表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暁の幼帝  作者: 魚ロント
16/26

第十六章 『ロンド・ベル』

この作品は春までの予定です。実際に二月末日が最終更新の予定なので、新しい季節と共に終了したいと思っています。

 薙は予定通りラティエナ王国に帰国。そして、二日後。大晦日を迎えた。

「うーむ……」

薙はテーブルの上に並べられた料理を前に、悩んでいた。

「どうしたの?薙――」

メネシスは薙の様子に気づいた。

「いや……最近、贅沢ばかりしている」

「お前が外遊し過ぎなんだ」

何かに付けては会食している。今日も、首都エルケレスで働く重臣を集めて記念行事を行っていた。

「そうは言うがな……」

薙はナタルに反論した。

「頑張り過ぎも良くない。過ぎたるは及ばざるが如しだ」

「なるほどな」

集められた臣下には、ウィルザッポル魔工兵団から昇進した者達も居た。言わば、薙の側近だ。その中には、嘗ての側近中の側近も居た。

「これはこれは陛下。ご機嫌麗しく――」

世辞は言いと薙は手で制した。

「うむ」

四天王で薙の元ロイヤルガードの二人、北上加古と妙高リオルと対面した。

「久しいな。今は秋雲夫妻が護衛を務めている」

「ですか」

ナタルは二人と握手をした。そして、二人の指に出来た血豆にも驚いていた。

「以前にもお会いした事がありますが、あまり、話しをした記憶が御座いませんな」

「そうですね……まぁ、薙の面倒を見てます」

四天王は基本的に大坂城で待機している。

「自分達は武官ゆえ、今の陛下のお側にお使えする事は難しいかと――」

「うむ、心配せずとも二人が面倒を見てくれている」

薙は年相応の婦女子ゆえに、この二人には扱いが難しかった。

「そう言えば……」

「ん?何だ?」

リオルが話を切り出した。

「先ほど、カシス殿とお会いしたのですが――元気そうで何よりでした」

「そうか。ちなみに、弥生の方は育児休暇を与えてある」

望月弥生は、ここ何年か、現場では働いていない。

「貴殿等も、偶には軍を離れて、家族の元へ帰れ」

「そうします」

これは命令だった。逐一、命令を出さなければ、四天王は配属を抜ける暇がない。

「うむ!」

薙は力強く応えた。

今日は鳥取⇔米子を仕事で往復したので疲れました。

長時間、車の乗ると自分の場合、クルマに酔います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