して、ベットのそばで立っていた月野さんが不思議そうな橘さんに聞く。


「正孝なら俺たちの部屋……えーと、六〇一号室に今いると思うよ!!」


「そっか、正孝は今何してんだ?」


「あいつは今クラスの男子みんなでゲームやってるよ! 俺もさっきまでやってたんだけど用事があるって抜けてきたけど!」


「わかった、ありがとな! 教えてくれて!」


 教えてくれてありがとう? もしかして橘さんは正孝のある部屋に行くつもりなのだろうか?


「そんじゃあ、あたしはちょっから男子たちの部屋行ってくるわ!!」


 やっぱり……正孝のところに行くんだ……


「え? わかった! 気をつけてね!」


 月野さんが戸惑いつつもそう声をかけると、橘さんは笑顔で背を向けてそのまま部屋に出て行った。

 

「ワタシたち三人になっちゃったね……」


 月野さんが橘さんがいなくなったことによりそう呟く。俺が今腰掛けている中川さんが寝る予定のベットはベットが三つ並ぶうちの真ん中に位置している。すると、先ほどまではベットの上らへんに座っていたのだが、俺が腰掛けているベットの後ろの先端部分までやってきて、枕を抱き抱えて俺の左横に座った。

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