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第七話
読んでくださり、ありがとうございます。
―――その頃、私は―――
「いらっしゃい!今日も可愛くしてあげるわねっ!」
王都から遠く離れた辺境の町で美容院をしていた。
性別は男性だが、女性として生きている。
この美貌だし、けっこう様になっているのよ。……ちょっと体格はよすぎるけれど、この町の人々は普通に接してくれる。王都とは正反対だ。
「アランさんはセットもメイクも斬新で上手だから、この町に来てくれて本当嬉しいわ!」
「とびきりの美人さんだしね!」
女子高生時代の日本のオシャレがこの町で流行りつつある。子供も高齢者も皆明るくてオシャレも大好き。毎日が本当に楽しい。魔物が増えているというが、魔物も生き物なんだから、共生しないといけないだろう。どうしても困った時はまた助けてあげてもいいかな。
自分らしく生きられる場所が見つかって良かった!
つたない文章でしたが、読んでくださり、ありがとうございました。