第六章 『君が為』
前言撤回。
ラティエナの内政状況と薙の進学で終わるつもりです。
クックルーン法王に柿寄が就任してから数週間――
「うーむ……」
薙はテスト勉強をしていた。中学三年の学期末試験である。
(ここを越えれば夏休みか……)
「ふむ――」
勉強に集中する為に、秋雲夫妻は薙の部屋に出入りは禁止されている。テスト期間なのだ。
「進路か……」
薙は、一旦、シャーペンを置くと、進路指導の紙を手にした。
(無論、魔法学園に入るのだ――)
その為には、入試に合格しなければならない。再び、フリートエルケレスに乗艦する――それが、薙の目標だった。伝統だけではなく、伝説を掴むのである。
「……」
カリカリカリカリ――
再び、シャープペンの音だけが部屋に響く。イクサの途中、命を失った戦友もいるが、自分にとっては、高校進学がスタートライン。新たな仲間も増えるだろう。
「ふぅ……」
優秀な人材を発掘して、自分の周りを固めなければ成らない。老若男女を問わないが、出来れば同世代にも信頼置ける仲間が必要だ。
「んー……」
若葉の周りがそうだった様に――
(自分にも、出来るだろうか……)
本格的に梅雨が明け、日差しの一際強い夏が来る。
「よし、今日はこれで終わり!」
北国生まれの薙にとっては、苦手な夏だ。
構成を組み立てていないので、遅筆になってしまいます。
資料的なプロットは出来てるんですが……
どの方向に進むかは鉛筆を倒してからじゃないと、決まらない――
ブラ○トさん「原稿遅いよ!何やってんの!!」