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103話 プリントと迫る修学旅行

「山田くんどっちに教えてもらいたいの?」


 月野さんが再度俺に聞いてくる。

 この場合どう答えるべきか……中川さんはプリントが終わってないからプリントが終わっている月野さんに教えてもらうのが無難か……


「……月野さん……教えてくれるかな……」


「任せたまえ!! ワタシが教えるからにはそのプリントを超能力で解けるようにしてあげるよ!!」


「あはは……月野さん面白いこと言うね……超能力とは具体的には?」


「それは念力とか透視とか!!」


「念力と透視とかってプリントに必要?」


「細かいことは気にしない!! さ! 始めよう!!」


 俺が月野さんと話していると横で椅子に座っている中川さんが俺の肩をとんとんと優しく叩く。


「ん? どうしたの? 中川さん?」

  

「私だって海人に教えられるし!」


 中川さんは明らかに不機嫌そうだった。

 てか、なぜ中川さんと月野さんはそんなに教えることに固執するのか……


「いや……その、中川だってプリント終わってないからその……俺に教えたせいでプリントが授業中に終わらなかったら申し訳ないなって思ったからその……」


「私プリントをすぐ終わらせて海人にこのプリントの問題! 教えるから!」


「へ? いや……」


 俺はそういうつもりで言ったんじゃ……

 

「終わったー!! ありがとう! 月野さん! 俺古文苦手で! でも月野さんに教えてもらったおかげでなんだか今度の期末テストの古文……なんだか行けそうだよ!」


「えへへ! それはよかったよ!!」


 俺は月野さんに教えてもらい国語のプリントを無事解くことができた。 

 確か国語の先生はこのプリントからいくつか問題を出すっていってたな……

 俺は国語の中で特に古文が苦手だが、月野さんの教え方が上手いのかなんだか古文いけそうな気がしてきた。


「プリント終わったー!! やっぱり古文って難しいね!」


 俺が終わったすぐ後に中川さんもプリントを仕上げた。どうやら俺と同じく古文でつまづいてらしい……


「古文って難しいけど面白いよね!」


「じゃあ! 海人! 私プリント終わったから教えるね! ……って終わってる!?」


「うん……月野さんに教わってなんとか……」


 中川さんは俺に教える気満々だったが俺のプリントがすでに終わっていたのでびっくりしていた。


「山田くんワタシが教えたらすぐ解けるようになったよ!!」


「私が教えたかった〜〜」


 月野さんは嬉しそうにしていて、中川さんは嘆いていた。てか、何故二人は俺に国語のプリントを教えることに固執するのだ?


 そして、放課後がやって来た。


 俺たちは各々帰る準備などをして先生の到着を待った。


「なあ、先生遅くね?」


「まさか……ホームルーム忘れて帰ったとか?」


「さすがにそれはねえだろ……」


 帰る準備を終えたらしい正孝が俺の横にやって来た。

 

「なあ、正孝……そういえば修学旅行って今から何日後なんだ?」


「修学旅行は確か……二週間後とかじゃなかったか?」


「え? 案外近いんだな……」


 相変わらず二学期は行事が多いな……体育祭、文化祭……そして、修学旅行と……いや、修学旅行は高校二年生だけか……


「お前ら、待たせて悪いかったな……」


 先生が急ぎ気味で教室に入って来た。


「先生〜〜遅いですよ!!」


「悪いな! 職員会議が長引いてしまってだな!」


 先生は教卓の前に立ったことにより、正孝含めたって席を立っていた人たちが席に戻る。


「さて……ホームルームを始めるが……まずは今から二週間後にある、修学旅行について……修学旅行はお前らもうわかってると思うが、三泊四日だ……」


「後ついでに言っておくが……修学旅行では三日目、USVに行くことが決まった……」


「……え!? USV!? ってあの?」


 先生がそういうとクラスの人が立ってびっくりし始める。


「ああ……大阪にあるみんな大好き有名テーマパークだ……」


「よっしゃあーー!!!」


 クラスの人たちが喜び始める。そんな中一人の生徒が俺の方を見てピースしてくるが、そいつは正孝でどうやら……なあ本当だっただろ!! ってことを伝えたいらしい……


「先生ー! お菓子は三百円までですか?」


「いや……そんな決まりはないけど……」  


「よっしゃ! お菓子無制限!!」


「お前どんだけお菓子持ってくるつもりだよ!」


 北原が喜ぶと、九条が総ツッコミを入れてことにより、クラスに笑いが起こる。

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