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最底辺な俺だけの地下システム  作者: 料亭カニ味噌
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第8話 バトルロワイヤル2日目


「碧、そろそろ起きろ。」


「んん、あれ、寝ちゃってた。」


「十分休めただろ。移動するぞ。」


「移動するって、まだ真っ暗だけど。」


「日付が変わった瞬間に端末にこの島のマップとどのチームがどこにいるのかが大雑把だがわかるようになっている。明日からエリア収縮が始まるが、今日から移動しておいた方が都合がいい。だから今から森林エリアと都市エリアの境界付近まで移動する。」


「ほんとだ、見えるようになってる。って、僕たちのまわりにめっちゃ人いるじゃん。」


「おそらく夜だけクラスで集まっているんだ。そうすれば、見張りを交代しながら安全に休めるからな。」


「あれは倒しに行かないの?」


「そうだな、偵察に行ってみるか。」




敵が集まっているところの500m前くらいまで来てみると。案の定見張りと思われるやつが5,6人いた。鑑定をして確認するとCランクばかりだ。


「あれはおそらくCクラスの拠点だな。見張りもそこそこ厳重だ。」


「じゃあ僕ら2人で倒すのは無理だね。」


「だがこんだけ集まってるのに襲撃しに来るやつがいないわけがない。必ず誰かはここを襲撃しに来るはず。その時に1人2人倒せればいい。だからとりあえずはこのまま様子見だな。そういえば確認したいことがあるんだが。」


「なに?」


「お前の能力の狙撃はスナイパーライフル以外の銃でも発動するのか?」


「うーん、発動はするんじゃない?小石とか投げても一応発動はするし。でも発動したとしても持ち運び大変だと思うけどね。このライフルみたいに収納はできないだろうし。」


なるほど。これは結構使えそうだな。


「そうだ、あとひとつ作戦を伝えておく。」





マップを見るとCクラスの拠点の周りに敵が数人集まってきている。全員この拠点を狙っているのだろう。さらに言えばおそらく全員あるタイミングを狙っている。それは、見張りがクラスメイトに連絡をするタイミング。見張りが端末でまわりに敵が集まっているのを確認した。そして、テントの方へ向かったその瞬間、四方から拠点に向かって4人が飛び出した。だが、乱戦が始まることはなかった。今飛び出した4人が倒れている。やはり罠が仕掛けられていたか。


「碧、今倒れている4人を撃て。」


2人です狙撃をすると、倒れている2人は倒した。だが残り2人はCクラスのやつに倒されてしまった。その瞬間、索敵範囲に5,6人の反応があった。方向はCクラス拠点の方向。ものすごい速度でこちらに向かってきている。俺は碧を掴んで瞬足と跳躍を発動しようとした。だが、跳躍が発動しなかった。なんでだ、コピーして時間が経ったからか?それともコピーしたやつが遠くに離れたからか?そんなことを考えてる暇はないな。すぐに端末で跳躍のスキルを取り、逃げる。幸い跳躍はEランクなためそこまでポイントを必要としなかった。


「碧、追いかけてくるやつを狙撃してくれ。」


「ええ!?この状態で?当たるかわからないよ?」


「当たらなくてもいい!とにかく時間を稼いでくれ!」


相手はCランクと言えども多人数はやばい。もうやるしかないか。今ある全てのポイントを使って俺はある能力を取った。魔力増幅、碧の姉の能力だ。前からずっと思っていた。瞬足や跳躍などの身体強化系の能力は魔力を込めるだけ強化される。もちろんそれは当然自分の魔力値の上限までしか無理だ。しかし魔力増幅で魔力を増やしたらどうなるだろう。そうだ、今までの何倍も強化される。

そうして俺らはその場から逃げ切ることができた。




俺らは今都市エリアと森林エリアの境界に1番近い建物の中にいる。今のところ敵は近くにはいない。時刻は既に朝になっていた。


「この建物に罠はなかったし近くにも敵がいない。ひとまずは安全だ。今のうちに休んでおこう。」


魔力増幅を使って無理やり能力を発動したのだ、流石に疲れる。元々あまり体力もなかったしな。しかし、魔力増幅に関する疑問が頭から離れないな。この能力は魔力を単に増やす能力だろうが、他の能力がないと対して役に立たないはずだ。増やした魔力をどうするんだって話になるからな。でも後で調べたら碧姉はカペラ学園2年の序列2位だった。だからこの能力にも何かあるはずだ。この能力を使っている様子を見たいところだが少なくともSNSにはそれらしいものはなかった。とりあえずは後回しだな。



