第4話 ポイント稼ぎ
俺は昨日の出来事を思い出していた。そして地下室に入る。
「やっぱり夢じゃないよな。」
ステータスを開いてもちゃんと昨日得た能力も表示されていた。パソコンを見ると(家)というタブがあった。開いてみるとそこには家を強化できる欄と家の状態を示しているものがあった。色々見てみると、まず家の強化というのは家を広くしたり、別の建物を家にした時にワープできるようになるらしい。次に家の状態というのは、家に入れる人を設定したり、家に誰がいるか確認したりできる。これはもし複数家を持った時に使えるな。こう見るとこの設備はいたれりつくせりだな。とりあえずポイントを稼ぐことから始めよう。ポイントを稼ぐのは今の俺にとって最重要事項だ。オレは端末に入ってるSNSを開く。これはこの学園都市内だけのSNSだ。この端末は学園の監視から外れているためSNSで何をしても個人は特定されない。そこで俺は、この投稿をした。
「情報屋X。他人の能力などの情報を知りたい方はご依頼ください。連絡はこのアカウントのDMまで。」
鑑定を持っている俺が手っ取り早くポイントを稼ぐ方法だ。隠密の能力を取ったのもこの仕事をこなすためだ。依頼がくるまで今あるポイントで買い物に行こう。そろそろ床で寝るのも疲れた。地図アプリを開くとホームセンターは1km先にあった。
「1kmなら歩こう。体力をつけるためにも。」
ホームセンターにつくと試しに隠密を発動してみた。だが、すぐに解除されてしまった。ステータスを見てみると魔力が0/7になっていた。やはり魔力を使うのか。でも昨日よりも2あがっている。魔力は能力を使うだけあがっていくようだな。
それからホームセンターを30分くらい歩いていると、早くもDMに依頼がきた。内容を見ると、
「プロキオン学園2年序列15位の情報が知りたいです。」
そう書いてあった。俺は依頼主とやり取りをする。
「何の情報が知りたいですか?」
「能力とステータス、あとランクが知りたいです。」
「序列15位はおそらくAクラスなので依頼料は20万P先払いとなります。」
「わかりました。」
20万Pが送られてきた。この依頼者人を信じすぎじゃないか?ほんとに送られてきたぞ。まぁいいか。プロキオン学園ならどうせ明後日行くし問題ない。
「お支払いありがとうございます。情報は後日お伝えします。」
一旦ポイントも入ったし寝具を買おう。
そしてマットレスやら枕やらを抱えてまた1km歩くのだった。
その日は移動の疲労で寝てしまった。そして次の日は魔力が溜まったら隠密を発動して魔力を増やしたりランニングをしながら家付近の散策をしたりした。その日が終わる頃には魔力は15になっていた。
俺は今学園に向かいながら2年の序列15位のことを調べている。名前は川島祐平というらしい。それに炎系の能力を使うらしい。まぁ鑑定して見ればわかるか。道中も隠密を繰り返し使用した。今の魔力だとだいたいもって5秒くらいだな。そして学園の前についた。
他の依頼にも備えて高ランク帯の生徒の情報も集めておこう。
クラスに向かうつくまでに5,6人ほどAランクの生徒の情報を集めることができた。早く移動系の能力を手に入れて他の学園の生徒の情報も集めないとな。とりあえずホームルームが終わったらAクラスの前に行って川島の情報を手に入れよう。
「ねぇ、君。一人でぶつぶつ何言ってんの?」
突然隣から話しかけられて若干驚いた。話しかけてきたのは隣の席に座ってるやつ。鑑定を発動する。
東雲碧 15歳 女性
ランクE
筋力 20
防御 20
俊敏 30
体力 40
知力 40
魔力 50
能力 狙撃 熟練度 1
ランクEで狙撃か。あの陽キャを見た時も思ったが低ランクに低ランク能力が与えられるわけではないのか?それとも狙撃も魔剣も低ランクなのか?あとで確認しておくか。
「何こっちジロジロ見てんの。」
「いや、そんなつもりはなかったんだが。」
「ならいいけど。」
なんだったのだろう。
そんなやり取りをしていると教師が入ってきた。
「席につけ。ホームルーム始めるぞ。今日から授業が始まるわけだが、もうひとつ重要な連絡がある。近々行事がある。簡単に言うとバトルロワイヤルだ。2人1組のペアになって最後の1チームになるまで戦ってもらう。詳しいことはおって説明するが、チームの順位とクラス順位が出てそれによってポイントを得たり、クラスが上がったりする。だから励むように。それでは授業を始めるぞ。」
やっと授業が終わった。なぜかうちの学園は7限目まである。これを毎日となると結構堪えるな。俺が帰りの支度をしていると、
「みんな、少し待ってくれ。」
なんか前にも見た光景だな。
「今日の朝のことなんだが、ペアはできるだけ早めに決めた方がいいと思う。ただでさえ俺らは底辺なんだからできることはやらないとクラス昇格なんて夢のまた夢だ。だからペアを決めてその人と当日までできるだけ一緒に過ごして互いのことを知っておく必要がある。能力の相性もあるだろうから今から少し交流をしよう。」
苦手な流れだ。能力を聞き出される前に早いとこペアを決めよう。このクラスの中の能力は全て把握しているが俺の策とあっているのはこいつしかいないな。
「あのさ、一緒にペアにならない?」
俺は隣のやつに話しかけた。自分から話しかけるなんていつぶりかわからずぎこちない話し方になってしまった。
「え、なんで。」
「狙撃の能力が俺のと相性がいいんだ。」
「っっ!?なんで能力知ってるの。」
正直能力を知ってることを知られるのはリスクはあるが致し方ない。
「前に能力を使ってるのを見かけたんだ。」
「嘘だ。周りに人がいないのを確認したはず。そういう能力?」
「嘘って言われても見たもんは見たからなぁ。」
そういえば完全に川島のことを忘れていた。
「すまん用事があったんだ。それじゃ。」
「あ、ちょっと。」
俺はその場から逃げるようにして走ってAクラスの前まで行った。
Aクラスの近くで隠密を発動する。教室には半分くらいの生徒が残っていた。俺は川島を含め計15人くらいの能力とステータスをメモしてその場から立ち去った。そして依頼者に川島の情報を送って依頼は完了した。
家に帰ってくつろいでいると、端末にメールがとんできた。内容は、朝言ってたバトルロワイヤルについてだ。基本的には朝言われたことだが、新たな情報として、参加者はシリウス学園を除く全学園の1年全員。フィールドはこの学園都市から離れた島らしい。優勝チームには1000万Pが入る。あと生き残りだけでなく、倒した数も順位に関係するらしい。書いてあったのはこれくらいだ。この行事は思ったより俺にとって都合がいい。まず、全ての学園が参加するから鑑定をしまくれる。そして、この行事のために俺の情報屋としての仕事が増えるはずだ。その収入で色んな能力を獲得できる。優勝はせずとも上位に入ればEクラスから脱却も出来るかもしれない。
次の目標はこの行事で上位入賞だな。




