109話 みんなと来れてよかった
俺たちはそれから終点、新大阪駅で新幹線を降り、新大阪駅に停まってあった、学校側が手配したバスで、大阪の観光地を巡る日程でなっていた、
「大阪来たぞーー!!」
移動するためのバスに乗ると、バスの後ろら辺の席に座っている北原がとんでもなく大きい声で叫び始めた。
「お前うるせえよ!! もっとボリューム下げろ笑!」
九条が笑いながら北原を注意した。
俺はバスの前らへんの通路を挟んで、右側の窓側の席に座っていた。俺の隣は正孝が座った。
「てか……この後どこ行くんだ?」
正孝がどこにいくのか見当がついておらず、俺も把握していなかったので、俺はリュックに入っているしおりを見た。
「えーと、次は道頓堀に行くらしいね!」
「え! 道頓堀ってあの有名なやつか?」
「多分! そうだよ……」
「俺! 道頓堀一度行ってみたかったんだよな!!」
正孝が嬉しさを全開にして呟く。
「お前ら! そろそろバスが動き始めるからな!」
先生が俺たちにバスが動き出すことを告げてきた。
そして、程なくバスは道頓堀へと向かって動き出した。
「動き出したー!! バスーー!!」
すると、俺の前の席から中川さんの可愛らしい声が聞こえてきた。
「私この世界のバス乗るの初めて!! これがこの世界のバスか!!」
「ん? この世界?」
「鈴音ちゃん何言ってんのかしら?」
中川さんが嬉しそうにこの世界のバスの感想を口にすると、中川の座ってる座席から通路挟んで、左側にいる、クラスメイトの女子の荒波さんと相沢さんが物珍しそうな中川さんを見る。
「えーと! 鈴音は大阪に来たのが嬉しすぎてバスのことをこの世界のバスってついつい言っちゃったんだよね! ね! そうだよね! 鈴音!」
「……え? うん!! そうなの!!」
いや月野さんそれは無視があるでしょ……
「そうなんだ! 鈴音ちゃんってやっぱり面白い!」
「なるほど! 鈴音ちゃんらしいっていうか!」
荒波さんと相沢さんはそう言って納得した表情を見せていた。
俺は俺がいない時でも中川さんに月野さんがこうやってフォローをすることができるため、中川さんのゲームの世界から来た秘密を月野さんが知っててよかったと思った。
それからバスに乗ること、しばらく経った後、俺たちは道頓堀に到着した。
俺はよくテレビで見ていたあの道頓堀に来れたことにとても嬉しくなりテンションが上がる。
「よーし! 今から自由行動とする! 各自午後四時までにはここの集合場所に集まるように!」
先生が俺たちに呼びかけたことで、生徒たちが続々と道頓堀の中を練り歩きに行った。
「海人! さあ! 早く行こう!!」
すると、中川さんが俺の手を引っ張って嬉しそうにそう言った。
「山田くんほらほらもたもたしてないで行くよ!」
「中川さん……月野さん……」
俺は中川さんと月野さんに誘われて道頓堀を回るために歩き出す。
その際……正孝と橘さんとも合流して回ることになった。
「ちょっとワタシ! そこの自動販売機で飲み物買ってるから先回ってて!!」
しばらく道頓堀を歩いていると、月野さんは俺たちにそう言い残し、俺の目線に見える自動販売機に向かって走って行った。
「なあ! あれって有名な! ギリコじゃね!」
すると、正孝はあのテレビなどでもよく紹介される有名なギリコの看板を発見した。
「私あれ前テレビで見たよ!! なんかギリコの看板の前で写真撮るのが有名とかテレビで前言ってたよ!!」
中川さんは前テレビでやっていたあのギリこの看板を実際に目にしてとても興奮していた。
「ねえ! ねえ! 海人せっかくだから写真撮ってよ!!」
「いいよ! じゃあ、中川さんそこに立って!!」
俺は中川さんの写真を撮るため、ギリこの看板と中川さんが一つの写真に収まるように場所を誘導する。
「せっかくだから! ギリコと同じポーズ!!」
中川さんはギリコの看板と同じ両手を上げるポーズをとった。
俺はギリコの看板と中川さんがさっぱり収まるようにスマホのカメラを中川さんに向ける。
「じゃあ、撮るよ!!」
「うん!! いいよ!! 撮ってー!!」
「じゃあいくよ!! はいチーズ!!」
俺はそう言ってスマホのシャッターをきった。
