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第35話

 

 レイジが率いるヘルト軍が進軍をする前に、カインとルーナはレイジ達の見送りをしていた。


「レイジ、クロの情報によると帝国の新兵器はリードにあるらしい。残念ながら、形や中身は布がかぶせられていてわからなかったらしい。注意しとけよ」

「はぁー、わかった。それより、王国の返事は了承したんだよな?」


 レイジはカインの忠告を聞いて、めんどくさそうな顔をして答えた。


「ああ、だが王国がそれだけとは考えにくいおそらくまた違う真の目的があるだろうな」


 カインは帝国派の国々を侵略すると同時に王国についての情報を集めていた。


 手に入れた情報では王国の動向は帝国の方面に兵力を集中させているぐらいである。そのため、王国が何を狙っているのかは未だわからない。


「そうだろうな」


 レイジは考え込む顔をして答えた。そこでルーナは兄に忠告を入れに行った。


「お兄様、こちらの心配より自分の仕事のお心配をしてください」

「はいはい。そういや、お前らから浮ついた話聞いたことねえけど子供は大丈夫なのか?」


 レイジはルーナとカインを見て思いついたかのように声を上げた。カインは気まずそうな顔をした。ルーナは顔を赤くして、レイジの背中を叩き始めた。


「痛い痛い。悪かったって。でも、あんまり待たせるなよ。親父が孫を見たそうだったからな」

「「お前が言うな」」


 レイジは未だに結婚すらしていないため、孫を見せると言う意味合いなら、レイジはスタートラインにすらたてていないのだ。


 そんなレイジにルーナとカインは息ぴったりに反応した。それを気づいてルーナとカインは顔を赤くした。


「おー。熱いねぇ」


 二人を見て、冷やかすレイジだがルーナに睨まれて、肩をすくませた。


「わかったよ。俺はこのぐらいで行くとするかね」


 レイジは仕方なくすぐにその場を後にして、待機しているガイルとグランツの方へと向かった。


「任せたぞ」


 レイジはカインに一言をかけるとレイジは振り向くことなく片手だけを振って答えた。


「ああ、任された」


 その後、すぐにレイジ軍は出陣していった。


 数日後にヴァイスとウォードが出陣することとなった。その時はカインとレオンが見送りをしていた。


「ヴァイス、困ったらウォードに任せろ。ウォードの忠告は必ず聞き流すなよ」

「………わかりました」


 ヴァイスは今日はずっと手を顎に当てて考え方をしているようであった。


「ウォードいつも悪いな。こんな役割ばっかり任して」


 カインはウォードに頭を下げた。ウォードはカインの行動に目を丸くした後に涙を流した。


「ご成長いたしましたな、カイン様。こんな老いぼれを最大限まで有効活用していただき嬉しい限りですよ」


 ウォードはカインの頭を撫でた。カインは少し照れくさい顔をしていたが振り払うことはしなかった。


 その隣から、レオンはウォードに向かって声をかけた。


「ウォード殿、ヴァイス殿はおそらく会議にて何も出来なかった事をまだ引きずってるはずだ。ヴァイスが出過ぎた行動はしないように注意してくれ」


 レオンとレイジはカインの指示で会議に参加させたが、ヴァイスはうまく参加できなかった。理由は慣れてないからや、やることを知らなかったなど色々とある。


 しかし、ヴァイスにとっては自分が見下していたものの議論に入る事ができなかった事にやらさない気持ちになっているのをレオン達は知っていた。


「わかった。それとレオン、君の父には爵位をもう譲るようにと手紙を出しておいた。まもなく、譲ってもらえるだろう」


 ウォードとレオンの父とヴァイスの父は3忠臣と称えられていたが、ウォード以外はある事を機にしてバラバラになってしまった。


 ウォードは他の二人が国政から離れても、常に二人に向かって気配りをしていた。


「何から何まで、ありがとうございます。父にあなたのような友人がいて嬉しく思います」


 ウォードはレオンの返事を聞くと目頭に涙がたまった。それを拭い落とすと、ウォードは笑い始めた。


「はっはっは。いかんな歳を取ると涙脆くなりますな。それではカイン様、レオン。私たちは行かせてもらいますよ」


 カインはその時、ウォードの背中がどんどんと遠く離れていくように感じた。


 その後、ウォードはうわの空のヴァイスを補佐しながら出陣したのであった。


 その数日後、レオンが出陣する番となった。カインだけが見送りに行っていた。


「レオン。気をつけろよ」

「なるべく気をつけるよ。それよりも覇国の動向は大丈夫かい?」


 レオンは心配そうにカインに覇国の動向を聞いた。カインはその心配とは反対にほっこりとした顔で答えた。


「覇国は介入して来ないだろう。今、後継者争いの真っ只中らしいからな。来るとしたら覇国派だな」

「それなら大丈夫そうだね」

「ああ、こっちは安心しろ。お前は自分の仕事を全うしろ」


 カインは勝ち誇ったような顔をレオンに向けた。レオンはカインの行動に苦笑いした。


「そうだね。なら、僕ももう行くとするよ」

「おう」


 レオンとカインは拳をぶつけた後に、笑った後に、レオンはその場を後にした。カインはレオンが見えなくなってもしばらく同じ場所に立っていた。


 レオンは出陣するとグラズガに兵法を教えながら進軍した。

 すみません。投稿が送れました。今日中にもう一つ投稿するかはわかりませんが、なるべく投稿しようと思っています。

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