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腹黒お爺さん

前回のあらすじ


見た目はjk。頭脳もjkの私はいつもの様にクラスで授業を受けていると、突然白い光に包まれ、目が覚めると、見知らぬ教会にいた!


人には天職があるとか言う定番のセリフを聞き、自分のを確認するとなんと『厄災』でした!


一体どうなっちゃうのー。



「落ち着いて来られましたね。では、詳しいことを説明します」


なんだかよく分からずに、困惑しているうちに話を聞く流れになった。

一部男子と一部女子(主に陽キャ)が自分の天職について曝け出していたが、義務でもなんでもなく、言いたくない人は言わなくていい雰囲気になっていてほんと助かった。


『厄災』なんて言ったら、ただの頭悪い人か狂人って言われて処刑されるかもしれないからね。


「先程『厄災』と言いましたが、『厄災』は一つではありません」


一つではない?つまり複数名いるってことか。いやまだ人かすら確定していない。

でも、もしかしたら私と同じような子もいるかもしれないな。


「予言では、合計で五つの厄災があり、順にやってきます。

 第一の厄災、火災の王は既に北の方角に国を築き、人類を狙っています」



てか、厄災ってなんだよ。私はか弱い女の子なのに…

おっと聞き流すところだった。危ない危ない。


えっと災厄はまだ控えてるんだ。なら、他の人といい関係って築けるのかな?


「私って勇者として呼ばれた者だけど、魔王なんだー」ってか?


無理だな。


「勇者様がたには厄災に対処していたただきます」


災厄に対処って。私厄災になるつもりないんだけど…なんで災厄は悪いものってなってるんだろう。


悪いことしたから厄災なのか。

でもいきなり対処って無理じゃない?


「そもそも俺たちはやると言ってないし、災厄に対処なんてできるんですか?」


おっ勇者の藤岡君が聞いたぞ。いかにも老獪って感じのお爺さん相手なのにやるなぁ。

やはり、勇者はイケメンポジか…


「もちろんすぐにとは言いません。あなた方には一ヶ月、こちらで鍛えさせていただきます。そして一ヶ月後、魔物の討伐に行ってもらいます」


「一ヶ月!?」「無理」「帰りたい」と言う声がみんなから漏れる。

お爺さんは眉を顰め、


「そんなこと言われても我々はただ鍛えるだけです。もちろん帰る準備もすることはできません。

我々にも生き死にが掛かってますからね。

しかし、見事災厄を討ち取ったならば、必ず褒賞と共に帰還のお手伝いをしましょう」


なかなか腹黒だ。必ず返れるとは言っていないし、私たちが自分達で生活できないのがわかって言っている。


なるほどだから成人してなくて操りやすい子供の年齢層をよく召喚するんだな。ラノベって。

怖い。もしかしたら日本もこんな感じで黒い部分がたくさんあったのだろうか。


「いやいや。長話は腰に答えますな。まぁ今日はごゆるりとお休みください。ここには我が国自慢の王宮も

 あります。メイドをつけさせます故、何かあったらその者に」


それでは、といいご老人はさっていった。大臣とかそんな感じの立場であろう貫禄を感じる。

いやはや、これからどうやって厄災であることを隠していこうか?


もういいや!今日はとりあえずゆっくり休もう!


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