「どう? 写真……ちゃんと撮れてる?」
俺は中川さんに自分のスマホを見せて、確認を促す。
「うん!! ちゃんと撮れてるよ!! バッチリ! ありがとう!!」
「ちゃんと撮れたようでよかったよ!」
俺は中川さんの写真を無事にとれたことにより一安心した。
「せっかくだからさ! 海人も私と一緒に撮ろうよ!! 写真!」
「え? 写真?」
中川さんはそういうと、スマホを写真モードにして、カメラをインカメラにして、自分の方に向けた。すると、中川さんの顔がすっぽりとカメラの写真の中に収まった。
「ほら! 海人もうちょっと私に近づいて!」
「え? うん……」
中川さんはカメラのレンズの中に、俺の姿が半分映ってなかったので、もうちょっと自分に近づくように促してくる。
「もう! 海人が近づいてくれないなら! 私が近づくから!! エイ!!」
「ちょ、ちょっと……」
中川さんは俺の腕に自分の腕を絡ませてきてスマホのシャッターをきった。
俺は彼女がいきなり近づいてきたので、びっくりした顔をした。その時にシャッターをきったから写真の俺の顔はきっととんでもないことになってるに違いない……
「海人どうしたの? めちゃくちゃびっくりしているけど……」
「中川さんがいきなり近づいてきたからちょっとびっくりしただけだよ……」
「エヘヘ! あ! ほら見て!! 写真いい感じに撮れてるじゃん!!」
「いや……俺驚きすぎて変な顔になっていないか……」
中川さんは先程撮った、俺と中川さんとの写真を俺に見せてきた。
「全然!! 海人はかっこいいよ!!」
中川さんはいつも俺のことを褒めてくれるな……
中川さんは嬉しそうな顔をしながら写真の俺の顔の感想を言った。
「別に……俺はかっこよくわ……」
「ふふふ!! 海人もう一回撮る?」
「あ! 二人ともここにいたんだ!!」
すると、月野さんは自動販売機から戻ってきた。
「あ! あれってギリコじゅん!! ワタシあそこで写真撮りたい!!」
「じゃあ! せっかくだからみんなで撮ろうか!」
「それいいな!! あたしも賛成だ!!」
俺たちはみんなでギリコの前で撮ることになり、月野さんのスマホで俺たちは集合写真を撮った。
「どれどれ……あ! いい感じじゃん! みんな見てみて!!」
月野さんは自分のスマホを確認してその後、俺たちに見せてきた。
「ほんとだ!! よく撮れてるね!!」
中川さんがスマホの写真を見ると、嬉しそうに感想を述べる。
写真を見ると、ギリコの看板バックに俺たちはみんなピースをしてとてもいい表情をしていた。
「雫その写真私にも送って!!」
「あ! あたしも欲しい!!」
中川さんと橘さんは先ほどの写真が欲しいらしく、月野さんにつぶやく。
「じゃあ! あとでみんなが見れるようにプール行く時に作ったOINEのグループに送っておくね!」
「わーい! ありがとう!!」
中川さんは手を広げてバンザイをする。
「私今日みんなと修学旅行に来れて本当に! よかった!!」
続けて中川さんはとても嬉しそうに言葉を吐いた。
「ワタシだよ鈴音!!」
「もちろんだ! あたりめえだろ! ほら! あたしたちはまだ道頓堀回りきれてないんだから! 行くぞ!!」
「中川さんとっても嬉しそうだな!」
俺の横にいる正孝は微笑ましいような感じで中川さんを見つめる。
「だな……アハハ!!」
すると、写真を撮り終わった後、中川さんたち三人のがいる場所から俺と正孝がいる場所が少し離れていた……そして月野さんたちが移動を始めるというので中川さんがこっちを見てきた。
「海人ー!! 田中くん!! 早く来て! もうみんな移動しちゃうよ!!」
中川さんが満面の笑顔で俺たちのことを場所を移動するので、呼ぶ。
「今行くよ! 中川さん……ん? どうした海人お前中川さんの方を見てボーとしてよ……」
「え? いや……なんでもない……わかったよ、中川さん!!!」
俺は正孝の言葉にそう言って反応した。
中川さんはこの修学旅行が中川さんの最高の思い出になってくれればいいな……
俺は今の中川さんを見て、そう思った。
俺が先ほどの中川さんがいつもより一段と二段と可愛く見えて、つい見惚れてしまっていたのはここだけの話……




