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最底辺な俺だけの地下システム  作者: 料亭カニ味噌
6/12

第6話 お出かけ

俺は今学園都市の中心街に来ている。待ち合わせは10時だが俺は8時に来ている。それは情報収集をするためだ。この中心街は他の学園からも等距離にあるため色んな学園の生徒が来る。それにこの辺はブランド店や高級料理店とかも多いからポイントを多く持ってる高ランク帯のやつらが多い。情報収集にはもってこいの場所だ。ここは朝から賑わっているから片っ端から鑑定を使って情報を集める。


1時間半くらい経ったが、疲れるな。しかも熟練度が上がったことによって所持ポイント、所属学園など色んな情報が見れるようになった。そこでだいたい15人くらいのAランクの情報を手に入れたわけだが、1人、Sランクと表示されているやつがいた。そいつは他のやつとは違い、能力を2つ持っていた。しかも1年生だった。聞いた話だとこの時期にSランクに到達する1年生はほとんど居ないはずなんだがな。こいつはバトルロワイヤルで必ず障害になる。今のうちから対策を考えとかないと。おっと、そろそろ待ち合わせの時間だな。



待ち合わせ場所に行くとまだいなかった。そういえば女子と出かけるなんていつぶりだろう。というか1度もないな。なんか妙に緊張してきた。

そうして待っていると、


「あれ、もう来てたんだ。」


「そんなに遅れるように見えるかな、東雲さん。」


「見えるよ。あとその東雲さんってのやめて。碧でいいよ。せっかくペアになったんだし他人行儀はやめて。」


「わかった。じゃあ俺も自然体でいく。てか私服はちゃんと女の子らしい服なんだな。」


今の碧はパーカーに少し長めのスカートという感じだ。まぁ体つきは、はい。


「なんか今失礼なこと考えた?」


「いや、そんなことないぞ。じゃあ行こうか!」


「話そらされた。まぁいいや、それでどこに行くの?」


「そういえば決めてなかったな。どこか行きたい場所あるか?」


「それなら服買いに行きたい。」


そうして服を買いに来たわけだが、女性物の服屋にいるのはさすがに気まずい。


「外で待ってていいか?」


「せっかく来たなら似合ってるかどうか見てよ。」

そして試着室の前まで連れていかれた。


いくつか見せられて俺は適当に返事をしていたんだが、突然手を掴まれて試着室に引き込まれた。


「お、おい。何してんだよ。」


「ちょっと黙ってて。」


何が起きているんだ。早くここから出たい。同い年の女子とこの密室は高校生男子にとって刺激が強い。

しばらくすると、


「もう出ていいよ。」


「結局なんだったんだよ。」


「さっきまで姉がいたんだよ。できるだけ会いたくないから隠れてたんだ。」


なるほどね、と俺が納得していると、後ろから声がした。


「碧ちゃんみーつけた。やっぱり隠れてたんだね。」

そこには俺らより少し身長が高い女性が立っていた。


「お姉ちゃん、なんで。」


碧が青ざめている。仲でも悪いのだろうか。とりあえず俺は鑑定を発動する。


東雲茜(しののめあかね) 16歳 女性 所属カペラ学園

ランクA

筋力 25

防御 25

俊敏 30

体力 50

知力 80

魔力 1000

能力 魔力増幅 熟練度 8


魔力が1000だと。俺が勝ってるステータスがないのはいいとして、かなり異質なステータスだな。そう考えていると、そいつが話し始めた。


「さっき久しぶりに碧ちゃんの姿見かけたから探しちゃった。あれ?君は?碧ちゃんの彼氏?」


その人が俺をじっと見ながら言った。


「あ、いえ。ただのクラスメイトです。」


「そうなんだー。彼氏かと思ってビックリしちゃったよ。私は東雲茜。碧ちゃんの姉だよ。それにしても碧ちゃんひどいなぁ。1年振りの再会なのに隠れるなんてさぁ。まぁいいや、ちょっと君、こっち来てくれる?」


そう言われて俺は店の外に連れていかれた。



「君名前は?」


「佐伯広正です。」


「君にお願いがあるんだけど、これからも碧ちゃんと仲良くしてあげて欲しいの。」


ん?なんかこれ以上関わるな的な話かと思ったら、そういう感じか。


「碧ちゃん普段から周りに冷たいから友達も全然いなくて、でも佐伯くんには親しげな感じだったから多分仲良くできるはず。」


「は、はぁ。そうですか。」


「じゃあ戻ろっか。」



「碧ちゃん、佐伯くんと仲良くね。またね!」


そう言って去っていった。


「いいお姉さんじゃないか、なんで避けるんだ?」


俺が碧に聞くと、


「お姉ちゃん小さい頃からなんでもできるから多分Aクラスなんだ。それに比べて私はEクラスの底辺。そんなの知られたらお姉ちゃんをがっかりさせちゃう。」


そんなのを気にするようには見えなかったが、まぁ色々あるんだろう。


「とりあえず時間も時間だし飯でも食いに行くか?」


「うん。」



買い物を終えて俺たちは近くのファミレスに入っていた。


「ところでさ、もう5日後とかだけどバトルロワイヤルの作戦はどうするの?あのままクラスで固まって行動するの?」


「いや、始まって少ししたら離脱する。」


「単独行動するってこと?大丈夫なのそれ。てかそもそも森川くんに止められる気がするんだけど。」


「だろうな。だからこっそり抜ける。周りを見てくるとか言って戻らなければいいだろう。あとそれに単独の方が安全だ。」


「ほんとに?」


「まぁ始まったらわかるさ。」


疑心暗鬼な碧を納得させ、バトルロワイヤルの作戦を伝える。


「作戦は単純だ。クラスから離脱したらそこからずっと潜伏する。そして残り少なくなったらお前の狙撃で死角からダメージを与えて倒す。シンプルだがこれが1番上位に残りやすい。」


「できるかわからないけど、君に任せるよ。」



ファミレスを出て街を色々見ていたら結構時間がたっていた。


「もうこんな時間か、どうする?」


「僕は明日もやることがあるからそろそろ帰るよ。」


「わかった。じゃあ解散だな。」


「じゃあまたね。」


碧が見えなくなったところで俺はある場所に向かう。それは不動産屋だ。情報収集をするのに学園に近い家が欲しい。今の家から新しい家に瞬間移動できるようになることは既にわかっているため移動も格段に楽になる。それに色々使う算段もあるしな。

そうして来てみたわけだが、思ってた2,3倍は高かったな。新たな家はもう少し先になりそうだな。まぁいいか、今日は他の学園の生徒の情報も手に入ったため依頼をこなすことができる。それにまだ情報収集は終わっちゃいない。俺はこれからこの中心街のホテルに泊まる。明日も1日この周辺で情報収集をする。これでポイントを稼いでバトルロワイヤルに備える。


待ってろよ、バトルロワイヤル。







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