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最底辺な俺だけの地下システム  作者: 料亭カニ味噌
9/12

第9話 協力関係

「じゃあウチらはこっちのデカブツやるから広正たちはそっちのメガネくん倒しといてー。」


まじかよ。あいつを今すぐにでもひっぱたきたいが今はそんなことを考えている暇はない。


成田智樹(なりたともき) 15歳 男性 所属プロキオン学園

ランクA

筋力 70

防御 68

俊敏 62

体力 65

知力 85

魔力 100

能力 重力操作 熟練度4


ん?プロキオン学園のランクA、妙だな。


「いきなり現れたわりには攻撃してきませんね。なら私から行きましょう。」


「碧!これを使って援護しろ!」


そう言って碧にハンドガンを渡す。俺もピストルで目の前の男を撃つ。


「銃なら効きませんよ。生憎と私の能力は飛び道具との相性が良いのでね。早く諦めた方がいいですよ。」


放った弾丸は地面にめり込んでいた。やはりダメか。だがおそらく重力を操作できるのはあいつの周りだけだ。こいつ相手に長時間の戦闘は分が悪い。短期決戦といくしかない。俺は魔力増幅と瞬足を発動する。瞬時にそいつの後ろに回り込む。だが、


「だから言ったでしょう。諦めた方がいいと。」


俺は地面に倒れていた。自分の周り以外にも発動できたのか。立ち上がれない。碧も銃を構えてはいるがこいつには効かないだろう。もうやるしかないか。増幅した魔力を身体中に巡らせる。それによってステータスを大幅に上昇させられる。さっき気づいた魔力の第2の活用方法だ。無理やり重力を振り切り、急接近する。


「お前、油断したな。」


俺はコピーした雷撃に魔力を限界までこめて発動した。



ドゴォォォン!!



轟音と共にまわりに粉塵が舞った。


「広正!大丈夫!?」


俺の元に碧が駆けつけた。


「しばらく動けそうにない。だが奴は仕留めたはずだ。それよりも先に話をする必要がある。なぁ斎藤静。」


「あれれ、バレちゃってたか。でもまさかメガネくん倒しちゃうなんてねー。萌々香、あそこでダウンしてるの回復してあげて。」


「すまない斎藤、油断した。」


「それにしてもなんでバレたのかな。」


「バレバレだ。まず協力しようと言った後に確認もせずにすぐに戦闘しに行く時点でもう協力する気がないだろ。それに敵のいる場所に正確に瞬間移動ができたのも不自然だ。そいつら2人も妙に演技ががってたしな。」


「ごめんね、こんなことしちゃって。ウチはこんなことするつもりはなかったんだけど、萌々香が協力したいなら最低限実力がないとダメって言うから。でもメガネくん倒せるなんてびっくりしたよ!これならいいでしょ?萌々香。」


「そうだね。これだけ強いなら十分。それよりも聞きたいことがあるんだけど。」


「あとでにしてくれ。こっちも聞きたいことは山ほどあるが疲れているんだ。」








「もう十分休めたでしょ。」


「あぁ、それで聞きたいことってなんだ?」


「君の能力についてだよ。私たちに嘘ついてるか、まだ言ってないことあるでしょ。」


「初対面の相手を手の内を明かすほど信用するわけないだろ。お前らも実際こんなことしたわけだしな。隠し事をされたくなかったらお前らも俺の質問に全部答えることだな。」


「わかった、全部話すよ。まず今私たちAクラスは数チームしか残ってない。このバトルロワイヤルは学園順位が出るのは知ってるでしょ。その順位ってのはその学園のAクラスの序列に等しい。だから私たちは何としても学園の順位を上げたい。だけど今、その学園の主戦力のAクラスが壊滅状態だから猫の手も借りたい状況ってわけ。そして先輩の話を聞くには毎年このバトルロワイヤルではどっかのEクラスが場を乱すらしい。だから一縷の望みにかけて君たちに目をつけた。これでいい?」


「なるほどな、理解した。だが、なんでAクラスの奴らがそんなにやられているんだ?集団リンチにあっても何とかなりそうなもんだが。」


「そう、だいたいは大丈夫。だけど、それがAランクによる集団リンチなら話は別。私たちはバラけて行動してたんだけど、そこを10人くらいのAランクの集団に次々と倒されていった。それでこんな状態ってわけ。」


「そういう事か。協力してもいいが、もう隠し事はなしだ。俺も本当の能力を言おう。俺の能力はコピーだ。さっきそいつに使ったのは雷撃をコピーしたものだ。」


「おいおい、待ってくれよ。」


図体のでかいやつが話に入ってきた。


「お前さんよぉ、ほんとにEクラスのやつか?さすがにその能力は強すぎねぇか?」


「どうやら能力のランクとクラスはそこまで関係ないらしい。クラスの振り分けはほとんど初期ステータスに依存するみたいだ。プラスして能力が噛み合っていればさらにランクが上がるって感じだ。」


「ってことは低ランクでも面白いやつがいるかもってことか。面白ぇな。お前も1回戦わねぇか?」


「遠慮しておく。こっちは色々疲れてるんでな。」


そいつはガッカリしてどっか行った。





「それでこれからどうするの?」


碧が口を開いた。

俺としてはこいつらを利用できるとこまで利用したいところだが。協力すると言った手前こいつらの前で迂闊に行動はできない。


「俺は正直エリア収縮が始まるまでここを動きたくないな。まわりに敵もそこまで居ないしな。」


「ウチもそれがいー。疲れたし寝たーい。」


ピコン


全員の端末に通知が来た。そこには現在の残りのチームの名前とクラス、そして撃破ポイントが書かれていた。やはりAランクを倒した方がポイントが多いらしく俺らは上から4番目だった。倒した大半がうちのクラスのやつで助かった。だが4番目だ。Eクラスが4番目だ。残りチーム数は300チーム程。ここで脱落すれば何もなく終わるはず。でもそうしたらここまで残った意味もない。よし、深く考えるのはやめよう。ここまで来たらなるようになれだ。


「あれ、ウチら2位じゃん。やっぱり返り討ちにしたのがでかかったのかなぁ。」


ピコン


まじかよ。さらに来た通知を見た俺は絶句した。


(今から一定時間ランキング上位5位までの位置情報が公開されます。)





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