普通のモタード使い
前回のあらすじ
ガソリン代を賭けて霊夢にレースを挑んだチルノだがあえなく負けてしまう。そしてガス代を請求した霊夢だがその時チルノが金欠であると判明した…
「何よコレ…3リットルも買えなかったじゃないの!」
スタンドの脇でチルノの耳を引っ張りながら積極する霊夢。左右で(何故か)正座させられているのは大妖精とルーミアだ
「聞いてよ!普通最速のあたいが負けるなんて事ないでしょ!?だから負けた時の事なんて考えtイテテ…」
「無いなら初めから無いって言いなさいよ!」
ジリ貧で普段の生活すら危うい霊夢には数Lのガソリンの浪費が文字通り命取りになる。激怒するのも無理はない
「おっ霊夢!妖精達も何してんだ?」
霊夢が振り返ると魔理沙がこちらに手を振って歩み寄っていた。
「魔理沙、給油に来てたの?」
「まぁな。これからパチュリーの所に本を盗m借りにいくからそのついでなんだぜ」
気さくに話し合う間も霊夢はチルノの耳を強く掴んだままだ。
「あのぉ、お金溜まったらすぐにでも払うんでそろそろいいですかねぇ?」
涙目で大妖精が訴える
「仕方ないわねぇ、じゃあ許してあげるけど、3割上乗せね…」
霊夢がチルノを離すや否や3人はバイクに飛び乗って退散していった
「あぁ…霊夢はアレか、カツアゲの途中だったのかな…?」
嫌悪に満ちた表情で半歩下がる魔理沙
「いやどんなイメージなのよ私」
「なんだぁそう言う事だったんだな!てっきりセッティング出ないから八つ当たりでもしてんのかと思ったぜ」
魔理沙が安堵の笑みを浮かべる
「だから私ってどういう…そういえば魔理沙こそセッティングいまいち決まらないって悩んでたけどどうなの?」
ふと思い出した霊夢がスタンドに停まってる魔理沙のバイクに目をやりながら訪ねた
「バッチリだぜ!にとりにキャブ弄ってもらってからレスポンスがバツグンに良くなったんだ」
魔理沙の眩しい黄色が映えるDR-Z400SMはにとりが専属のメカニックとして丁寧にセッティングしており、本来400SMが持つ潜んだ性能を最大限発揮出来るよう組まれている。カーボンのサイレンサーに刻まれたカワシロの文字は幻想郷でも指折りのメカニックによりチューニングを施された証明である。
「これからパチュリーの所に行くって言っただろ?本をn借りにいくってのもあるが本当はコイツを自慢したいだけなんだよな…ヘヘッ」
そう言いながら嬉しそうに400SMに跨る魔理沙。シークレットブーツを履いていてなお爪先がギリギリ届くという不安定なポジションでも軽々と乗れるのはこのマシンとの努力のたまものだ。
「紅魔館ねぇ…最近顔出してないし行ってみようかしら」
ガソリンスタンドを去る魔理沙の後を追い、霊夢もスタンドを去った




