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『おとん、あいたいよ』長編小説  作者: のん


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『おとんに綴るメッセージ』

おとんへ


おとんが逝ってしまってから、もう3ヶ月経っちゃった。


時間だけが、過ぎていく毎日に嫌気が差すよ。

おとんが居ない世界にとり残されて居るんだもん。


もちろん家族は傍にいるよ

でも、おとんの姿が見当たらないし

おとんが運転している姿も見られない。


動画を見返せば、お父さんはそこにいるんだろうけど

まだ私はその動画が見られない。


魂は亡くなった場所に戻り

より一層、私たちの傍に在るというけれど


形がない以上、どうすることも出来なくて

毎日こんな日々を送っているんだよ。


おとんの生き様は本当に凄まじかった。

最後まで自分の力で立ち上がり、身体が本来なら動かせない中

我武者羅に気力をふり絞っていた。


そんなに強いおとんがいて、私は本当に誇らしい。

おとんが私たちのお父さんであってくれて本当に良かった。

おとんの娘で本当によかった。心からそう思うよ。


お葬式の最中、親戚の人たちに挨拶に周っていたときに

お父さんの匂いが一瞬フワリと私の周りを包んだんだ。


お父さんも一緒に居てくれていたのかな。


ねえ、おとん。

そっちの居心地はどう?幸せを感じられている?もう苦しくなんてない?


助けてあげられなくてごめんね。

手術でどうにか出来たなら、喜んで私の肝臓を分けてあげれたのに。

おとんは断っていただろうけど、おとんの娘で私も頑固者だもん。


そんなの無視してきっと医者に私の肝臓差し出してたよ。


もっと一緒に居たかった。

もっと一緒に笑っていたかった。


もっと色んな所に皆で一緒に行きたかったよね。

もっと一緒に過ごしていたかったよね。


ごめんね。


たくさん家族の為にしてきてくれたこと。

たくさん家族のことを笑わせてくれたこと。

たくさん愛情を注いで育ててくれたこと。


たくさん、伝えきれない程ありがとうと思うよ。

迷惑ばっか心配ばっかりかけてしまうバカ娘のことを


いつも傍で優しく見守り味方で居続けてくれてありがとう。

私もいつかそっちに行ったら


もう2度と離れないからね。

そっちの時間は流れが違うみたいだから、待っててね。


本当に大好きだよ、おとん。



バカ娘より


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