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第七話の補足 サイトの信用を損なう評価依頼は全面的に規約違反になったというが?


ユキタ「2016年8月16日の規約改訂で外部における評価依頼も禁止になりました」


(*注 ユキタ「この回の掲載は2016年8月17日でしたが、わりこみ投稿の方法がわからなかった作者のせいで再投稿になりました」)


アレッサ「『本サイトの評価システムの信用を毀損する恐れがないと判断される行為は除く』とあるが……ついに運営が、外部も含めた不正者の一掃に乗り出したのだな!?」

清之助「そんな技術や予算があってたまるか。どこの国家諜報機関だ」


清之助「不正アカウントや恥ずかしい類のポイント操作は実質で防ぎようがない。だが多くのユーザは良心でサイトを支え、市場に近い評価を集められる奇跡的な育成環境を維持してきた」

アレッサ「一部の恥知らずのせいで、それが失われようとしているのだな……」

清之助「ランキング以外の作品も広く知る読み手ほど、それが日本の文化、小説業界においてどれだけ大きな損失と野暮かを知っている」



アレッサ「そこまでして不正者はなにが得られるんだ?」

清之助「まず、初期ポイントさえあれば自分の作品は人気がのびると思っている」

アレッサ「それはたしかに……一時的でもランキングにのるかどうかで、その後の伸びはまるで違う」

清之助「アホ。この作品でも言っているように、それほど自信があるなら新人賞に出せばいい」

アレッサ「あ」

清之助「釣り短編で引きこむ手もある。SNS宣伝もある。匿名掲示板でのさらし批評も機能している。そういった『まともな営業努力』もろくに続けないで不正に手を出す甘ったれた怠け者が読者に誠実な作品を書けるか?」


アレッサ「むう、それでランキングには読めない作品が大量に……」

清之助「アホ。自分の嗜好範囲の狭さを考えてものを言え。怪しい作品には嗜好に関わらず指摘できる難点も多いから盛大にこきおろしてやればいいが、不正の根拠にするのは無理がある。主な根拠は不正集団の内部告発や、内容以前の不自然さだ」



清之助「次に、ポイントさえ高ければ書籍化の話が来ると思っている」

アレッサ「見合う質がなければプロの編集者は相手にしないだろう?」

清之助「出版社といってもピンキリだ。うさんくさい自費出版や共同出版と性根が変わらんクズ会社だってある。アマチュアレベルの編集作業で原稿を右から左に流して仲介料じみた売り上げさえとれたらいい発想だ」

アレッサ「見る目がないどころか、内容など見てないというのか!?」

清之助「読めるかどうかも気にしてないことは校正のひどさでわかる。めんどうごとになる表現さえなければいい」


アレッサ「そんな書籍もどきを出版させた作家をプロと呼べるのか?」

清之助「本さえ出せばプロ作家の肩書きを誇れるおめでたい連中だ。編集者はすべて神だと妄信しているから、どれほどひどい編集者もどきでも見抜けない」


清之助「ポイント操作ごときの浅薄な不正に手を出すアホは、作家や業界に対する幻想が強すぎる。生の感覚にとぼしく、中途半端な聞きかじりを都合のいいように曲解しているガキだから、わずかなつっこみで感情的になる」



ユキタ「なんか今回、まじめな言論工作みたいな会話だね」

清之助「たまには運営にシッポをふるのもいいものだな」


ユキタ「君なりに不正者へ同情して助言したみたいだけど……」

アレッサ「どこをどう読めばそんなヘンタイ的な解釈をできるのだ!?」


ユキタ「不正者は目立ってちやほやされたいだけで、作品で伝えたいものは貧弱な作家もどきばかりだろ? こういった指摘を読んでも『自分は本気じゃない。運営やユーザをからかっただけ』みたいな敗北宣言をして逃げるだけじゃないかな?」


清之助「そう言って消えるやつに用はない。それでもなお書き続ける創作中毒者のタマゴがひとりでもいるなら『不正かどうかを度外視しても効率の悪いことをしている』と教えてやりたい」

ユキタ「一種のヤンデレだね」




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