しばらく経つと、このエリア境界に結構人が集まってきていた。考えることは皆同じか。とりあえず索敵は常時発動しておこう。


「あれ、先客いんじゃん。」


突然背後に女2人組が現れた。

俺はその瞬間アイテムボックスからピストルを取り出しそいつら目掛けて撃った。だがその弾は当たることなく避けられた。いや、避けられたと言うよりそいつらがそのまま横にずれたような気がした。鑑定を発動してみる。


齋藤静(さいとうしずか) 15歳 女性 所属プロキオン学園

ランクA

筋力 45

防御 45

俊敏 88

体力 82

知力 63

魔力 120

能力 雷撃 熟練度 3


伊藤萌々香(いとうももか) 15歳 女性 所属プロキオン学園

ランクA

筋力 36

防御 34

俊敏 58

体力 50

知力 80

魔力 100

能力 瞬間移動 熟練度 2


急に現れたのは瞬間移動のせいか。しかしこの状況をどうしようか。Aランク2人、1人は戦闘系ではないにしろかなりまずいな。碧は近接戦は無理だろうし、俺も今戦闘系の能力がない。逃げるしかないか。


「んー?あれ。ねぇ萌々香、あれプロキオン学園の生徒じゃない? 」


「確かに。しかも例の生き残りのEクラス。」


「ねぇ、君たち、ウチらもプロキオン学園の生徒なんだけどさ、一緒に組まない?」


Aランクのやつがなぜ俺たちと組みたがるんだ。碧も困惑している。だがここで組まないと言えば確実に倒されるのも事実だ。


「なぜ俺たちをEクラスだと知った上で組もうとするんだ?何かそっちにメリットはあるのか?」


「うーん、そうだなー。学園ごとに順位も出るからあんまり同じ学園内で争いたくない。ってのが建前で、本当はただ単に面白そうだから。」


「はぁ、静、ほんとにそういうとこだよ。まぁいつものことか。」


溜息をつきながら隣の女は言う。


「それで、君たちはどうするの。手を組むのか、それとも組まないのか。」


碧の方を見ると、俺の判断に委ねるような素振りをしていた。


「わかった、お前らと一緒に組もう。ただし条件がある。まず自分の身が1番なこと。そしてもし最後まで残った時は不意打ちはしない。それが条件だ。」


「おけおけ。じゃあ、ウチらからも条件。お互いに能力を言おうよ。」


「静、一応能力ってのはあんまり人に知られちゃいけないんだよ。」


「別にいーじゃん。なんか情報屋みたいなのもいるらしいしバレるのも時間の問題だよ。」


「俺たちは問題ない、交渉成立だな。よろしく。」


俺は手を差し出す。


「よろしくー。じゃあ自己紹介がてら能力の説明していこっか。」


「俺からいこう。名前は佐伯広正。能力はさっきも見たとおり何もない空間に物を収納して取り出すことができる。今は武器と食料を入れている。」


「じゃあ次は僕。名前は東雲碧。能力は簡単に言えば狙撃が上手くなるだけ。あとはこのライフルを出し入れできるくらい。」


「ウチは斎藤静。能力は、なんて言うのかな、なんか電気出せる感じ。それで攻撃したり防御したりって感じ。」


「私は伊藤萌々香。能力は瞬間移動。設定した場所に移動できる。」


「そんじゃあ皆打ち解けたっしょ?早速敵倒しに行くよ!萌々香よろしく。」


何を言ってるんだこいつは。

そう思った瞬間俺らはどこかのビルにとばされた。目の前には男が2人いる。


「お?誰だおめぇら。殺されに来たのか?」


「急になんなんですか。こっちは今休憩してたのに。邪魔したからにはそれなりのことは覚悟しておいて下さいね。」



「さぁ、萌々香、そして広正と碧。戦闘といこう!」


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